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第五十一話 クリスside

 リーズが消えてもう三年が経過していた。クリスは髪も伸びて大人びた顔つきに成長している。


「おい確か今日だったよな。」


 そんなリーズの隣にはブルーノがいた。ブルーノは身長がかなり伸びてクリスよりも頭一つ分は差がある。燃える様な紅い髪は背中くらいにまで伸びていた。


「そうだね。まず確実にブルーノは誰だっけ?って言われるよ。」


クリスは嬉しそうにネックレスを握り締めてブルーノをからかう。


「そうか?」


ブルーノは自分の大きな変化に自覚がないのか、キョトンと驚いている。


「クリスリーズを迎えに行きたいから皆が教室に集まれですって。」


マリエルはクリス達を迎えに来ていた。マリエルは特に変わった様子が無くそのまま大きくなったという感じになっていた。


「分かった。教室に移動しよう。」


 そう言うとクリスはテレポートで教室に移動した。そこには成長したメンバーが揃っていた。


「ヤッホー皆揃ってる?」


「それがニーノさんは今日が王位継承の儀式の日でどうしても抜け出せないと仰っていました。」


カモミールは残念そうに呟く。カモミールは全体的に大きく成長していて顔つきは大人びている。


「ニーノも運ないよね。」


イグナーツは成長はしていたが男らしいというよりもどちらかと言えば女性に近い容姿に成長していた。


「他は欠席は無い?」


「1人だけ欠席?」


 エリザベスは見た目こそあまり変化はない物の大きな変化と言えば身長と背中に背負っている沢山の武器の数と言ったところだろう。


「今日がイベントの日だと聞いて来ちゃった。」


「よう。」


 ドアからクルトとアダムが入ってきた。大きな変化と言うとアダムは普通に男らしく成長していた。


 そしてクルトは中性的な顔立ちは変わらないが体格は大分男らしくなっていて流石にその体格だと女装は出来なかったのか普通に男性用の制服を着用している。


「こっちも女装が無くなったなんてある意味一番の吃驚だよね。」


 普通の状態に変化したならそっちの方がうれしいはずなのに何処となく複雑な気持ちになっているクリスだった。そんな時クリスの持つネックレスが大きく光り輝く。


「帰ってきたみたいだね。」


クルトはいち早く気付いたのかネックレスをじっと眺めている。


「聞こえますか?」


三年ぶりにリーズの声が聴けた。その嬉しい事実にクリスは思わず涙ぐむ。


「聞こえるよリーズ。皆も教室に集まってるよ。」


「分かりました。今そっちに向かいますね。」


 そう聞こえるとクリスの目の前には大きく成長して服装から髪型まで大きな変化を遂げているリーズが現れる。


「ただいま戻りましたクリス。」


そう言うとリーズは嬉しそうにギュッと抱きしめる。


「お帰りリーズ。」


クリスも嬉しそうに抱きしめ返した。


「感動の再会のところ悪いですけど、会いたかったのはクリスさんだけではないですよ。」


抱きしめあっているとリーズの後ろからカモミールが抱き付く。


「カモミールさん!?」


いきなり飛びついてきたことにリーズは驚く。


「なら私も!」


「だったら私も!」


エリザベスとマリエルも嬉しそうに抱き付く。


「あっズルい!」


そう言ってクルトも抱き着こうとするが


「止めとけ今のお前が抱き付いたら立派な犯罪だ。」


アダムに止められていた。


「おいリーズ今度こそ俺が勝たせてもらうぜ!」


ブルーノは嬉しそうに剣を構える。


「誰ですか?」


そんなリーズの困惑したかのような一言にショックを受けていた。


「これブルーノよ。」


可笑しそうにマリエルが答える。


「あーあの小さい男ですか。随分見た目は立派になりましたね。」


少なからずその成長っぷりにリーズは驚いていた。


「どうだもう小さい男じゃねえぞ。」


ブルーノはクリスの真正面に立って見下ろすと満足げに笑った。そんなブルーノをリーズは軽く無視すると


「そうだ一度みんなと戦ってみたかったんですよね。宜しければみんなで勝負でもやりませんか?」


 リーズのその言葉に全員が驚いたものの、大半が好戦的なメンバーが多いためその案は決定する。でも体力的な問題が発生して個人戦ではなくトーナメント式にやることになった。

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