お家へ招待
死んだ人もどきから剣を奪いなにか襲ってくるのではないかと洞窟を警戒しながら歩く。
こっちですと案内する母親に聞くとどうやら薬草を積む場所には早々危ないやつはでないらしい。
言葉の通り無事洞窟をでると剣を近くに隠し親子の家までお邪魔した。
「私たちはこの有様なのでここで寛いで居てくださいね。」
暗い洞窟では気付かなかったが血みどろで髪も土埃まみれの母親と娘は家の奥に消えて行った。
娘を助けたら俺の役目は終わりだよな・・・
元の世界の俺は死んだらしいしこれからどうしたらいいんだろう。
そんなこんなを考えていると親子は綺麗になって戻ってきた。
「今ご飯を作るのでもうすこし待っててくださいね。」
裕福そうな家ではないし来ている服もボロに見えるが母親の美人オーラがすごくどこのお嬢様だろうとおってしまう。
出るところがしっかり出て強調されていてるので直視できず、娘を見ると視線を感じたのか笑みを浮かべた。
「あのね。あのね。ほんとにありがとう。」
娘は家に帰り血のにおいも落とせてホッとしたのだろう。てくてくと俺の近くに来る。
「怖かったのに偉かったね。俺の名前は良太っていうんだ。君の名前は?」
「リリスっていうの。ママはマリス。りょーたは私とママの救世主だね。」
「2人の救世主になれて俺もうれしいよ。」
こんなに満たされた気持ちになれたのはいつ以来だろう。
それだけでも来てよかったと思えた。
「はいどうぞ。」
台所から料理を運んでくれたマリスは野菜スープに焼いた肉、パンを出してくれた。
「うわーママごちそうだね!」
この家の贅を尽くしてくれたのだろう。ありがたい。
「ありがとうマリスさん。とてもおいしそうだ。」
娘のリリスをじっとみたあと頷いた。
「亭主が死んでからうちの子がこんなに笑顔だったことはないんですよ。
まさか名前まで教えるなんてよほどあなた様の事が気に入ったんですね。」
「りょーた大好きー。」
「まぁりょーたさんっていうのね。素敵ですね!」
楽しい食事も終わりリリスは疲れからおやすみをした。
「マリスはここでお休みになっていってください」
と提案してくれたので行く場所もないのでと了承した。
リリスは寝たし色々と話を聞いてみよう。
「あのマリスさん、実は俺、記憶喪失みたいで幾つか聞きたいことがあるのですが。」
「記憶喪失?りょーたさんは命の恩人なのです。何でも聞いてください!」
マリスがぐいっと俺に近づくと胸が強調されてみえるのだ。
「あ、えっと、マリスさんを襲ったあれは人なんですか?」
動揺を隠せていないが生まれてから30年女性と付き合ったことがないのだから仕方がない。
「アレはゴブリン?だと思います。普通はあの場所にいないですし、話に聞くより大きかったですが・・・」
少し顔を曇らせた。
「思い出させてすみません。えっとそれじゃ日本って国を知ってます?」
「にっぽん?ですか。すみませんわからないです。」
日本語をしゃべっているので一縷の望みをかけたが金髪の美女で日本人っぽくないしわかっていたことだ。
おそらく死神が言っていたちょっとサービスが通訳なんだろう。
言葉が通じなければリリスを助けれないかもだろうし・・・。
「それじゃ、話を変えてこの世界って魔法とかあるんですか?」
「えっ。リョータさんが私を救ってくれた、薬草を甘い水に変えるあれ、魔法ですよたぶん。
私は家事に使う日常魔法しか使えませんが。」
甘かったのかあの水。しかし魔法を使えるなんてすばらしい。夢のセリフ
「いまのは大魔法では無い小魔法だ」
を言えるかもしれない。
考え込んでいるとマリスが布団を引いていた。
「あの・・・一つしか布団がないのでよければ一緒に寝てもいいですか?」
目の前の美女マリスはとんでもないことを言ってきた。
「お・・・俺は床でも構わないのでへ・・・平気です。」
自分でも何を言ってるのかわからないほどぱにくっていると、後ろからそっと抱きしめられすごく良い香りに捕らわれる。
そのまま寝るというわけにもいかずマリスにリードされて真の大人になったのであった。
綱渡り効果で俺のことを好きになってくれたのだろうがとても嬉しいし、この人のために頑張ろうと決意した良太改めリョータであった。




