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第七十七話 罰ゲーム

「なあ、もう死んでるんだけど。」


「あと一回だけお願いします。」


 ブルーノは真っ青な顔で何やら草を食べさせられています。カモミールさんが毒草の解毒、まあ一種の回復魔法です。状態以上を回復させる魔法の向上だとかで、ブルーノは沢山の種類の毒草を摂取しなければいけないという事になっています。


 そしてブルーノが死にかけるたびにカモミールさんが魔法を使うのですが、カモミールさんうっかり魔法を一回間違えてブルーノを死にかけに追い込んだんです。顔色が青とか紫じゃなくて真っ黒くなったのはビックリしました。


「これで最後ですわ。よろしくお願いします。」


カモミールさんは残念そうに呟きました。


「漸く終わるのか……。」


 今にも力尽きそうなブルーノのその言葉を聞いて、何だかブルーノの命の方が終わりそうですね。と思いました。


「俺は耐えたぞー!」


最後の毒草を一気に口に放り込み、ブルーノは勝利の雄たけびのようなものを上げました。


 そして、器用にも嬉しそうな顔のままその場に倒れました。あっ!ステータスを見るとHPの部分が0になってます。


「じゃあ次は私が使うから、ちょっと借りていくわよ。」


 マリエルはそういうと笑顔でブルーノを引きずっていきました。せめて内容だけでも教えてほしかったです。


「ねえリーズ久しぶりにリーズの手作りスイーツが食べたいな。」


「分かりました。」


笑顔でお菓子を作ってほしい。というクリスの頼みを断る気は全くない私でした。前にもこんなことありましたね。と私は材料を購入しながら、思い出を振り返るのでした。


「何のスイーツ作るの?」


「出来てからのお楽しみです。」


 嬉しそうに問いかけるクリスに対して、私はちょっとしたサプライズをしようと思いました。サプライズと言っても向こうの世界にしかないであろうスイーツを作るだけですが。


キッチンに移動すると、私は手を素早く動かし、スイーツを作る。今日作る予定のメニューは、エクレアです。調べてみたところ、こちらの世界にはシュー生地と言うものが無かったんです。材料はこちらの世界に有ったのでレシピを思い出し、綺麗に作れました。


「クリス完成しました。」


「すごーい!なにこれ!?」


クリスは嬉しそうに目を輝かせ、私の作ったエクレアに視線が釘づけといった状態です。


「エクレアですよ。」


「エクレア?」


質問に答えれば返答は帰ってくるけど、視線はエクレアに向いたままで、エクレアを動かすとクリスの目もエクレアと同じように動くのが、面白かったです。


「どうぞ」


 クリスの動きに笑いを堪え切れなくなってきたので、そろそろクリスに食べさせてあげましょうとクリスの目の前にエクレアを置いた。


「いただきまーす!」


 クリスがエクレアを一口頬張ると、嬉しそうに物の数分で完食しました。大食いなのはやっぱり替わってませんね。


クリスと楽しく休日を満喫していると、どこか遠くでブルーノの悲鳴が聞こえた気がしました。


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