3話
梅雨に入り雨が降ることが多くなった6月上旬
魔法高校は期末テスト期間に入る
一般の高校の期末テスト期間は6月下旬から7月上旬にかけて行われるが、課外演習の関係で、
魔法高校は少し前倒しで期間テストが行われる
魔法高校は筆記よりも実技が重視される。
そのため課外演習の方が重要度が高い、があくまでも高校学び場であるため明らかに命の危険があるような無茶な試験は行えない
今までの成績を参考にできる2.3年生はともかく
1年生は参考にできるものが少ない、そのため期末テストの点数が重視される、つまり間接的にだが課外演習の成績を上げられるのだ
とはいえ、基本科目は課外演習に関係はないし、課外演習とは関係なく成績には影響するが
そんなわけで魔法高校では部活動や図書室などで勉強をしている生徒が数多くいる、が相も変わらず陽斗は変わらず、いや多少は勉強はしているがまともにはやってないが。
テスト当日
おはよー!ちゃんと勉強した?
いやー全然やってなくてさぁ
それ絶対嘘じゃん!
緊張からかこのような軽口を言い合うよう生徒が多い
そんな中、陽斗は誰かに話しかけるもなく淡々とテストを受けていった
愛莉もテストのことで手一杯なのかテスト期間中も話しかけてくることはなかった
テスト終了後
「陽斗!テストお疲れ様どうだった?」
「まぁ多少はできたんじゃない?てか俺なんかのことじゃなくて愛莉は大丈夫だったのかよ」
「わたし?それはばっちりよ!」
「そっか、じゃあ俺帰るわ」
「ちょっと陽斗!もぉ…はぁ、陽斗またね!」
またな、と少し口にだしてから陽斗はそそくさと家に帰っていった
テスト期間と採点期間が終わりテストが帰ってきた
可もなく不可もなく、どの教科も赤点より少し上ぐらいの点数だった
これ以上コメントすることがないぐらいには普通寄りの結果だった
愛莉は全教科90点を超えていたらしいが
その他にもテストの点数で一喜一憂してる生徒が多いが、少し空気が固い気もする
多分この後課外演習についての説明があるからだろう
「よし、それじゃあこれから課外演習についての説明を行う。十分に安全確保はされて行われるが、話を聞かないやつまで面倒は見きれないから、しっかり話を聞くように!それと後で概要等が書かれたプリントも配るので今は話を聞くことに集中するように」
担任の木村先生の言葉にクラスが静まり返る
「よし、それじゃあ説明をしていく課外演習はざっくりいうと実技のテストだ。場所は富士樹海、そこにある魔力溜まりから産まれた魔物の掃討も兼ねているもっとも危険度が高いものは演習当日までに軍関係と国から依頼を受けた魔法師辺りが掃討してるがな。とはいえそれだけでは不十分なため君たちのテストも兼ねて危険度の低い魔物たち相手に課外演習を行うというわけだ。
そして基本的には1班4、5人に別れて演習に取り組んでもらう目標は班ごとに違うため後で個別に伝える。ここまででわからないことはあるか?」
はい、とクラスメイトが手をあげる
「基本的にはということは違う人もいるということですか?」
「あぁ、一部の成績が良いやつに関しては単独あるいは2、3年生に混じって演習を受けることもあるといっても本人の希望次第だがな、今のところ今年は10人ほどだな、前に聞いたがうちのクラスは愛莉は確定で後2人には後で希望を聞く」
「わかりました、ありがとうございます。」
木村先生は他にないか聞いてから説明を再開した
「班分けはこちらで指定させてもらっているが、2人の希望次第で少し班の人数がずれるため班分けは当日発表させてもらう。
また、場所と内容だけにそこそこ時間がかかるため2日に分けて行われるだから、向こうで1泊することになるな、せっかくの機会だから仲を深めると良い。持ち物等はプリントに書いてあるから確認するように、くれぐれも忘れ物はないように」
その後、木村先生は細かい注意事項等を説明し質問等に答え話を終えた
プリントが配布され、全員が読んでる中、俺は別のことを外を見ていた、興味がない、やる気がないとかではなく、心がどことなくざわついているからだ
家の鍵でも閉め忘れたか?いやなんか違う
このモヤモヤの正体がわからないまま演習当日となった




