↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

車のスピーカーで夫の「もう一つの家庭」がバレた。騒がなかった私を見て、夫のほうが慌て始めた

作者:熾星
最終エピソード掲載日:2026/09/15
神谷蓮司と結婚して三年目。車のスピーカーから、知らない女の声が流れた。今夜は何時に来るのかと蓮司に尋ねる甘い声の向こうで、小さな子どもが泣いていた。

 蓮司はすぐにBluetoothの接続を切った。

 私は前を向いたまま、一つだけ聞いた。

「私は今夜出ていけばいい? それとも明日の朝?」

 ハンドルを握っていた蓮司の手が数秒止まった。

「出ていかなくていい。汐見台の家は真帆に渡す。ほかの条件は弁護士に任せる」

「わかった」

 カナリア塾の最初の授業で、真紀先生から教わったことがある。関係を始める時は、自分が何を欲しがっているのか相手にわからせておけばいい。そのほうが、相手は安心する。

 そして去る時には、欲しかったものへ慌てて手を伸ばさない。

 蓮司の前では、私は「お金さえあれば満足する女」で通してきた。

 あの年の修了試験では、一位だった。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。