鑑定と結婚
泊ったホテルにそのまま戻ると、お金を払い空いていた同じ部屋に入った。
「マリス、リリスお疲れ様。俺はちょっと横になりたいんだけど、2人はどうする?」
「街に連泊すると思ってなかったから、その洋服とか買いたいなって。」
「お金下ろしてくるべきだったね。ちょっとギルドに行ってくる。」
「リョータ疲れた顔してるし、帰り賃と思っていたお金使うから平気よ。ゆっくりしてて。」
そういうとマリスは、リリスをつれて部屋を出た。
出来たお嫁さんだよな・・・
今までのお金も、これからも、夫である俺が出すのが務めだもんな。
ベットに寝転がると、これからどうしようか貰った鑑定眼を見ながら考える。
まずは、マリスとリリスとの楽しい家庭が第一だな。
あとは禍根を残さないように、手を出したリーラの件だけは何とかしたい。
お金にも困ってないからホテル暮らしも良いけど、いつまでも泊ってたら怪しいよな・・・。
となると家だな。
などと思いふけっていると、鑑定をしてみたくなってきた。
まずはベッドだ。
たしか、鑑定してる時は何も唱えて無かったよな。
鑑定の才がありますように。
ベッド
・レッサートカゲの皮をなめした高級品。
なるほど説明が出るのか。次は服でも試すかと体を見る。
ワイシャツ
・ぼろぼろになった材質不明のワイシャツ。
リョータ
レベル:68
種族:人族
称号:賢者になったもの
:ゴブリンキングをたおしたもの
特技:ゲーム知識魔法
:日常生活魔法
独身。
え・・・。人間まで鑑定できている。
いや出来てるけど俺はもう結婚したんだから独身ではない。
気を取り直してベッドに座ったまま部屋のドアを見ると反応しない。
なるほど、距離も関係あるのか。
楽しくなって色々と鑑定していると、マリスとリリスが帰ってきた。
「りょーた。ただいまー。」
「ただいま!」
「お帰り。」
どんな格好で帰ってくるのか楽しみだったが、2人は変わり映えがないようだ。
「あれ・・・どうしたの。服買いに行ったんじゃ?」
「必要な下着だけ買ってきたのよ。」
なるほど、やっぱりお金を渡しておくべきだった。
「そっか。ねぇマリス、リリス。こっちきて!」
鑑定眼を構えながら言うとリリスがてくてく来てくれた。
リリス・アリウス
レベル:8
種族:人族
称号:
特技:神頼み
マリスの子。
「リョータ。嬉しいのはわかるけど、人には使っても文字化けするだけよ。」
と言いながら一緒に来てくれた。
マリス・アリウス
レベル:12
種族:人族
称号:
特技:日常生活魔法
未亡人。マリスの親。
「俺には見えるんだけど、これ特別なのかな。使ってみてくれない?」
「なにかの才が必要なのかも知れないわね。やっぱり私には見えないわ。」
渡した鑑定眼を返してきたマリスは、不思議そうだった。
「それじゃ、鑑定結果で俺が独身になってるし不具合なのかも?」
「ママとリョータ結婚してるのにねー。」
「えっ・・・そっか。それも知らなかったのね。
教会に行って聖職者様に魔法をかけてもらうのよ。」
嬉しそうな顔でため息をつくふりをした。
言ってくれれば良いのに、と思ったが俺からの誘いを待っていたんだろう。
「それじゃ今から行こう!すぐ行こう!」
マリスとリリスの手を取ると教会に向った。
「リョータが言ってくれなかったら、私からなんて言えないし待ってたのよ。」
「ごめん。」
「では汝らを夫婦として承認する儀式を行う!教典に2人で手をかざしながら誓いのキスを。さすれば契はなされる。」
「マリス。これかもよろしくね。」
「リョータ。私あなたを愛してます。」
そういうとマリスと俺は誓いのキスをした。
「リョータ。ママ。おめでとー。」
「ありがとー。」
家族団欒をしていると
「終わったら出て行ってください。」
と追い出された。
さり気なく鑑定眼で見ると
リョータは独身からマリスの夫、マリスの親。
マリスは未亡人が消えリョータの妻。
リリスには、マリスとリョータの子。
と表記が変わっていたのであった。
「よーし記念に一杯買い物するぞー!」
「いいの?」
リリスの言葉にうんうんと頷くと
「無駄遣いはダメだけど今日は特別よ!」
としっかり者の奥さんになってくれたようだ。




