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第七十九話 バトル大会

「そんなわけで今年もやってまいりました!バルチナス学園バトル大会を開催します!!」


うぉーーー!!!!!


 毎年恒例のバルチナス学園全生徒を巻き込んだ、別名、乱闘騒ぎと言うものらしいです。


「おっしゃあ!」


「ふふっ、胸が高鳴りますわ!」


「今年は真面だといいなあ。」


「またあんなことをやるの?」


「まあ、偶にならいいんじゃない?」


 半数以上は乗り気なのに、エリザベスさんは渋っている様子。そもそも、私は初参加なので何をやる行事なのか気になります。まあ、バトルと名が付いていますから、何かしらの方法で戦うことになるのでしょう。


「リーズ、今日は皆で血祭をする日なんだよ。」


クリスは分かりやすく、そして簡潔に事を説明してくれました。


「いやいや、そんなことしないよ!?色々と危ないことはあるけど、それ皆じゃないよ!?一部の人だけだからね!?可愛い顔でなんてこと言ってるの!?」


 エリザベスさんがクリスから距離をとり、この子怖い!と恐ろしい物を見るような目でクリスを見ていました。


「全く失礼ですね。別にクリスは基本は優しい子ですよ?ただ、戦うことが好きな女の子なだけです。」


「だからリーズさんの判断基準が可笑しいんだよ!?」


 エリザベスさんは頭を抱えてしゃがみ込んでしまいました。実力主義のこの学園で、エリザベスさんのような人が良く今まで無事に生き延びられてこれましたね。正直不思議でしょうがないです。


「まあ結局のところ、条件付きの一対一のガチンコバトルですわ。ただし、出る人はランダムになっていますの。ステージが五つあって、それぞれA,B、C、D、Eのステージに分かれています。名前を呼ばれたら、そのステージにテレポートする仕組みになっています。」


 その話を聞いて、学園長も気合を入れているんだなあと珍しく感心した。だって戦いたくない人物がいても、強制参加させられるんですからね。要は強い奴も弱い奴も、今日と言う日は絶対に逃がさない。という意味でしょうから。


「特に、私がこの大会を楽しみにしているところは、思わぬ強者が現れるという点においてですわ。私、前に一度だけとんでもない相手と当りまして、お恥ずかしながら、一撃で場外まで吹っ飛ばされましたの。」


 カモミールさんの言葉を聞いて、私はじっと耳を傾けた。その話が本当なら、私が知らないだけでこの学園にはとんでもない化け物が存在しているという事になる。


 カモミールさんは決して弱くはない。私は身をもってその実力を味わったのだから。でも、強い相手と戦える可能性があるのなら、寧ろ喜ばしい事、私はこの大会がとても楽しみになりました。

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