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第六十三話 学園行事

 そんなこんなで月日が流れ、今年の学園の入学式は、私たちのクラスVS新入生という、ある意味一番残酷な入学式が、始まろうとしていました。


 私たちのクラスは、実力がチート気味なので戦った人物を気に入ったり、入学させてもいいかな。と思う人物を入学させてくださいとのことでした。  

 誰が戦うかは、後輩たちに選択権を与える。という事なので、今回はあみだくじの出番はなさそうです。


 今年は豊作だそうなので、新入生の数は百を超えると聞いています。私等の年は、最初四人でしたからね。それに比べれば、どれだけ多いのでしょうと思います。余程生温い試練だったのか、どうかは知りませんが私たちで、一ケタくらいには絞ってやろうと思います。


「ところで今日は、全員参加ですか?」


 新入生は百人いるのだから幾ら私たちが強いからと言っても限度と言うものもあるし、なるべく人数が欲しい所です。


「今回もニーノは欠席だって。というより正式に王位継承したから、学校にも来れないらしいよ。」


 クリスは残念そうに呟く。ニーノとはあまり会話をしたことが無いので、正直どうでもよかったりするんですが、まあおいときましょう。


「でも一対一で戦うのは何かと面倒ですし、まずは新入生同士で、戦っていただきましょう。必ず私たちが戦って判定しろ。とは言われていないのですから、特に問題もないですわ。」


 カモミールさんはニッコリと、ほほ笑みながら新入生は新入生同士で、潰しあってもらおうと提案する。でもいい案ですね。


「そうしましょうか。ルールは如何しますか?」


「普通にバトルロイヤルって感じで、戦ってもらって人数が減ったらこっちで合図して、戦闘止めてもらえばいいんじゃないかな?」


「でその後、更に残った人たちと、私たちのバトルを始めるんです。」


私の言葉に全員が私の方を振り向く。


「リーズ、そんなことしたら流石に、新入生誰も居なくなっちゃうよ。」


怯えるようにクリスは話す。


「今回マリエルに、負傷した生徒を治療してもらってから戦闘を始めます。流石に傷だらけの新入生を、更に痛めつける気はありません。」


 そう言えば全員がほっとしたように息を吐く。私はそこまで非常識じゃありません。そもそもそんなことを、したら入学どころか死人で溢れかえってしまいます。


「では新入生の皆さん同士で、戦いあってもらいます。一定時間が経過したら、此方から合図を出しますから、そこで戦いは終わりです。入学したければ頑張って生き残ってください。では戦闘開始!」


 私の声を合図に、新入生たちが戦いを始める。


「何人くらい残るかな?」


「さあ?今回私は回復係だから、戦わないし関係ないわ。」


「でも今年は豊作というだけあって、それなりに実力のある子が見えますわ。」


「僕今回遠慮したい。」


「何でだよ?堂々と暴れられるんだぜ。」


楽しそうなブルーノの様子に、イグナーツはため息をつく。


「雑談をするのはかまいませんが、今年の新入生は侮らない方が良いみたいですよ。」


私の言葉に、全員が雑談を辞めて、一旦新入生たちを見る。


 するとそこには、百人いた生徒の大半が倒れていた。今立っているのは、三名の新入生だけだった。


「何が起きたわけ?」


マリエルが私をじっと見つめる。


「私が合図をした直後に、あの三人の内の1人が魔法を使って周りに居た新入生たちに、攻撃したんです。」


「でもそんな魔力、僕感知してない。」


確かにイグナーツの魔法に関しての、実力も知識もずば抜けている。でも、


「恐らくですが、守護精霊の能力です。闇系魔法の中の相手の魔力を、吸い取るタイプの魔法でしょう。」


 守護精霊の能力は魔法とは違うものが幾つかある。恩恵を与えるタイプか、守護精霊の魔法を使ったか今、回は後者の方ですね。守護精霊の魔法は精霊魔法に、分類されますからね。


 これでこの三人と、私たちの中のだれかで対戦ですね。


またもやあみだくじの出番ですね。と思いきや。


「俺、あんたと戦いたい。」


 1人の新入生が嬉しそうに、私を指名する。その挑戦的な言葉に、私も闘争心を燃やす。


「良いでしょう。」


そう言うと私はフィールドを展開してもらい、中に入る。


「知っているだろうけど、私はリーズ。新入生あなたの名は?」


「俺はエリアス。よろしくリーズ先輩。」


その言葉を合図にお互いに動き出した。


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