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漂流大陸の翼族姫、人間界でのファンタジーな出逢い  作者: 冬小密


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第三十二話 新入生歓迎会の後にあるもっと重要なこと

「はい、皆さん、今日のミッションクリアおめでとうございます!」


部長が部室の前で発表した。現在、三つのグループと五人の関所役がすべて集合を終え、最後の表彰式へと移っていた。


「続いて各賞の発表に移ります。それでは、今日金メダルを獲得した、つまり三グループの中で真っ先にクリアしたのは……第二グループです!おめでとう!」


教室に拍手が鳴り響き、第二グループのメンバー全員と部長、引率リーダーなどのスタッフが部室の前に横一列に並び、記念撮影と賞品の授与が行われた。


賞品は、部費を使って大型スーパーで買い込んだお菓子の詰め合わせパックだ。実用品だと人によって使う使わないがあるし、商品券のようなものだと分けるのが難しいため、話し合いの結果、全員お菓子を賞品にすることに決まったのだ。順位による違いは、単に量の差だけである。


「それじゃあ続いて、第二位は……第一グループ!第一グループのみんなも、前に来て賞品を受け取って、写真撮るわよー。」


後で邱艾晶が他の二チームの引率リーダーに聞いたところによると、実は他の二グループはそれぞれ四つの関所しか訪れておらず、すべての関所を制覇したのは第三グループだけだった。しかし、それは決して悪いことではない。せっかくゲームを用意して関所役まで配置したのだから、主催者側の視点からすれば、すべてを活用してできるだけ多くの関所を遊んでもらうのが一番良いに決まっている。それに、ある意味イベントに参加したからには、遊園地と同じようにフリーパスで遊び尽くすのが一番価値があるだろう。そういう視点から見れば、第三グループこそが真の勝者なのかもしれない。


「最後に第三位、第三グループも前に来て賞品受け取ってね。」


何しろこのイベントの主旨は素敵な思い出を残すことなので、勝ち負けを明確に分ける必要はなく、ましてや敗者への罰ゲームなどあるはずもない。ゲームをする目的は楽しむことと親睦を深めることであり、中には名誉のために頑張りたいと思う人がいるかもしれないが、ただそれだけのことだ。もし勝ち負けを重く見すぎると、一部のメンバーの競争心を過剰に煽って衝突を招きかねず、それでは本末転倒になってしまう。


「はい、ということで今日のイベントはここまでで終了です。みんな今日で新しい友達ができたなら嬉しいな。それじゃあ、また次の部活の授業で会いましょう!部室はまだしばらく開けておくから、残って賞品を分けたりおしゃべりしたりしたい人はそのまま残ってていいし、帰りたい人は帰っていいわよ。それじゃあ、今日はこれで解散!」


再び拍手が教室全体を包み込んだ。その後、一年生のメンバーたちはそれぞれ自分の鞄を手に取り、元のチームメイト同士で集まって戦利品を分け合ったり、先ほどのイベント中に話しきれなかった話題の続きでおしゃべりしたり、あるいはグループ分けで一日中強制的に離れ離れになっていた元々の友達のところへ戻り、今日あった面白い出来事を語り合ったりしていた。


部活の幹部や引率リーダーたちは部室の入り口に立ち、リュックを背負って帰っていくメンバーたち一人一人に別れを告げた。早く帰りたい人たちがだいたい帰り終わり、数人がまだ教室に残っている状態になった頃、二年生の幹部たちも自分の荷物を片付け始めた。


「ねえ、方雨彗、簡彤菲、ちょっと一緒に外に出ない?荷物は置いておいて……いや、持ってきてもいいけど。」邱艾晶は突然、他の人に気づかれないよう目立たないように気をつけながら、こそこそと二人を呼び集めた。先ほど木の穴で見つけたものについて、二人に確認してもらいたかったからだ。


「じゃあちょっと待って、荷物片付けてから持っていくから。」


「えーっ、方雨彗片付けちゃうの?じゃあ私も先に片付けちゃおっと。」


「はあ……分かった、じゃあ私も片付けるから、二人とも早くしてよ。」


鞄を片付け終えた三人は、校舎の屋上へとやって来た。他に人の気配がないこの場所は、一般の人間に聞かれてはまずい話題を話し合うのに最適だった。それに、もしあれが本当に邱艾晶の指輪なら、試験飛行をしてみることもできる。


「実はさっき、チームのみんなを連れて関所を回ってる途中で、この指輪を見つけたんだけど……私のものかどうか確信が持てなくて。だって、自分の指輪がどんなデザインだったか、本当に忘れちゃったみたいで。」邱艾晶は、後半になるにつれてどんどん自信がなくなっていくような口調で言った。


簡彤菲は指輪を見て、興奮したような、それでいて少し戸惑うような表情を浮かべた。「あんた自身が覚えてないなら……私たちにそれがあなたのものかどうかなんて、分かるわけないじゃない?」


「それもそうね。」


「でも、それどこで拾ったの?」方雨彗が続いて尋ねた。


「私たちのお宝を隠した場所だよ。あ、二人ともどこか知らないか。とにかく、グラウンドの脇にある木立のうちの一本で、その木の穴の中にあったの。」


「はあ?」方雨彗の口調には、信じられないとでも言いたげな、強い疑念と戸惑いが滲み出ていた。


「もし本当にそんな場所にあったとしたら、おかしいにも程があるでしょ。指輪が空から落ちてきたとして、地面や木の上、あるいは屋根の上とかならまだ理にかなってるけど、なんで木の穴の中なんかに落ちるのよ?誰かに拾われてわざとそこに入れられたとしか思えないけど、もし誰かが拾ったなら、どうしてそんな場所に置くわけ?」


「私もすごく変だとは思うんだけど……。」


「でも、とりあえず試してみればいいんじゃない?指輪をつけて変身して飛べるかどうかやってみて、飛べたらあんたの指輪ってことでしょ!」


「本当にそれでいいのかな……」


「ダメ元でやってみなよ!もし違ったら、元の場所に戻しておけばいいだけじゃん!」


邱艾晶の心の中にも、実は方雨彗と似たような疑問があったのだが、簡彤菲は試してみれば分かることだからと、あまり疑う必要はないという態度だった。


「ちょっと待って、邱艾晶、もう一つ聞かせて。」方雨彗はやはり心の中の疑問を先にはっきりさせておきたいようだった。この裏に誰かが糸を引いているのではないかという懸念があるらしい。どう見ても翼族姫の指輪にしか見えないが、黯翠帝国の人間が企てた陰謀である可能性も排除しきれなかったのだ。心の中に様々な推測が浮かんではいたものの、彼女はまだその可能性を口には出さなかった。


「あんたたちがその宝箱を置いた時、最初から中に指輪があったかどうかに誰も気づかなかったの?」


「えっと……この宝箱を置いたのは私じゃないから、置いた人が気づいていたかどうかは分からないな。でも、気づかなかった可能性もあると思う。だって、この指輪は木の穴のかなり奥の方にあったから。」


「分かった、じゃあとりあえず試してみましょうか。」


方雨彗もついに折れて、まずは試してみることに同意した。そして、邱艾晶は指輪の真偽を確かめるための初めての試験飛行を行うことになった。

次回予告:たとえ指輪を手に入れたとしても、邱艾晶は飛ぶ感覚を少し忘れてしまっているようで、感覚を取り戻すには少し時間がかかりそうだった。しかし、指輪の真偽と安全性について、方雨彗と簡彤菲は異なる見解を持っているようで、二人の間に挟まれた当事者である邱艾晶は板挟みになってしまい……


次回:真偽の指輪

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