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名前をください  作者: まきの・えり


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9/11

9.あれよあれよ


 7月18日~20日までの三連休の間に、「氏の変更許可申立書」をダウンロード。

 ダウンロードしたのはいいが、後はどうするの??

 かなりの悪戦苦闘の末、コピー機にまでたどり着いたが、長い年月使っていなかったせいか、インクが無くなっている……ああ!

 AIさんに、コンビニでコピーすることも提案されたが、折角家にあるのに……

 が、アマゾンでインクを(黒とカラー)注文すると、かなり高かった。

 その上、前の審判分をコピーしようとしたら、サイズが大きすぎる……

 結局、近くのセブンイレブンでコピーすることになったが、何と1枚10円!!

 2枚だから20円!!

 ああ、コピー機なんか家になくても平気な世の中なんだと思い知った。

 昔みたいに年賀状を印刷する訳じゃなし、原稿をコピーする訳じゃなし。


 つい数年前に、ファクス付き電話機、コピー機を新調したけど、いらなかったかも、と後で思った。


 せっせと家裁に送るのに必要と思われる物を、最後に残っていた郵便局のレターパックに詰め込む。

 三連休の間は、宛名を書いたり、書類を書いたり、過去の書類を探したり読んだりして過ごした。

 もちろん、ジムの風呂にも通った。

 放っておけば、一日中、読んだり書いたりして、時には録画した番組を見たりして、座ったままでいる私。

 ジムの風呂にでも通わなければ、買い物に行くこともない。

 とおおっても、自閉的な人間なのだ。


 さて、三連休明けの今日、役所で謄本待ち2時間を覚悟して、その後で、郵便局に行くという予定を立てていた。

 9時15分前には家を出て、ゴミ出し。図書館ポストに借りていた本を返す。

 5分前には、区役所着。

 実は、とっても便利な場所に住んでいるのだった。


 うわ、区役所には先客が数名いた。もっと早くても良かったのだ。

 区役所の近所だからと言って、区役所に、用があることは滅多にない。

 であるから、まずどうしていいのかわからない。


「あんのう、すみません」と先客の娘さんに声をかけて、順番待ちの方法を教えていただく。

 ンゲー、タッチパネルで番号を取るなんて、ぜーんぜん知らなかった。


 番号を取る。番号待ちをする。番号を呼ばれる。


「あのう、家庭裁判所に氏の変更申立をします。出生から現在までの私の全ての戸籍を一式ください」と前日にAIさんに教えてもらって、メモしたものを読む。


 全部の戸籍を一式申請する用紙を渡される。

「誕生して、死ぬまで」と用紙には書かれている。私は、まだ死んでいないが。

「あ、そこは、現在まで、に書き直してください」

「はい」

 言われなくても、書き直すって。

「書けたら、もう一度、番号札を取ってくださいね」

「はい」


 書類を書いて、番号札を取って待つ。順番が来る。

「時間がかかりますけど、待たれますか?」

「郵便局に行ってきます」

 AIさんに、2時間ぐらいかかると言われていた。

「書類が用意できたら、電話しますね」と親切だ。


 猛暑の中、歩いて行ける郵便局は遠いので、バスに乗ってバス停近くの郵便局に行くことに。

 初めての郵便局でまごまごするが、親切に収入印紙と切手をそろえていただいた。

 ついでにお金もおろして、バスに乗ると、電話がかかってきた。知らない番号だから出ないけど、区役所だな、と思う。


 区役所に着くと、何と!! もう謄本類が全部揃っていた!

 早!

 順番通りに並べて封筒に入れてくれる、親切だ。

 お金を払って、終わり。


 書類一式を家に持って帰って確認しようと思ったが、善は急げ(?)だ。

 区役所で、封をして、投函!

 時刻は、10時10分だった。


 あまりにも早い。


 ひとまず、ここで区切りとしよう。


 私は、名前をいただけるのだろうか。



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