パート① ネタバレ注意
第一部〜三部までで描ききれていない裏設定等。
書籍化の際に、エピソード等が追加されるかもしれません。
乙女ゲー厶TAKE IT ALL。
それは様々な乙女ゲームが氾濫する前世に置いても尖った方向性を持ち、コアな廃ゲーマーを生み出した迷作。
攻略対象は、皆癖強。
腹黒、ドS、ヤンデレ等など。
そんな性格難あり男子を『聖女だけ』が正しく導けるという特別感を味わえるとあって中毒性が高かった。
そして、題名TAKE IT ALLの意味は『一人勝ち』。
全攻略をコンプすれば、正真正銘非の打ち所の無い隠れ攻略対象シャイネンが現れる。
それを目指して全プレイヤーが熱狂するも、その頂に立つには想像を絶するプレイ時間と課金を要した。
まさか運営と開発者が、このゲームのことを裏で、
TAKE IT ALL(ていきっとお〜)
↓
テキトー
↓
適当
と呼んでいるなど知る由もない。
設定もストーリーもツッコミどころ満載なはずなのに、攻略対象のビジュアルと声優達の声が極上という二大特典が女性のハートを掴んで離さなかった。
リベルタのような一人を周回する人間は珍しく、全コンプを目指すのが王道。
シャイネンまで辿り着いた猛者達のマウントたるや、まるで世界制覇でもしたかのような尊大さでSNSで叩かれることもしばしばだった。
フリーデン王立学園
フリーデン王国が優秀な若人を育てるために創立した学園。
騎士科と魔法科に別れ、各学年三十人ずつしか合格出来ない狭き門。
階級意識が高く、寮に入るのは下級貴族か平民ばかりで、リベルタの入寮は特別中の特別だった。
成績優秀者や特別な研究を行う者は、登校せずとも試験のみで進級も出来るフレキシブルさを持っている。
ただ、平和な時代が続くと徐々に緩みが生じ、教師の中にもスパイトロフ副学長のような人物も混ざるようになっていた。
フリーデンの意味は、平和。
フリーデン王家
現在の王は、シャイネンの兄ヴィッセン。
申し訳ないが、デキは十八歳年下の弟のシャイネンの方が上。
ルーチェ達が道筋をつけてから譲位したが、後宮を解体した上に王妃が子供を一人しか産まなかったことで、王位継承権を持つ者達が不穏な動きを続けている。
表面上は上手く統治しているように見えた為、ルーチェは王家が傾いていることに気づけていなかった。
切れ者過ぎるルーチェは、他者も自分と同じように出来ると思っていた節がある。
乙女ゲーム内では、聖女が活躍するシーンを作る為に穴だらけの設定。
リベルタ達のお陰で、完全に倒れる前に踏みとどまれた。
ライト・フリーデン殿下
乙女ゲーム内では、攻略を間違えるとヤンデレ化して聖女を監禁してしまうルートがあった。
ススロット侯爵での一件を経験することで、『結界で閉じ込める』ということが恐怖でしかないことを知る。
シャイネンの義兄であるリヒトが隊長を務める結界石監視隊に参加することが決まった。
小さくて弱い物が好きだったが、火魔法の使い手として名を馳せるようになるクオーレの噂を耳にする度に、強い女性への憧れを強くしていくようになっていく。
多分、姉御肌に顎で使われるくらいが丁度よいタイプ。
オンブラ侯爵家
クルーガーの実家。
三男の彼以外に、長男次男がおり、家系も魔法特化型で腕っぷしは弱い。
見た目は女性的な美しい容姿をしているが、内面は暗く非社交的。
クルーガーは元賢者の腹黒である為、家庭内の食物連鎖ではトップ。
腕力でも魔法でも知力でも勝てない家族は、早くクルーガーが他家に婿入りすることを切に願っていた。
そこにあのクルーガーを尻に敷くトワレが現れ、家族全員で大賛成。
『はよ、出ていけ』と日々願っていた。
皆が盛り上がる結婚式でも家族全員で隅に陣取り、
『わー、パーティーピーポーこえー』
と眺めていたらしい。
オンブラの意味は、闇。
シュクセ男爵家
父一人子一人の父子家庭。
この点は、本作では触れていません。
トワレを出産した際、母は亡くなっている。
それ故に、父は赤子のトワレを背負って仕事をしていたこともある。
元平民であることから、貴族とのお付き合いには人一倍気を使う。
父は、最近娘が公爵、侯爵、伯爵といった人々をホイホイ連れてくるものだから胃に穴が空きそうになっている。
女壻になるクルーガーが、トワレに躾けされて従順になっているのを見ると、少し申し訳ない気持ちになっていたりする。
シュクセの意味は、成功。
ナーハフォルガー公爵家
王太后ルーチェの実家であり、彼女の兄フラッシュが当主を務めている。
歴代結界師の家系であり、王家のライトがその才能を受け継いだのはルーチェの資質がヴィッセンを通り越し、隔世遺伝で受け継がれた為。
シャイネンは末弟として引き取られており、兄三人姉三人がいる。
結界石監視隊隊長を務める三男リヒトがライトの引受人となっている。
彼の口調は平民のようだが、多種多様な隊員に合わせるためにわざとラフな話し方をしている。
結界師としての才能は他の家族に比べると落ちてしまうため、長年それがコンプレックスだった。
しかし、現在はその経験を乗り越えたことで人の心が分かる度量の広い男に成長している。
ナーハフォルガーの意味は、後継者。
結界師としての資質を受け継いでいく家系。
ベリッシモ伯爵令家
無口な父カバロは水魔法、社交的な母フローラは土魔法の使い手。
貴族には珍しい恋愛結婚。
一人娘をこよなく愛している。
馬の良質な生産地として有名な領地を持ち、夫婦が力を合わせて農作物や花の育成にも熱心。
娘が変わり者である事を自然と受け入れるだけの度量の深さがある。
典型的かかあ天下だが、リベルタの婚約に関してだけは、カバロが一人『早すぎる!』とゴネている。
ベリッシモの意味は、美しい。
魔王の残滓
封印しきれなかった魔王の欠片。
本来は、ネロがばら撒いた『治らない病』のせいで世界に負のオーラが蔓延し、それを吸収することで力を取り戻す予定だった。
しかし、リベルタとの出会いによってネロが闇落ちすることがなくなり、現在は弱々しい体で辛うじて生きて散る。
アメーバのように分裂して、弱体化しながらも完全消滅を免れようと画策中。
リベルタに踏みつけられると浄化されて消える。
ススロット侯爵
乙女ゲーム内では魔王の手先となって率先して悪事を働く存在。
恋に敗れて落ち込むクオーレに、『コレを飲めば人を愛さなくて済む』と唆して魔王の残滓を飲ませたのは、メンティラ夫人。
幼い頃からクオーレを『貴方は美しくない』と洗脳し、自分の思い通りに利用してきた。
捕縛後、夫婦共々事情聴取としてかなり厳しい取調を受けた。
生死の程は分からない。
ハート公爵家
クオーレの祖父が残した遺言は、クオーレ母を当主に、そして、その跡継ぎはクオーレにと記載されていた。
クオーレの父バッサの日々の行いを見て、怪しいと思っていたのだろう。
彼を婿養子にしなかったことでクオーレは幼くして排除される危険から逃れた。
半年しか年が変わらない異母妹は、姉に代わって王太子妃候補になろうと画策していたが、他にも候補は沢山おり、クオーレはその一人に過ぎない。
後に義父となるレオンの母とクオーレの祖父は年の離れた姉弟だった。
レオンにとって、クオーレの母は、小さくて可愛い少女のイメージ。
母親の死後、レオンはクオーレの置かれている状況に心を痛め、再三ハート公爵にクオーレを養子にしたいと訴えるも全て拒否される。
ハート公爵の相続権がクオーレにあることから、彼女を自分が決めた男と結婚させて飼い殺しにし、財産を好きなように使おうとしていたのだ。
現在は、やっと王家も動き、血筋でもあるテリブル侯爵家の三男が当主になり、全ての権利を掌握してクオーレの父と義母は生きるのにギリギリの生活を余儀なくされている。
使い込んでいたお金の返済の為、元々少ない魔力を魔石に込める仕事をさせられている。
テリブル侯爵家
魔法を使いながらも剣術にも優れた武闘派な家系。
フリーデン王国の軍部の中心を担う。
レオンを当主とし、三人の息子がいる。
娘が欲しかったテリブル侯爵夫人は、小さい体で驚くほど強力な火魔法を使うクオーレを溺愛している。
家族全員のアイドルと化したクオーレは、元々の天然ぶりを発揮しつつ日々成長している。
書籍化にあたり、不明瞭な設定などをなるべく細かく決めて置こうと思っています。
上記以外にも、作品を読んで疑問に思われたところや、もっと描いて欲しい人物などがいましたらコメントで教えて頂けると嬉しいです。




