6話
「旗を無事に確保できましたね。まだ余裕があるので2本目の旗を狙いたいと思うのですが、よろしいですか?」
「俺はいいと思うぜ、まだ仕事らしい仕事してないしな」
剣士の村田さんがそう言いながら近づいてくる
他の人からも特に反対の声は出なかった
「それでは、進みましょうか。それと、これからは今まで以上に警戒しましょう」
はて?と俺が首をかしげていると
村田さんが説明してくれた
「同じ場所から大勢の人間が試験で森に入ったからな、奥の方はともかく今回俺たちが戦うようなやつは魔物といっても動物的な習性の方が強いから逃げてくんだよ」
「「へぇ~」」
俺と川村さんが同時に感心の声を上げる
「先ほど戦った一角兎よりも強い魔物が出てくるでしょう。2級、もしかしたら3級が出てくるかもしれません」
ソフィアが追加で補足してくれる
2級とか3級は魔物の危険度の分類だ
現時点だと1~7級まで存在していて、数字が大きいほど危険度が高いという意味だ
ちなみに大まかにはこうなっている。
1級
害獣級 ネズミやウサギ、スライムといった魔物がこのランクに入っている。弱い魔物共が入っている。
2級
凶獣級 イノシシやオオカミぐらいのやつがここに入ってくる。オーク単体ならこの辺だな。
3級
猛獣級 ここはクマやオオカミの群れあたりだな。オークの群れだけならここか。
4級
魔獣級 サイなりゾウとかの類いだな。他にはオーガか?オーガだと少し落ちる気がするが。
5級
幻獣級 コカトリスとかワイバーンとかだな。
6級
災害級 属性竜とかが代表的だな。だいたいそのぐらいならこのランクだ。
7級
伝説級 それらよりも強いのがここに入ってるな。人類はこれ以上が出たときどうするんだろうな。
「とりあえず周りには目視できる範囲だと魔物はいないわ。旗もこの辺にはないわね」
風の魔法で木の上に上がって周囲を警戒していた渡辺さんが降りながら、話しかけてくる
「それでは進みましょうか」
ソフィアの言葉に従い、そのまま森を進んでいく
さっきと同じく村田さんが前、俺が真ん中、ソフィアと川村さんが後ろで、渡辺さんが木の上から周囲を警戒している
しばらく進むと、遠くから突然大きな音がした
「なんの音だ?」
「爆発みたいでしたが…少し待ってください」
ソフィアがそう言うと、探知魔法を発動させた
「周りに大きな魔物の反応はありませんね」
「こっちも周りに異変はないわ」
渡辺さんが木の上から報告してきた
「なら上級生の試験とかか?」
村田さんが周りを警戒しながら話しかけてくる
ソフィアは地図を見ながら、俺たちに話しかけてきた
「えぇ、おそらく上級生の試験でしょう。音が聞こえてきた方向も上級生の試験が行われている方向のようですので」
そうして俺たちは進むのを再開する
なんともいえない一抹の不安を抱えながら




