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設定資料集⑪

《プレシャスト流魔法剣術》


 レフィリアの友人なかまにして勇者兄妹と謳われる屈指の魔法剣士、ルヴィスとサフィアはプレシャスト流という剣術の使い手である。


 これは二人の故郷であるエーデルランド発祥の剣術流派であり、刀身に各属性の魔力を纏わせた上でその特性を利用した動きによる剣技を放つのが特徴。


 元々は対人よりも対魔物を想定した戦闘技術の為、冒険者にはうってつけである。しかし剣と魔法の才能が両方とも必要になる為、十分に習得できる者はけして多くはない。


 ――少し話は逸れるが、クリストル兄妹には剣の師と魔法の師、そして魔法剣の師がそれぞれ存在する。


 剣の師は叔父である勇者エメルドの幼馴染にして相棒であった男剣士。魔法の師は十二歳ほど年上の女魔導師だが、実は賢者兄妹の叔母だったりするので賢者妹はルヴィスたちと師匠が同じだったりする。因みにこの事実を両者は互いに知らない。


 そして三人目が魔法剣の師で既に老齢に差し掛かった男性であるのだが、なんとその人物は勇者エメルドの師匠ですらある。またエメルドの好敵手であった冒険者、“白き閃晄のディアン”の師にして実の父親でもあり、それが二人の確執の要因の一つになっていたともいわれる。


 因みにその男の名は、コラン・プレシャスト。剣才がありながら結局は魔導師の道を進んだ息子のディアンを内心残念に思い、後にエメルドへ教えを授けたのだとか。




 プレシャスト流には基本剣術(片手剣術)、長剣術、双剣術、大剣術といった種類がある。ルヴィスは長剣術、サフィアは双剣術、ディアンは大剣術を修めている。


 応用の型へ移る為にはまず基本剣術をマスターする必要があるが、各属性に合わせて下記のような術技体系があり、本人の得意分野や適正に合わせてより上位の技を習得する。


 端から見ると単に武器へ各属性の魔力を付与エンチャントしているだけのように思えるが、実際はそこから更に魔力放出によって刀身に形成した魔力刃を強化しつつ、それを維持しなければならない。


 基本を極めて次の段階へ進めた者は、剣技や魔力の属性を組み合わせることで更に高度な奥義を獲得し、場合によってはアレンジを加えて固有の魔法剣にすら発展させる。




【火属性】


火炎斬 → 竜爪火斬 → 煈燐火斬、緋鼠華火、等



【氷属性】


氷雪閃 → 虎牙氷閃 → 搗割氷断、穿鋭氷散華、等



【雷属性】


雷電剣 → 龍角雷剣 → 雷電光剣、疾空卂雷波、等



【風属性】


疾風刃 → 鳳翼風刃 → 風嵐閃刃、風斬車輪、嵐王滅砕破、等



【地属性】


岩石断 → 獣顎石断 → 激震地砕衝、等



【光属性】


白光剣 → 陽光聖剣 → ???



【闇属性】


黒影剣 → 陰影邪剣 → ???





《ラスター族のクリスタル技術》


 旧文明人の末裔であるラスター族は古来より物品や魔法、または魔力そのものを魔力結晶クリスタルの中に入れて保存する技術を有する。基本的に生物は不可だが、魔法のシステムに組み込まれた召喚獣としてなら一応は可能。


 クリスタルに一度入れられたものはそのままの状態だと、時間の経過や温度変化などの外部刺激で劣化したりすることはなく、魔力を込めることで中身を出すことが出来る。


 一旦開封するとクリスタルの外殻は霧散消滅してしまうので使い捨ての消耗品に過ぎず、物品の持ち運びの為に何度も出し入れするにはその分の空のクリスタルが必要となる。故に短期保存する物にはあまり用いられない。


 そもそもが空のクリスタルの生成にはクリスタルメイカーという専用の大型魔導器がいるので、旅先での補充は難しい。ジェドの義手は例外的にそれを可能としているが、使用には相応の魔力を消費する。


 魔王軍でもゲドウィンが開発、生成しているほぼ同じ効果のアイテムとして亜空の水晶というものが存在する。使い捨てであるのは変わらないが、封入できる量はこちらの方が多いので性能は上。


 実はゲドウィンの魔法技術を持ってすれば何度でも繰り返し使えるアイテムストレージというものは簡単に作れるのであるが、あえて魔王軍では過ぎたる力として普及させないようにしている。


 魔法や魔道具が封印されたクリスタルはたまに地下迷宮ダンジョンのお宝として冒険者に発掘されたりするのであるが、現代の魔法技術では同じものを再現、作成する事はいまだ成し遂げられていない。


 因みにクリスタルに封入された魔法はどれだけ高位のものであろうと、魔力を込めて起動させただけで瞬時に発動させることが出来る。勿論、巻物スクロールと同じで術者の技量は一切関係が無く、魔力さえ流せれば魔導師である必要もない。





《前大戦時における魔王及び四天王》


 劇中から22年前、突如魔界より軍を引き連れ侵攻してきた魔王は直属の配下である四天王とともに、勇者エメルドらに討たれるまで12年もの間、人類の存亡をおびやかし続けた。


 四人の幹部たち四天王らはそれぞれが各所に拠点を構築し、魔族や魔物の軍団を指揮しては侵略行為に及んでいたのだが、そんな彼らはアダマンランク冒険者が徒党を組んで立ち向かっても軽く往なせるだけの凄まじい実力を有し、加えて地水火風の四大属性を各々が司っていた。


 下記ではそんな魔王や四天王の面々について解説を行う。因みに魔王及び四天王全員が頭から二本の角を生やしている。




【魔王】


 魔族の軍勢を率い、表の世界へと地上侵攻を企てた張本人にして魔界の長。


 長い年月を経て構築した術式によって自身の居城ごとこちら側の世界に転移し、ちょうど転移先に存在した、当時の世界で最も軍事力の大きかった巨大軍事国家である《ゴルガン帝国》を完膚なきまで一方的に滅ぼしてみせた。


 突然領土内に大軍を以て侵入してきたとはいえ、世界を牛耳る難攻不落の最強大国であったゴルガン帝国をあっという間に陥落させ、占領してしまった事実はその頃の世界各国を大きく震撼させ、魔王軍の脅威と恐ろしさを深く知らしめるに至った。


 その後はゴルガン帝国の領地を全て支配して地獄門ヘルズゲートにより魔界から兵や物資を補給しつつ、自身は本部である魔王城にて軍全体の指揮を取っては暗躍していた。


 最終的には超古代の遺物アーティファクトである伝説の聖剣を手にして秘めたる力を覚醒させた勇者エメルドとその仲間たちにより魔王城まで攻め込まれ、城内の決戦にて死闘を繰り広げた後、敗れることになる。


 第二形態時にはギガ〇ッパを想わせるような、厳つい凶悪な姿をした巨大な大怪獣と化す。




【火の四天王幹部】


 長身巨躯でがたいの良い短髪の偉丈夫。四天王たちのリーダー的存在。


 戦時は苛烈だが、普段はけして暑苦しくはなくむしろ落ち着き払った性格。直接戦闘を好む武人で、強者には敵であろうと敬意を以て接する。余談だが某赤マントのように回復などもしてやる。


 魔族と魔獣の大軍勢を用いては大国ロスタリシアを攻め滅ぼして自身の領地とし、魔王軍の第二拠点といえるほどの巨大な城まで築いてみせた。ロスタリシア制圧後はブレスベルクやシャルゴーニュ方面に攻撃を行っていた。


 第二形態時にはドラゴケンタウロスのような姿へと変貌する。要塞を正面から木っ端微塵にする程の強力な突進や武器による連続攻撃、灼熱のブレスや無数の火炎弾など強烈な技を使用する。




【水の四天王幹部】


 四天王唯一の女性で、つまりは紅一点。長い髪に麗しい美貌、グラマーでスタイルの良い肢体で他者を魅了する。顔つきはおっとりとしていて、どこか儚げ。


 西の貿易国家である《ルドガーレ》の王家内へ侵入し、妃と入れ替わっては裏で国内情勢を操っていた。世界の貿易に大きな影響を与えるルドガーレ国を利用されるという事態は、地味に各国の物流へダメージを与える。


 また水棲の魔物たちを世界中の主要な渡航ルートに派遣しては船を襲わせ、海を制圧することで人々が簡単に船舶での移動が出来ないようにしていた。同時に島国であるドライグ王国や《フラムヘイム》への侵攻も担当している。


 第二形態時には翼の生えた人魚のような妖艶な姿となる。並大抵の対魔力では抗えない魅了テンプテーションや狂気を引き起こす声、幻術などで敵対する者の身動きを封じる。竜巻のような渦潮を発生させる攻撃技も有する。




【風の四天王幹部】


 サラリとした長髪が特徴的な、片目にモノクルをかけた美形の優男。常に胡散臭い笑みを浮かべており、慇懃な喋り方で紳士的な振る舞いをとるが本性は非常に残忍。


 エスターニャ国を制圧後、あえて必要以上に人間たちを殺さず、命を奪わない代わりに魔族への絶対服従を誓わせ魔王軍に奉仕させる事を目的とした宗教団体を作り上げる。


 またウッドガルド方面に侵攻しては魔力の蒐集を行い、魔王へと献上していた。同時にエーデルランドの北に位置する隣国、《イスカンドロス》にも攻撃の手を伸ばしていた。自身の配下には魔族による騎士団や魔導師団を数多く引き連れている。


 第二形態時には人型をした蝿の怪人の如き姿へ変貌する。大きな翅で空中を高速で飛び回り、強力な魔法を連続使用しては一帯を纏めて吹き飛ばす。基本的に魔法主体の戦法をとるが、格闘戦も不得手ではない。




【地の四天王幹部】


 瘦躯で背の低い少年の姿をしており、聡明で愛らしい顔つきの持ち主。ただし性格はむしろ老獪さを感じさせる。


 魔王軍の拠点があるゴルガン帝国に隣接する《ポノレスカ》を制圧して、更にそこからグランジルバニア王国やシャルゴーニュ公国方面へ侵攻を行っていた。


 石化の呪いをばら撒き大勢の人間を石に変えては人々への恐怖を募らせ、加えて大量のアンデッドやゴーレムによる軍勢で人類の住処を蹂躙してまわった。また人間種への確執を持つ亜人たちを魔族側に引き入れ利用する事で、更なる混乱を発生させた。


 第二形態時には恐竜の骨を組み合わせたかのようなキメラの如き姿へと変身する。生物を石化、または腐蝕させる瘴気を放出して敵対者を近づけない。また地面から肋骨のような突起を無数に出現させ、相手を串刺しにする。




【魔王の秘書】


 魔王の右腕にして四天王らと同等の権限を持つ秘書かつ査察官。見た目は背が低めで童顔だが仏頂面をした妙齢の女性。魔王にだけ時折、感情のある表情を見せる。


 魔王軍に仇名す勇者たちの存在が露見しだしてから、勇者パーティを暗殺する為に様々な策を弄しては彼らを幾度となく窮地に陥れた。


 雷属性の魔法の使い手で、特に遠隔透視と落雷を用いた超精度の長距離狙撃を得意とする。因みに魔王の娘ロズェリエの魔法の師匠というか家庭教師。

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