ステイ
ここにいる
ここで話す
ここで感じる
居場所は、遠くの記憶じゃなく
ステイ
朝が、光を含むように、影が、差しても、揺れるままに。
あのシーソーの上で、歌った。
孤独の歌が、どこか遠くに、聴こえても
僕らの瞳はきっと輝く
それを信じられる、そんな気持ちが、公園を出た時、空が遠くにあった。
想うなら、きっと、近くの風が、頬に触れる。
泣いているの?
ステイ
僕らの、光が、虹のたもとで、輝くなら、レインボーは、消えないか
問いかけても、返って来ない。
それを知るために僕らは生きている。
悲しみのレインの跡にレインボーがあるという。
それを信じられるなら、世界はきっとそばにある
笑ってよ
あのシーソーが、揺れるから、孤独の影が見える。
ステイ
このまま、ときめいていたい
無邪気な瞳を、空に向けたら、雲を見つけた
僕は走る
風は並走して、風船を見たんだ
真っ赤で、空に登っていく
誰かの手を離れた
僕は、背後を振り返った
逆光の朝日が、僕の影を追い越していく
風船は雲に消えて、誰かがなくしたものだろうと言った
あの頃、誰も手を引いてくれなかった帰り道
僕も、風船を持っていた
好きな色は赤で、光線の加減で、少し薄く見えることを、なんだか不思議に見ている
そのままの瞳を。と願った帰り道に、もう違う。
ステイ
いつまでも、シーソーにいたら、孤独が君を飲み込むよ
そう風船が言った。
僕はうつむいて、公園で一人佇む
走っている
逆光の朝日が、公園を照らす
記憶のままに
愛を下さい
風船は空高く消えた
そっと去り際に微笑んだ
すると、ステイ
それから、走る
苦しみも寂しさも、振り払うように
風船を配るピエロが、ストリートの横に立っている
こんにちは
そっと頷いて、笑い顔は、ペイント
僕は、受取ると、歩く
ピエロを振り返ったら、もういなかった。
ひさしぶり
と風船が言った。
気がした。
僕は、また思い出の公園にきて、もうシーソーがないことを知った
少年よ
独りきりかと言った
そして、空を見上げると、ただ高い空があった
僕は風船を離す
空に舞い上がると、風船が、手もふることなくただ無機質に上がっていく
いつまでも、ここにステイ、そしたら、僕らは、忘れるのだろうか
痛みと共にこの喜びを
愛は、ステイ
この場所に、今でも。




