第四十八話 事実
クリスが目覚めると学校に行け。と書かれた紙があった。学校なら何か手がかりがあるかもしれない。クリスは急いで家に帰り荷物をとると急いで学校に向かった。
「クリスさん丁度いいところに!」
焦った表情でカモミールに急いで教室に来るように手を引かれた。教室ににはクルトとアダムがいた。
「何で?」
状況が読み込めず困惑する。
「リーズがこの世界から別世界に行った。って説明受けてクリスに話を聞こうと思ってカモミールが飛び出たところに丁度クリスがいたのよ。」
マリエルは怒り気味に低い声で呟く。
「嘘だろ!お前らあんなに仲良かったじゃねえかよ!何でそんなことになんだよ!」
ブルーノはクリスに詰め寄ると大声で問いかける。
「そんなの私が知りたいよ!」
クリスは思わず怒鳴り泣き始めてしまう。
「お、おい泣くなよ!」
泣き出してしまったクリスを見てブルーノは慌てる。
「なに泣かしてんのよ!」
マリエルはブルーノを一発ぶん殴る。
「いってぇ!?」
殴られた痛みの影響もあってかブルーノは少しだけ冷静になる。
「でも別世界の話とかあんまり聞いたことない。」
イグナーツはポツリと呟く。
「私もそう言うファンタジーな話って精々神話とかくらいしかないよ。」
同じようにエリザベスも言う。
「そう言えばクリス僕の上げたネックレスは役に立たなかったようだったみたいでごめんね。」
思い出したようにクルトが謝る。
「ううん。こっちに世界では使えたから。別世界では使えなかったんだと思う。」
クリスは悲しそうにペンダントに手を当てる。
「ん?」
するとネックレスから微弱だけど魔力反応があることに気付く。
「如何したの?」
近くに居たマリエルがクリスの様子に気づいて問いかける。
「クルト少しだけど魔力反応があるよ。」
クリスのその言葉にクルトが驚く
「話は出来そうかい?」
「ううん。でも本当に少しだけだけどほら!」
クリスはネックレスを取り出して見る。そうすると確かに微弱ではあるものの光っている。
「もしかしたら魔力の繋がりが悪いのでは?」
ニーノは冷静に言った。
「この学園で魔力が沢山あるとこっつたら校長室とかか?」
「そうだ校長室!」
アダムのその言葉にクリスが大きく反応する。
「校長室がどうしたんですか?」
その反応の大きさにカモミールが驚く。
「そう言えば校長先生って昔リーズのお母さんとチームメイトだって言ってた。何か知ってることあるかも!」
クリスのその言葉で教室に居た全員が校長室に移動した。
「校長先生リーズの事で何か知ってることを教えてください!」
いきなりの生徒の訪問でエクセルは驚いていた。
「生憎リーズさんのことは余り知らないんだ。」
エクセルのその言葉に思わず落胆する。
「だがリーズさんのお母さんであるリンさんの事は知っているよ。知りたいこととは異世界の事だろう?」
続いて言われた言葉に落胆の表情から一転嬉しそうな顔に変わる。
「お菓子と紅茶を入れてこよう。皆さん適当に座ってください。」
全員がお互いの顔を見合わせて若干困惑していたけど色々聞きたいこともあったので素直にそれぞれ椅子に座った。




