親子を助ける
案が浮かんでは消えを繰り返していたので気分転換に書きます。
11月7日
会話の行間を開けたほうが見やすいことに気付きました・・・。
「お前のような奴どこに行っても必要とされないぞ。」
いつものように課長にドヤされ結局終電を逃した。
「どうせ帰ってもすることがないだろう」
と課長は会社に泊まり込みでの仕事を命令して帰っていく。
そんな日々を繰り返していたのだが今日はちがった。
監査が外から来るということで
「お前に出来る事はないから、帰って汚い服を変えてこい。」
といわれ朝から会社を追い出された。
我が家のチラシがいっぱい詰まっている扉を開けると帰宅した安堵からかそのまま倒れた。
なぜだろう。胸からこみあげてきた1つの思い。
あぁ、誰かに必要とされたいなぁ・・・
目が覚めるとそこには八重歯が映えた黒い服を着た中学年くらいの女の子が仁王立ちしていた。
「やぁやぁ良太くん。私は死神です!助けてください。」
到底助けてくれという態度ではない子供だが久しぶりのお願いをされるのは悪い気がしなかった。
「何をすればいいのかな死神さん?」
うんうんと勝手に納得をした彼女は言ったのだ。
「あなたならそう言ってくれると思ってました。あなたにしか頼めないことなんです!」
日ごろから課長に洗脳されていた良太には死神の詐欺まがいの言葉が良く響く。
「俺にできる事なら何でもします。」
「ありがとう!あなたは死ぬ前に誰かに必要とされたいと思いましたね。
そこで必要としている親子を見つけました。このままだと親子は死ぬでしょう。
しかし娘はまだ若い。ということで私は彼女の姿を借りてあなたを迎えに来たのです。」
「え?死んだ?」
「何でもっていったよね。ちょっとサービスするからよろしくね!」
めんどくさくなったのか彼女はそういうとまぶしく光って良太の目を閉じさせた。
突如血の混じるにおいを感じ目を開けた俺の前には人もどきに剣をさされ死にかけている母親とその後ろにいるさっきの子を見つけた。
「おいやめろ!お前なにやってるんだ。」
正義感からか声を出すと人もどきはこちらを向くとターゲットをこちらに変えた。
ギギャーと走りこんで剣を振り下ろしてきた人もどきは人ではない恐ろしい形相をしていた。
俺は剣を持った相手を前にジャンピング土下座をしてしまった。
ドカンとものすごい衝撃を受け切られたかと思ったそれは剣ではなく勢い余った人もどきだったようだ。
・・・良太のレベルが上がりました・・・
え?っとおもったが今はそれどころではない。
後ろを向くと自分の剣を腹に刺して息絶えているだったので親子に駆け寄った。
「大丈夫ですか?しっかりと意識を持ってください。」
そう血みどろになっている母親に呼びかける。
「私はもうだめなようです。薬草を積みに来なければこんな事には・・・」
隣で娘がワンワンと泣いている。
「せめて娘だけでもお助けを・・・・」
と懇願する母親。
分かったといって安心させてやるのが定番なのだろうが薬草という言葉が気になる。
「薬草はどこにあるんだ!」
母親は薬草を強奪して逃げるつもりなのだろうと悟った。
「これを持ってきえ・・・」
腰の袋に手を当て涙を流しながら意識を失った。
娘はパニックで泣いているしもうわけがわからないが薬草の入った袋を取ると手に取った。
子供のころやっていたゲームでは薬草を使うとか合わせて調合できるとかあったのを思い出しなぜかできる気がしていたのだ。
色の違う緑と黄色と赤の薬草をつかみぐっと合わせると手に在った薬草は数滴の水に変わり手のひらに残った。
母親の口に手を当て水を入れると生気が戻った気がしたのでありったけの薬草を握っては水にしてを繰り返す。
必死に繰り返していると激痛が走った。
「いってええええええええ」
ガブリと母親が手に噛みついていたのだ。
元気になった母親は起き上がり娘の無事を確認してから俺にけりを入れてきた。
しーんと静まり返ったその場を崩したのは娘だった。
「お、お母さんその人がお母さんに薬草をなんかして飲ませてたんだよ。
多分助けようとしてくれてた。」
「ごめんなさい。私ったらなんということを。」
娘を悪漢だと思っていた男から守ろうと必死だった母親は我に返ったようで何度も謝られお礼に自分の家にきてくれと招待してきたのであった。




