第四十二話 アイドルグループのメンバー、集合!
「うーん……全然興味がないってわけじゃないんだけど、手の状態が……」
「大丈夫、そんなに難易度は高くしないから。それに、クリスマスパーティーはもともと楽しむのがメインのイベントだし!もし難易度の高いダンスが無理でも、ボーカル担当ならできるでしょ?もしやってくれるなら、君の無理のない範囲でアレンジするから。」
「あ、ありがとう。ちょっと持ち帰って考えてもいいかな?」
「もちろん。最初から今日返事をもらえるなんて期待してないし、時間はまだいっぱいあるから、今週中に返事くれればいいよ。」そう言うと、戴千祈は邱艾晶の肩を二回ポンポンと叩いて立ち去った。
そして、彼女は突然振り返って付け加えた――
「そうだ、もし君が出てくれるなら、ついでに方雨彗にも聞いてみてくれない?お願いね、人数は多いに越したことないから!」そう言うと、彼女は元気いっぱいに軽やかな足取りで教室を飛び出していった。
その日の夜、邱艾晶と方雨彗は電話越しにこの件について話し合っていた。
「うーん……あの子がわざわざあんたと溫茵を誘ったのは、本当にちょっと切羽詰まってる可能性があるわね。彼女の視点からすれば、どうしてもグループを結成したいから、あまり親しくないし、パフォーマンスのクオリティが保証できない人に声をかけてでもってことかも。つまり、彼女はもう『参加することに意義がある』って心境のはずだから、あんたが足を引っ張るんじゃないかって心配する必要はないわ。出たいなら出ちゃいなさいよ!」
「そういう見方は全然思いつかなかったな……だって、私を誘いに来た時、全く心配してるような素振りなんてなかったから。」
「それこそが、パフォーマンスに憧れる人間の特質なんでしょ。あの子って、常にポジティブなオーラを放ってて、周りの人に活力を与えてる感じがしない?ネガティブな感情は心の中に隠しちゃうタイプなのかもね。だから、もしあんたが参加してくれるなら、彼女は感謝してもしきれないくらいだと思うわ。あんたが足を引っ張ったからって責めたりするわけないじゃない?」
邱艾晶は昔から困っている人を見ると放っておけない性格であり、特に方雨彗の分析がこれほど理路整然としていると、それが本当か嘘かはともかく、すっかり説得されてしまっていた。
「でもね、もう一つあんたに言ってないことがあるの。」ここで邱艾晶が付け加えた。
「何よ?」
「戴千祈がね、ついでにあんたのことも誘ってほしいって言ってたよ。」
「……」
「どうしたの?焦っちゃった?」邱艾晶はスマホの前で珍しく意地悪な笑みを浮かべた。
方雨彗はあらゆる計算を巡らせていたが、まさかこの展開は予測していなかった。どんなに難しい問題でも常に即断即決できる普段の彼女に比べると、この誘いに対して一秒ためらうごとに、現在の彼女の心中の慌てぶりが何倍にもなって表れていた。
「彼女はもう『参加することに意義がある』って心境のはずだから、あんたが足を引っ張るんじゃないかって心配する必要はないわ。彼女は感謝してもしきれないくらいだと思うし、あんたが足を引っ張ったからって責めたりするわけないじゃない?」邱艾晶は一分前に方雨彗が言ったセリフをそのまま持ち出した。
「あんたのその記憶力、なんで英単語の暗記に使わないのよ。」
「まあいいじゃん。とにかく、ゆっくり考えなよ。彼女が言うには、今週中に返事できればいいみたいだし。」
結局、この二人は翌日には戴千祈に返事をした。本来の一週間という期限に比べると、この回答スピードは彼女にとって完全に想定外だった。
義理や面子、その他様々な理由から、二人はどちらもこのパフォーマンスに参加することに決めたのだ。
「そっか、それならよかった。パフォーマンスにプレッシャーを感じすぎないでね。楽しんで、ステージを満喫することが一番大事だから!」笑顔でそう答えた戴千祈だが、本当に内心で密かに喜んでいるのかどうかは全く読み取れなかった。もしかすると、方雨彗が言ったように、本心を隠せることこそが、生まれながらのパフォーマーとしての余裕なのかもしれない。
次回予告:ガールズグループ結成後、初めての練習の日がすぐにやってきた。元々クラスメイトとはいえ互いによく知らない状態の四人が、アイスブレイクを始め、パフォーマンスの演目を提案し、互いの能力への理解を深めながら、最高に輝くステージを作り上げるための準備を万端に整えていく。
次回:初めての練習




