設定資料集㉔
《人間種と亜人種》
まず本作における人類とは、基本的に人間種とそれ以外の亜人種の両方全てをひっくるめた総体を差す。
ただしこれはネアロペ大陸内の国家において割と近年の考え方(人間と亜人の関係が著しく改善された為)であり、文化圏によっては価値観や定義(亜人と魔物の線引き等)に多少の違いが見られることも少なくない。
百年ほど昔であれば、普通に人間至上主義の考えを常識としていた国が多かったので、人類=人間と唱える者も大勢いた。現代でも少数派になりこそしたものの、そういった旧時代的な差別思想が絶えてしまったとまでは言い難い。
また、作中で判明した事実として本作の亜人種は有史以前、超古代の時代(少なくとも一万年以上昔)に旧文明人が人体実験の末に生み出した新人類、要は遺伝子操作技術によって人間と別の生命体を掛け合わせて生み出されたキメラ人間が大元である。
ただし、全ての亜人種が超古代に起源を持つ種族ばかりではなく、中には時代の流れで自然発生したものも存在する。といっても、現代時点でメジャーな亜人種族の大半は超古代にルーツを有する。
更に元のベースが人間種な為、確率はけして高くないものの、生殖行為を行った場合は混血種が生まれる場合がある。亜人種同士でも混血を生むこと自体は可能で、その場合はハーフデミ等と呼ばれるが出生確率は更に低くなる。
『人間種』
人類の半分以上を占める、代表的種族。全ての人類の遺伝子的起源。男女比は半々。
亜人種側からは区別、もしくは差別的な意味合いでヒューマンと呼称される場合もある。
能力的には良くも悪くも平均的。ただし、環境変化への適応能力は高い。
『エルフ』
妖精種と人間種を掛け合わせたとされる種族。人間に比べて非常に長寿。男女比は半々。
男女共に端麗な容姿と細長い耳が特徴。地域によっては、耳長族や森人族と呼ばれる事も。
種族を通して魔力生産量、魔法行使能力に優れる上、手先が極めて器用。弓も得意とする者が多いが、逆に格闘は苦手な傾向にある。
若い容姿を保ったまま長寿であるのと出生率の低さから人口自体は少なめだが、亜人種としてのヒエラルキーは上位である。
古いエルフは他種族、特にドワーフを見下す価値観を持つ者がいるが、ここ近年の新世代でその考え方は既に廃れてきている。
『ハーフエルフ』
人間種とエルフの混血。出生率自体はかなり低いものの、他の亜人種と比較した場合は最も高いとされる。寿命は人間より少し長い程度。総じて魔法関連能力が高い。
これまでのネアロペ大陸内の歴史の中で、人間と亜人としての線引きが最もセンシティブで様々な論争を引き起こしてきた種族。
国や地域によって、他の亜人種より人間扱いされることもあれば、逆に非人間扱いを受けたりと極端に異なる扱いを受けてきた。しかしそれも現代では既に過去の話となりつつある。
『ドワーフ』
妖精種と人間種を掛け合わせたとされる種族。人間に比べてエルフ程ではないが長寿。男女比は男性が多い。
背が低くずんぐりむっくりとした体型で、とても筋肉質。男性は髭を伸ばして複雑に編みこむ文化がある。山小人や鉱人族と呼ばれる場合もある。
鍛冶技術に優れ、特に貴金属の扱いを得意とする。エルフとはまた違った意味で手先が器用。持ち前の怪力と丈夫な肉体で戦闘だと専ら白兵を好む者が多い。
エルフとは互いに別ベクトルで気難しい性格な為、年配のドワーフはエルフを毛嫌いする者も少なくない。しかし、新世代のドワーフらは共に協力し合った方がどちらも大きな利益を生みだせて結果的に得をすると理解しており、概ね友好的な姿勢を見せている。
『ハーフドワーフ』
人間種とドワーフの混血。出生率はハーフエルフよりも低い。寿命は人間より少し長い程度。
ドワーフの中にいると判りやすいが、人間の集団の中にいた場合はいまいち判り難い。大昔は忌み子扱いだったが、現在では逆に尊ばれる扱いとなっている。
『ハーフリング』
妖精種と人間種を掛け合わせたとされる種族。人間よりは短命。男女比は半々。
人間でいう子供の姿で体の成長が止まり、そこからは見た目的に老けにくい(老けない訳ではない)。小人族と呼ばれたりもする。
エルフ、ドワーフらとはこれまた違った意味で手先が器用。主に鍵の開錠や罠の製作及び解除、小さい体を活かした絡繰りのエンジニアリング等を得意とする。
基本的には善良な種族だが、中には人間の子供のような姿と背丈の小ささを利用し、盗みを働く集団がいたりするので、地域によっては蛇蝎の如く嫌われていることもある。
人間との混血の出生率が実はハーフドワーフ以上に低く、まず殆ど見かけることはない。見た目的にもまず判り難い。
『獣人』
各種類の獣と人間を掛け合わせたとされる種族。人間よりは短命。男女比は半々。
頭部が動物型の場合はこちらに分類される。文化圏によっては魔物にカテゴライズされている事もある。基本的に他種族とはあまり関りを持ちたがらない。大半は自然の中で部族的な暮らしをしている。
身体能力はベースになっている獣の種類次第であるが、総じて非常に高い。また、ネアロペ大陸内には主にイヌ科型、ネコ科型、げっ歯類型の獣人が存在する。
因みに犬型の獣人と人狼、コボルトは見た目こそ似通っているが、後者は起源が魔獣ベースなのでそれぞれ別の生き物である。ただし、人狼は変異能力を有するその特性故に他種族との生殖自体は可能。
『半獣人』
各種類の獣と人間を掛け合わせたとされる種族。セリアンスロープ、もしくは略してセリアンと呼ぶ。人間種と寿命は同じくらい。男女比は女性がやや多い。
見た目的にはだいたいケモ耳と尻尾の生えた人間。勘違いされがちだが、人間と獣人の混血ではない。人間と獣人、半獣人のハーフには獣の尻尾が生えない。他種族とは積極的に交流する。獣人種とは仲が良い場合と険悪な場合がある。地域や文化によってかなり両極端。
人間種より身体能力は高い。ただし、種族特性として獣人種と同様に魔法抵抗力や毒物への耐性が劣る傾向が見られる。
『オーク』
豚(厳密には魔性を有する猪)と人間を掛け合わせたとされる種族。人間より短命。男女比は殆ど男性で女性体は希少。
頭が豚や猪のような見た目をした、大柄な体躯の種族。獣人種とは全く異なる固有の存在。場所によっては魔物扱い。更に亜人種の中でも極めて粗野で短絡的、好戦的なので亜人種との関係が見直された現代においても嫌悪的な目で見られる場合がかなり多い。
実際、前大戦時にはかなりの数のオークが魔王軍側へ加担、結果的にかなり数を減らすことになった。現代では一部の頭が良いオークが纏める部族が、なるべく他種族と関わらないようにしてひっそりと暮らしている。人間のいる国の中で見られることは殆ど無い。
余談だが、エステラの助手兼愛人であるオークは異端中の異端。
『竜人』
竜種と人間を掛け合わせたとされる種族。人間より遥かに長寿。男女比は半々。ただし、出生率は極めて低い。ドラゴニュート、ドラゴニアンとも呼ばれる。
身体的特徴として頭から二対の角、体表の半分ほどに竜鱗、竜の尻尾や爪などを有する。竜翼は持つ者と持たない者がいるが、前者の方が位が高い。
幻想種の頂点たる竜種ベースなだけあって、身体能力も魔法行使能力もかなり高い。自分達の種族こそが最強最優でそれ以外は全部下という価値観から、他種族とは関りを持ちたがらない。気難しく自尊心の高い性格の者が多い。
特に人間の住む文明圏では、専ら暮らしたがらない。余程、特殊な関係や用件でもない限り接触してくることもまず無い。亜人種の中ではヒエラルキーの頂点で差別を受けることはまずないが、代わりに畏怖の対象にはなり得る。
『リザードマン』
爬虫類と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間と同じくらいかやや短め。男女比は半々。
一言で言うと、人型をした蜥蜴。他種族に友好的でとても温厚な部族と、殆ど魔物と変わらない戦闘民族のような好戦的部族のあまりに両極端なグループに分かれている。
基本的には人間の生活圏ではなく自然の中で暮らす者が大半だが、積極的に他種族と交流を試みる温厚派は頭が良く、当たり前のように文明的な生活をおくっていたりする。
『アラクネ』
蜘蛛と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間と同じくらいかやや短め。男女比は女性体のみ。
下半身が蜘蛛で上半身が人間の女性の姿をした種族。自然の中で暮らしている部族の生態はアマゾネスに近く、他種族の男性を攫ってきては種馬にした後に食い殺す。種族的に極めて嗜虐的かつ好戦的で、場所によっては魔物扱いされている。
蜘蛛特有の高い身体能力と反応速度、敏捷性能に加え、粘着性の糸を投網の如く飛ばして獲物を捕らえる固有能力を有する。また爪先や牙から麻酔毒を分泌できる。
『人魚/魚人』
魚類と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間と同じくらいだったり、遥かに長寿だったりと個体で大きく異なる。男女比は半々。環境次第で性別を変えられることもある。
上半身が人間で下半身が魚類のものを人魚、逆のものは魚人と呼ばれる。見た目こそ大きく異なるが、実は遺伝子的にはあまり違いが無い。
他種族の生活圏と関りを持つことは殆ど無い。また、オークにも勝るに劣らぬほど好戦的かつ残虐な傾向があるので魔物扱いされる場合も多い。
何処かの海中には彼らのみの暮らす王国が存在するとされているが、人類の国家としては認知されていないどころか、正確な場所さえも判明していなかったりする。
『セイレーン』
鳥類と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間と同じくらいだったり、遥かに長寿だったりと個体で大きく異なる。男女比はほぼ女性で男性体は希少。
有翼種でちょうど人間の背中から鳥の翼が生えたような姿をしており、単独飛行能力を有する。また声に魔性を付与させる固有特性も備える。
極一部の限られた地域でのみ暮らしているとされ、気位の高い竜人族以上に他種族との関りを持たず、その姿を見かけることは滅多に無い。
因みに似たような半人半鳥の存在であるハーピィは完全に魔物としてカテゴライズされている。(セイレーンとの違いとして、言語を話せない程に無知性で凶暴な習性、身体的構造も腕の代わりに翼が生えているなどと大きく異なる)
むしろ、セイレーン側からすればハーピィと同列に扱われるのは、人間が猿呼ばわりされるのと同義なくらいに失礼な物言いとなる。
『ラミア』
蛇と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間と同じかやや短め。男女比は女性体のみ。
下半身が蛇、上半身が人間の女性の姿をした種族。アラクネに近い生態をしているが、比較的共生を試みる場合も少なくはない。自然の中のみで生活する者が殆どで人間の生活圏ではまず見られない。
『ケンタウロス』
馬と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間より短め。男女比は半々。
半人半馬の肉体構造故に走力に優れ、体力面も凄まじい。基本的には人間の生活圏に姿を見せず、自然の中で暮らしている。リザードマンのように理知的で温厚なものと好戦的で野蛮なものの両極端なグループに分かれている。
『オーガ』
トロール等の大型妖精種と人間を掛け合わせたとされる種族。寿命は人間より短め。男女比は殆ど男性で女性体は希少。
人間の倍以上の巨躯故に猛烈なパワーと強靭な肉体を有するが、反面知能は著しく低い。人間の生活圏にはまず現れず、極一部のレアケースを除いて交流を築くこともない。むしろ、魔物と同類に扱われることが殆どである。
『ダークエルフ』
妖精種と人間種を掛け合わせたとされる種族。通常のエルフと寿命や男女比は同じ。
肌が黒いこと以外は通常のエルフと大きな違いは見られない。配合時の相手となった妖精種の違いで差異が発生したとされる。いわゆる、バリエーションの一つ。
通常のエルフに比べて魔法系の能力は劣るが、代わりに肉体が丈夫な傾向にある。排他的で人間や他種族の文化圏とはあまり関わろうとはしない。
『ダークドワーフ』
妖精種と人間種を掛け合わせたとされる種族。通常のドワーフと寿命や男女比は同じ。
肌が黒いこと以外は通常のドワーフと大した違いは見られない。配合時の相手となった妖精種の違いで差異が発生したとされる。いわゆる、バリエーションの一つ。
通常のドワーフに比べて肉体強度は劣るが、代わりに魔法をより上手く扱える傾向にある。排他的で人間や他種族の文化圏とはあまり関わろうとしない。
『古代エルフ』
原種のエルフ。ハイエルフとも呼ばれる。現代のエルフの寿命は千年に届かない場合が殆どだが、古代種は数千年もの時を生きられる。
エルフの中では上位存在や貴種として扱われており、現代では極僅かに生き残っている者がエルフのみの文化圏において支配階級についている。遺伝子上は通常のエルフと全く変わらないものの、生物としてのスペックは次元違い。
因みに子孫を成したところで、その能力が受け継がれることはけしてない。
『巨人族』
トロール以上の体躯を有する、十数メートルもの身長をした人間型種族。実は超古代由来ではなく、あくまで自然発生したもの。男女比は男性体が多いとされる。
見た目としてはとにかく大きいだけの人間だが、知能は低くて野蛮極まりないのでこれを亜人種扱いするかは未だ議論が分かれる。そもそも数が少ないどころか伝説レベルの希少な存在。
『ゴブリン』
悪性妖精種。寿命は通常個体だと短く、性別は男性体のみ。妖精は超古代の頃から存在したので、人間の手で生み出されたものではない。
殆どの場合、どこの文化圏でも害悪な魔物としてしか見られていないが、極一部の突然変異レベルで知性の発達した部族は例外的に亜人扱いされている場合がある。そういった種はホブゴブリンと区別されることもある。
『ハーフフェアリー』
人間と妖精種の混血。奇跡的な確率の存在。寿命や男女比は人間と同じ。
謂わば、遺伝子操作ではなく天然発生したエルフのようなもの。当然ながら、魔法行使能力に優れる。
『ハーフゴブリン』
人間とゴブリンのハーフ。これもまた奇跡的な確率の存在。ゴブリンも妖精の一種なので、ハーフフェアリーの亜種と呼べる。寿命や男女比は人間と同じ。
肌が緑がかっていてゴブリンの面影があることと、多少の魔力値が高いこと以外は通常の人間種とあまり変わらない。ただし、希少であることに反して余程のことが無い限り、差別の対象にされやすい。
《亜人族の王国》
ネアロペ大陸内で正式に国家と認定されている(世界地図に国として記載されている)のはどれも人間主体の国ばかりだが、実際には亜人族主体、もしくは完全に亜人種のみの王国も一部存在する。
ただしそういった地域は現代において、過去の人亜大戦時に人間の国と争わなかったコミュニティーばかりであり、逆に亜人連合軍に参加したり、人間側へ積極的に敵対姿勢を向け続けたような共同体の殆どはとっくに滅ぼされてしまっている。
人間主体の国家からはあくまで亜人族の自治区という扱いだが、近年は亜人の人権が人間と変わらなくなってきているので、百年以上昔のようにいい加減な外交や干渉は出来なくなっている。規模は都市程度から小国くらいのものまで様々。
『アイゼンラッテ』
シャルゴーニュ公国の領土内にあるネズミ型獣人の王国。亜人族の国としては世界最大の面積を誇る。ネズミーランド。
しかも住民はこの国のある地域のみにいる固有種で、見た目は白いハツカネズミ型。大半は女性で男性は希少。ハーフリングと性質が似通っており、成長しても人間の子供のような姿で寿命も短め。
温厚で大人しく、平和的且つ友好的な種族。自分達から他所へ攻め入るような事はけしてない。ただし、軍事力自体は非常に高く、国防戦力としての騎士団に加えてゲリラ戦や暗殺専門の特務部隊まで有している。最も怒らせると怖い亜人族と世界的に有名な程。実際に彼らを襲ったが為、報復を受けて一方的に滅ぼされた者達が大勢いる。
人亜大戦時には亜人連合の本部が近かったこともあって参戦を呼び掛けられるも、集団としての関与はけしてしなかった。因みにハーメルーナ島にいた騎士鎧姿のネズミ型半獣人はここの出身。
『ミドス』
ウッドガルド領土内に広がる樹海の奥地にあるエルフの王国。古代エルフの王が統治している。
完全な鎖国体制に加えて、他種族の一切を受け入れない。旧いエルフの価値観で支配されている世界故に、ハーフエルフは一番の差別対象でドワーフは一番の嫌悪対象。
数千年を生きてきた古代エルフの魔法の力はもはや伝説とされており、ウッドガルドの王家も互いに不可侵の条約を結ぶことで争いにならないようにしている。幸い、この国の住民に領土を広げようという欲求は無い。人口は小規模だが、仮に戦争となれば勝敗に関わらず、甚大な被害は免れないだけの戦力を有する。
人亜大戦には参加していないが、ウッドガルド内にもう一つあった同じようなエルフの国は参戦し、結果として滅び去った。
『ドヴェルガ』
ブレスベルクの山脈地下に広がるドワーフの王国。人間との共生を望まなかった旧体制的なドワーフらの住む世界。
排他的な村社会だが、エルフの王国に比べれば他の亜人族へはまだ幾らか寛容な方。ハーフドワーフは受け入れていない。
人亜大戦時には保守派と過激派で国民が二分され、後者は亜人連合へと参加した歴史を持つ。現在残っているのは殆ど前者の住民で、今より領土を広げないことを条件に飼い殺しされている状態。
『グラスラン』
ドライグ王国の隣の島国であるゲイルドラントにあるハーフリングの王国。
ハーフリングという種は地域で外交的なものと内向的なものに分かれるとされるが、この国に住む民は後者。他所へは出ていきたがらず、外へ勢力や領土を広げようとする意欲も薄い。
人間に対しては中立のスタンスであり、人亜大戦には参加していない。ただし、ドライグ王国にあった同じような国は参戦し、結果として滅び去った。
『竜人国』
ガリアハンの領土内にあるドラゴニュートの王国。
規模自体はかなり小さいが、遥か昔よりガリアハン王家と密接な関りがあったことから自治を認められている。
他の竜人族の集落と違って、同じ地域に住む高知能の真竜を崇拝対象にしているという文化的特徴を有する。人亜大戦には不参加。そもそも竜人族は差別される側ではない。
『オークラント』
既に滅ぼされたオークの王国。
ナーロ帝国内にかつて存在し、長きに渡って人間や他の亜人族の生活を脅かし続けてきた。高知能のオークを王に据えては、組織的に略奪や拉致といった行為を各地で繰り返したとされる。
大規模な討伐隊が編成され、人亜大戦の頃よりずっと昔に掃討された。しかし、この国による多大な被害こそが亜人への憎悪や差別感情、人間至上主義の考えを世界的に強くさせていた大きな要因である。
『ロガ』
既に滅ぼされたコボルトの王国。
ロスタリシアの隣国であるポノレスカの領土内にかつて存在し、上記のオークラント並みに人間や他の亜人族を襲っては甚大な被害を出していた。この国もまた亜人族の印象を悪くしていた要因に他ならない。
『ダガン』
魚人と人魚の王国。どこかの海底にあるとされるが、具体的な場所は現代でも特定されていない。
人間に対して好戦的且つ未だに襲撃を行っている唯一の勢力。襲われるのは沿岸部の集落や施設ばかりではあるものの、その被害はかなり大きい。
一説によれば、世界的なネットワークを有しているだとか、旧支配者的な邪神を崇拝しているだとか、色々と良からぬ噂に溢れている。
『ローゼス』
ウッドガルド内にて、ミドスとは別に存在したエルフの王国。こちらも古代エルフの王が統治していた。
ミドスに比べて血の気の多い住民性だったこともあり、人亜大戦に参加しては人間側へ多大な被害を出す。しかし、最終的には滅ぼされるに至った。実はノクターナル島のエルフの大半はこの王国がルーツ。
『キーントル』
ドライグ王国側に存在したハーフリングの王国。
反人間感情が国内で強くなりすぎたことで人亜大戦に参加し、主に破壊工作などによって大きな損害を与えたとされる。とはいえ、ドライグ王国との戦力に差があり過ぎた故に蹂躙される形で滅ぼされた。




