第三十一話 宝探しの旅の意外な宝物?
最後のヒントを手に入れた後、もう挑戦できる関所は残っていなかったため、一行はまずグラウンドへ向かった。ヒントに従ってとりあえずここへ来たのは正解だろう。
「さっきこのヒントを画像検索してみたんだけど、これってタイワンモクゲンジみたい。」
「じゃあ、向かい側にあるあの木の列は何の木か分かる人いる?」
「また画像検索してみなよ。」
「ちょっと待って……あれ?この列の木もタイワンモクゲンジだね。」
「でも、木の上に隠したりするのかな?」
「その可能性もあるんじゃない?隠されてるお宝がどんな形してるか私たちには分からないし。」
「それか、近くに小さな穴とかないか探してみる?このヒントの写真の形、ちょっとそれっぽいし。」
このお宝さえ見つければ、今日の任務は円満に完了となる。とっくにお宝の正確な場所を知っていて口止めされている邱艾晶は、熱心に議論するメンバーたちを見つめていた。一日がかりのイベントを経て、最初は互いによく知らないゆえの恥じらいも次第に薄れ、雰囲気はどんどん活気づいている。この瞬間、このイベントの目的はすでに達成されたのだ。今回の新入生歓迎会を主催するイベント責任者として、邱艾晶の胸に熱いものが込み上げてきた。みんなに素敵な思い出を残してあげられたのなら、それはイベントとして大成功なのだ。
「あ、見つけた!」
「どこどこ?」
「ここ!この木の穴の中!」
木の穴の中にあったお宝は小さな宝箱で、蓋は開いたままになっていた。お宝を見つけたメンバーはすぐに宝箱を取り出そうとはせず、一体どこに隠されていたのか他のメンバーたちにも見せようと、宝箱の周りに集まらせた。
邱艾晶も一緒になって覗き込むと、開け放たれた宝箱の中には、銅メダルが描かれた一枚の厚紙が入っていた。
「あ、どうやら私たち三位みたいだね。でも大丈夫、銅メダルをもらっていこう。今日のイベントは参加者全員に賞品があるからね。」
元々宝箱の中には金メダル、銀メダル、銅メダルが入れられており、引率リーダーたちの間で決められたルールに従って、一番早く見つけたチームが金メダルを、二番目が銀メダルを持っていくことになっていた。つまり、邱艾晶が見た時に銅メダルしかなかったということは、他の二チームが彼らより先にお宝を見つけ、すでに部室に戻って休憩していることを意味していた。邱艾晶はメンバーに指示して、箱の中から銅メダルを取り出させた。
「他の人たちはもう帰ったみたいだし、私たちも早く戻ろう。」邱艾晶がそう言うと、メンバーたちは部室の方へと歩き出した。部員同士で事前に決めていた通り、最後に帰る引率リーダーがついでに宝箱を回収して持っていくことになっていた。
邱艾晶が宝箱を持ち上げたその瞬間、宝箱の下で一筋の光が瞬くのが目に入った。指先ほどの大きさの何かが、不自然な形でかすかな光を放っていたのだ。
えっ?なんで木の穴の中に光るものがあるの?もしかして……
期待と不安が入り交じったような予感が、邱艾晶の心の中に広がっていった。腕には鳥肌が立ち、目は大きく見開かれていたが、好奇心に突き動かされ、邱艾晶は頭を突っ込んでしっかりと確かめずにはいられなかった。
「先輩、どうしたんですか?」先を歩いていたメンバーの一人が、邱艾晶がその場で呆然としていることに気づき、わざわざ戻ってきて声をかけた。
「あ、なんでもないよ。先に帰ってて。すぐ行くから。」
「あ、はい。」メンバーはすぐに軽快な足取りで引き返していった。
邱艾晶は木の穴の奥深くを注意深く探し、確かに通常は木の穴にあるはずのない光る物質があるのを確認した。目で位置を確かめた後、右手を差し込み、人差し指でその物体を木の穴の隙間から掻き出した。
「え……本当に……指輪?」
やはり邱艾晶の直感通り、木の穴から掘り出されたのは一つの指輪だった。
この指輪の表面は金属製の銀色で、滑らかな表面には傷や欠陥が一つもなく、さらに外側に向かって広がる二枚の翼の装飾が施されていた。翼の上には幾重にも重なる羽の模様が刻まれている。この羽の模様は、見た目も触り心地も、その細工の精巧さからして、決して安物の店で適当に買えるような代物ではなかった。
邱艾晶は手に乗せたこの指輪を見つめながら、頭の中に無数の考えと疑問を駆け巡らせた。これは本当に私の指輪なの?どうしてこんな場所に落ちてたの?もしそうだとしたら、これからどうすればいい?もし違うとしたら、じゃあ誰の指輪?
邱艾晶は手にしている指輪に対して、親しみと同時に見知らぬ感覚も抱いていた。この見た目、どう見ても翼族指輪である可能性が高い。しかし結局のところ、自分が失くしたあの指輪かどうかは確信が持てなかった。指輪が彼女の手から離れてもう二年近くが経つ。いざ指輪を見つければ、記憶を頼りに自分の翼族指輪かどうか見分けがつくと思っていたが、こうして目の前に突きつけられても、邱艾晶にはまだ答えが出せなかった。
とにかく、まずは持って帰ろう。部室でみんなが待っている。邱艾晶は長くためらっている場合ではないと判断し、とりあえず持ち帰ってゆっくり考えることにした。
次回予告:たとえ翼族指輪らしきものを見つけたとしても、それが確実に邱艾晶の指輪であると断言することはできない。その裏にはさらに多くの可能性が潜んでおり、黯翊族の陰謀である可能性すら排除しきれないのだ。唯一の判断基準は、邱艾晶の記憶力にかかっていた……
次回:新入生歓迎会の後にあるもっと重要なこと




