第二十七話 突然チーム全員のプレッシャーを背負うことになって
「ハロー、みんな!この関所『昔のおもちゃリレー』へようこそ。ここの関所役を務める方雨彗よ!ここではね、みんな順番に走者を決めて、昔のおもちゃのミッションに挑戦してもらうわ。成功したらクイズに答えて、正解すれば次の走者へバトンタッチ。失敗したら前の走者に戻ってもらうからね。全員がクリアできたら、ここの手がかりをあげるわ!さあ、時間の無駄遣いはやめて、早く順番を決めなさい。」
走者のミッションは順に、フラフープ、羽根蹴り、竹とんぼ、けん玉、縄跳び、ジェンガのブロック積み、となっている。現代の高校生にとっても、大半は一昔前のおもちゃと言えるものだが、それでも成長の過程で多少は触れたことがあるだろう。こういった、少し馴染みがあるけれどそこまで得意でもないゲームにおいて、それぞれの得意な種目を割り当てて最高の効率を引き出すことこそが、この種の関所を配置する真髄なのだ。
たとえグループ内に何でもできる万能な人がいたとしても、その人が参加できるのは一つの種目だけだ。通常は、最も難易度が高いか、自信のある人が一番少ない種目をその人に任せる。逆に、何も得意なものがない人は、最も簡単な関所に配置されるべきである。そして、第三グループの中でその「何も得意なものがない人」といえば、ご想像の通り——
「じゃあ、私は最後の関所にするね。他のは何もできないから。残りはみんなで決めて。」邱艾晶は当然のように、最も経験を必要としない関所に自分を割り当てた。とはいえ、彼女が得意ではないのも無理はないし、引率リーダーとしてチーム内で一定の発言権を握っていたのも事実だ。それに、最後の関所は具体的に言うと箸を使ってブロックを積み上げるというもので、実際には全くテクニックが不要というわけでもなかった。
「それじゃあ、走順も決まったことだし、ゲームスタート!」
第一関門のミッションは、三つのフラフープを同時に五秒間回すこと。自らこの関門に挑んだ劉芊涵はフラフープを手に取ると、まるで何の抵抗もないかのようにスムーズに回し始めた。三つのフラフープはまるで一体化したように、回転中も綺麗に重なったまま全く離れず、あっという間にクリアしてしまった。
「問題。台湾初のオリジナルご当地スーパーヒーローは誰? 1.諸葛三郎 2.諸葛四郎 3.公孫三郎 4.公孫四郎」
「2.諸葛四郎。」
「正解、次の走者へ!」
諸葛四郎なんて、邱艾晶は聞いたこともなかった。とにかく絶対に自分たちの世代がよく触れる作品ではないだろう。それなのに、なぜ劉芊涵は躊躇なく正解できたのだろうか?勘で当てたのか?それとも偶然聞いたことがあったのか?もし問題が全部こんなのばかりだったらどうしよう?この関所の性質を考えれば、その可能性は非常に高い。
邱艾晶がそんな心配を始めた時、第二走者のメンバーもミッションをクリアした。
「問題。次のうち、発祥がフランスではないスイーツはどれ? 1.フィナンシェ 2.サントノーレ 3.ティラミス 4.カヌレ」
(なんだ、心配して損しちゃった。こんな簡単な問題、勿論はティラ……。)
「うーん……カヌレ?」
「不正解。正解はティラミスよ。前の走者に戻って!」
人それぞれ持っている知識は違うので、偶然得意なジャンルの問題が出れば簡単に答えられる。美食について広く知識を持つ邱艾晶も、ネットでティラミスの発祥がイタリアであるという情報を偶然目にしたことがあり、さらに自分の興味のある分野だったため、自然と頭に刷り込まれていたのだ。しかし、結局のところ問題のストックは関所役の方雨彗が握っており、彼女が答えやすい問題を出してくれるかどうかにかかっている。
さらに重要なのは、クイズに間違えれば前の走者に戻らなければならないという点だ。もし間違え続ければ、前の走者が体力の限界を迎えてしまうかもしれず、それは非常にまずい。特に、自分の前の走者が根に持つタイプかどうか分からない場合はなおさらだ。
走者が何度も行き来し、クイズに正解できなければ進行は一向に進まない。ゲーム開始から約十分が経過し、前のプレイヤーたちがようやく連続で正解を出し、ついに待ちに待った邱艾晶の番が回ってきた。
机の上には三つのジェンガのブロックが置かれており、この関所ではそれを箸で縦に積み上げなければならない。まず、ブロック自体が硬く、一定の幅があるため、箸で挟み上げるだけでも難易度が高い。少しでも手が震えれば、積み上げられないだけでなく、すでに積んであるブロックまで倒してしまいかねない。実は、平静な心と安定感がかなり試されるミッションなのだ。
邱艾晶は箸を持ち、ブロックを挟み上げて一つ目を立て、二つ目をその上に積んだ。ここまではかなり順調だ。
彼女が三つ目のブロックを挟み上げた時、しっかりと挟めていなかったのか、ブロックが突然箸の間から滑り落ち、「カチャッ」と音を立てて机の上に転がった。
幸い、すでに積み上がっていたブロックにはぶつからず、最初からやり直す必要はなかった。邱艾晶はまず箸を使って、変な位置に落ちたブロックを挟みやすい場所に動かし、再び挟み上げた。
彼女は挟み上げたブロックを、机の上で垂直になるように少し置いて安定させ、それから再び机から持ち上げた。すでに積まれている二つのブロックの上に狙いを定め、ブロックを下ろして手が震え出す前に素早く手を離せば、それでクリアだ。
しかし、彼女が手を離そうとしたその瞬間……
「カラカラッ――」
机の上の三つのブロックは、コントロールを失った息遣いと手の震えと共に崩れ落ちた。その場にいた全員、そして方雨彗でさえも、同時に息を呑んで心臓をギュッと縮み上がらせた。
次回予告:高難易度の関所が次々と立ちはだかる。シンプルに見えるルールの裏で、密かに地獄のような難易度に調整されていたのかもしれない。様々な難関の板挟みになる中、自分にできるのは、プレッシャーに耐えながらチームを導き、全力で挑むことだけだ――
次回:息詰まる「だるまさんが転んだ」




