ペイン
間違ったことを、まかりまちがって
街角で、溶けていく光を
ペイン
痛みを思い出す
暮方の街で、通りを歩く
支えるように肩を抱く少年と少女が
曲がり角で、手を振る
僕のポケットにあるコインを
イコンにするように
神様が去った後、街には人知れず風が吹く
優しい街頭の声に、そう感ずるのは、愛することを知っているから
僕は、コインを川に投げて、また橋を渡る
再会を喜ぶ男女に、祝福あれと言って、何食わぬ顔をして。
調子に乗った妖精に、木の端を振る、羽が花にかかって、妖精は空にのぼる
雑踏を、行くと、移り過ぎて行くパネルのように
街は、輝く光のままに踊る
そう思うなら、心がここにあって、僕らは、ペインの意味を知る
ヘイ、神様
雨が降ってきても、きっと、世界は、雨の中で美しくなるよね
すると、僕の呟きに、返事はない
気持ちよく背を伸ばして、空を見やると、夕暮れの訪れを、美しいと感じられる
コインを鯉が食べて、お腹を壊したら、心配しておくれ
僕はそっと笑った。
光り輝くなら、このキラキラした川面の上でまた妖精が来て、ダンスをいかが?
と言って、僕はそっと手を振ると、また雑踏を流しながら、不意に、目を引いた何気ない挨拶に、どうしてかときめきを感じて、タクシーが横をすり抜けていった。
ペイン
幻想の広場で、腰をつけて、大の字になると、顔の近くの雑草が、そっと揺れる。




