お引越し。
良く寝れなかったな・・・。
俺は買った薬草でも本当にポーションを作れるのか実験をした。
薬草を緑色、緑色と黄色、緑色と黄色と赤色と順に握ると、出てきた液体を3つのコップに入れた。
鑑定眼で確かめると
ハイポーション
・体力の回復をある程度行い、傷口のある個所を再生させるポーション。
フルポーション
・あるべき状態に戻すポーション。弱い呪の解呪までならおこなえる。
とあったのでいつも通りだが甘露がやばかった。
甘露
・紛い物。制作者とその家族にのみ作用し、また完全な不老不死は望めない。
死者出ない限り完全治癒を行う。とても甘い。
とあったのだ。立っていたアリアに質問をする。
「アリア、あのさ甘露ってどんなものなの?」
「神様のお酒ね。人が飲むと不老不死になる。だって。」
「なるほど。」
と話してると玄関の扉が開いた。
「リョータ。私一足先にかえ・・・えええ?」
俺と一緒にいたアリアを見たのだろう。ちゃんと紹介するつもりだったのに突然のことでテンパる。
「貴女、マスターの奥様ですか。こんな美人がもったいない。
私は魔導オートマタのアリアと申します。以後お見知りおきを。」
「そうなんだ。彼女は人形みたいなもので、俺の魔力で動いているんだって。」
マリスは俺をじっと見つめながら頷いた。
「信じられないことだけど、リョータが言うなら信じましょう。とりあえず。」
逆の立場だったら信じれただろうか・・・。俺は自信がない。
そうこうしてるとさらに双子が現れた。
「奥様、私はシルキー。家の管理はお任せください。」
「私はシルキー。家の管理は全部弟がするわ!」
マリスは混乱が頂点に達したのかその場でへたり込んだ。
ちなみになぜ家族を知ってるかと問うと、アリアには
「ステータスを見る機能が私には備わっているのよ!」
と自信満々に告げてくれた。シルキーは家の記憶を見たのだという。
マリスにハイポーションを飲ませ落ち着け、昨日あった事を伝えると何とか納得したようだ。
「シルキーは家の妖精、っていう話は知ってたけど本当に居たのね。
オートマタは聞いたことすらないけど・・・。」
俺の側を離れないというアリアの言葉を聞いて、マリスはまた愕然としていたが
「私の守備範囲は女性です。あんなマスターではありません。」
とアリアがマリスを撫でまわして、虚ろな目にさせてからは何も言わなくなった。
マリスが復活するまでに、引っ越しの準備をするので家を空ける事。
アリアには、リリスという娘がいることを伝えた。
「馬車が外に来たようです。」
とシルキー弟が教えてくれたので
「シルキー、家を任せるね。」
「お任せください。」
「任されたわ!」
2人に手を振ると俺とマリス、そして当然のようにアリアも馬車に乗った。
「リリス様もとっても可愛いんでしょうね。楽しみだわ。」
「俺の娘に手を出すなよ。」
そんなことを言いながら、道中食べる軽食を買ったあと、商業ギルドについた。
ギルドに着くとリリスを迎えに行き、ギルドマスターとリーラに、礼を言って昔の家に向かう。
「リリス、一緒に住む事になったオートマタのアリアだよ。」
「なんでおねーちゃんと住むの?」
そりゃそうだよね。
「寝ていた私をね。マスター、リョータがおこした責任をね。取って貰う事になったの。
責任は取らないとダメだよねリリスちゃん?」
「だめー。」
丸め込まれたリリスはアリアの膝の上で外を見ている。
「マリス、色々ごめんね。」
「まぁリョータに手を出さないなら別に良いけどね。あと私とリリスにもね!」
アリアはリリスの可愛さにメロメロなのか、膝の上に載せながら興奮しているのが不安だ。
村からの道中真っ暗で、よく村外れのこの場で2人だけで生きてこれたなと、改めて感心する。
ようやくマリスの家に着くと、俺は荒らされた様子がなくほっとしたが、留守にしていたときは危険があるらしい。
護衛の人が馬車から降りると、家に先に入って安全を確認してくれた。
「マリス、リリス必要なものを持ってきてくれたら運ぶからよろしくね。」
「はーい。」
マリスもリリスも出かけるときには貴重品を持っていたのだろう。
洋服を数点とぬいぐるみを少し持ってきただけだった。
俺たちはその後軽く掃除をして要らないゴミを火で焼いた。
「これでおしまいっと。」
マリスとリリスに会いたい人はいる?と聞いたらマリスが
「家の件を村長伝えれば平気よ。」
という事だったので村に寄って伝えて帰路に着いた。




