第三十話 宝探しの旅の秘密行動
「なんであんたがここにいるの?自分の関所の当番は?」簡彤菲は少し驚いたように方雨彗に尋ねた。
「三つのグループ全部が私の関所を通過したから、早上がりしたのよ。どうせ行くところもないし、あんたのところでも見に来ようかと思って。」
実際のところ、前にこの教室で邱艾晶の誕生日を祝って以来、方雨彗は簡彤菲がちょくちょくこの教室に来ていることに気づいていた。一度尋ねたこともあったが、簡彤菲は「あの誕生日パーティーの後に物がなくなってることに気づいて、ここに落としたのかもと思って」と簡単に誤魔化していた。
「それで、一体何を落としたの?私も探すの手伝うわよ。それにしても、なんであんたまで邱艾晶みたいに物を落としてるの?あんたが落としたのも、霧羽天国に関係するものだったりして?」
「あ、大丈夫だよ、そんなにすごく大事なものってわけじゃないから。私がコレクションしてるアイドルのキーホルダーなんだけど、普段は鞄の中に入れてるやつでさ。」簡彤菲は慌てて手を振って釈明した。
「そうね、誕生日パーティーのあの日、後になってあんなにいろんなことが起きたしね……」方雨彗は何かを考えているような素振りを見せたが、実際には大して何も考えていないようでもあった。
「でも、あんたさっき黒板を丸ごと引っ張り出して探してなかった?いくらなんでも黒板の裏にはないでしょ。」
「あ、確かに。でもここら辺で探せる場所はもうほとんど探し尽くした気がする。」
「そう……」方雨彗は少し間を置いて、こう続けた。「どこかに落ちてるんじゃなくて、誰かに拾われた可能性はないの?」
簡彤菲は一秒ためらった後、すぐに答えた。「落とし物センターにも見に行ったけど、なかったよ。」
「じゃあ万が一、あんたにとってはあまり聞きたくない結果かもしれないけど、あくまで万が一の話よ。誰かに自分のものにされちゃってたらどうするの?」
「うーん……考えなかったわけじゃないけど、もしそうだとしたらもう私にはどうしようもないし。だから、かすかな希望を抱いて探してみるしかないんだよね。だって、あのキーホルダー限定品なんだもん。」
部活動の新入生歓迎会は滅多に開催できないイベントであり、幹部たちは多くの時間を費やして準備してきたが、当日の体感時間はあっという間だった。邱艾晶が率いる第三グループはすでに四つの関所をクリアしていたが、手元にある四枚のヒントを見ても全く見当がつかず、最終ヒントを手に入れるため、最後の関所へとやって来るしかなかった。
一行が多目的教室へ到着した。ここは簡彤菲が担当する関所だ。ここには簡彤菲の他に、とっくに早上がりした方雨彗も見物に居座っていた。
「この関所『1+1ジェスチャーゲーム』へようこそ!」簡彤菲は再び、お決まりの営業用の元気な笑顔を浮かべた。
「この関所のルールはね、君たち六人の中からまず一人代表を出してジェスチャーをしてもらい、残りの五人がそれを当てるの。二問正解したら、ジェスチャーをする側に一人追加して、二人がジェスチャーして四人が当てる……っていうのを繰り返して、最後は五人がジェスチャーして一人が当てる形になるわ。全部で十問、全部当てられたらクリアだよ!」
引率リーダーである邱艾晶が自ら最初のジェスチャー役を買って出ると、簡彤菲はスマホの画面で出題した。
第一問のお題は「屈原」。
邱艾晶はまず指で「2」を作って二文字であることを示し、次に右手を振り上げて、筆を持って文字を書き始めるフリをした。その後、空中で両手を左から右へと上下に叩き、続いて飛び込みのポーズをとって前へ跳躍し、片手で鼻をつまみながらゆっくりと水中に沈んでいく動きをした。
「書道!」「飛び込み!」「溺れてる!」メンバーたちから様々な解答が飛び交ったが、その大半は目の前の動作をそのまま言っただけで、シチュエーション全体を関連付けることができていなかった。
続いて邱艾晶は、船を漕ぎ、ちまきを包んで水に投げ込む動作をした後、もう一度飛び込みの動作をして自分自身を指差し、答えが今演じている水に飛び込んだ人物であることをアピールした。二分近くが経過し、ついに一人のメンバーが正解を言い当て、この関所は順調な滑り出しを見せた。
続く第二問。邱艾晶はまず指で「4」を作り、口を開けて自分の歯を指差し、二本の指で一本の歯をつまみ上げる動作をしてから、両手を頭の横で重ねて眠るポーズをとった。
それらの動作を終えると、彼女は横に移動して別のキャラクターになりきり、両手を体の横に添えて小さな羽のようにしてパタパタと細かく動かし、先ほど寝ていた枕をめくって、再び二本の指で何かを取り出す仕草をした。
「歯の妖精!」連想力の高いメンバーがすぐに正解を当てた。このお題自体はジェスチャーで表現するのは難しくないが、むしろ回答者の連想力が試されるものだ。正解が出た後も他のメンバーが不思議そうな顔をしていたことからも分かるように、この童話はおそらく誰もが知っているというわけではなかった。
メンバーたちもゲームを進めるうちに次第に気づき始めていた。この関所は、全体を関連付ける連想力を持ち、かつ幅広い知識を持つメンバーを最後まで回答者として残しておくという、走順の采配が非常に重要であることに。そうしなければ、この関所で完全に詰んでしまう可能性が高い。
二問正解した後、もう一人のメンバーである呂苡欣が自らジェスチャー役に加わった。彼女は両手で拳を握り、胸の前で広げて二回振り、まるで横断幕を広げているような動作をした。続いて邱艾晶が向かい側から入場し、片手を後ろで強く握りしめて何かを引いているような素振りをし、呂苡欣を見るとすぐに笑顔で手を振った。呂苡欣も手を振り返し、スマホを取り出して動画を撮るフリをした。
途中、メンバーたちは少し戸惑いを見せたものの、まもなく「空港への出迎え」という正解が飛び出した。今のところ、この関所で深刻な足止めを食らうような事態には陥っておらず、第三グループ全体の攻略状況から見ても、珍しいほど順調に進んでいると言えた。
そして迎えた最終問題、お題は「十八層地獄」。お題はもはや一人で表現できるレベルではなくなっており、ジェスチャー役のメンバーたちはそれぞれ勝手に動き始めた。首の前で手を横に引いて死を象徴する動作をする者、舌を切る者、指を切り落とす者、油鍋に放り込まれる者、さらには正座して厳粛な表情を浮かべ、閻魔大王の真似をする者までいた。
「十八層地獄!」幸いなことに、最後まで回答者として残っていたメンバーの情報統合力と連想力が十分に機能し、この関所は合計十分強でクリアすることができた。どの問題でもそれほど長く悩むことはなかった。
次回予告:すべての関所をクリアし、あとはヒントを繋ぎ合わせて宝物の正確な場所を見つけ出すだけだ。しかし、宝物が隠されていた場所で、邱艾晶は本来そこにあるはずのない不審な品物を発見してしまう。
次回:宝探しの旅の意外な宝物?




