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第三十九話 自己紹介

「と言うわけで今日は転校生を三人紹介します!ではどうぞ!」


 ハイテンションで自己紹介を促すダリア先生。いつもの様に私たちにいじられ続けても教師を続けているかなり強靭な根性の持ち主だと思います。


「ブルーノ・ディックハウトだ。」


特に挨拶が思いつかなかったのか名前だけ言って終わっていました。


「え~と他に何か言う事とかは?」


「無い!」


あまりに堂々とした言い分に先生も引き下がっていた。


「マリエル・ミュラトールよ。よろしく。」


 此方も堂々としているものの挨拶をしてくれるだけましなんだろうと思いました。


「イグナーツ・ドレイシー。」


緊張しているのか名前を言う時も小声でした。



「ニーノ・ウルビーニです。よろしくお願いします。」


あれ、一人増えてます。


「「「「我ら四人揃って四天王!」」」」


 それぞれ思い思いのポーズをとり、最後のセリフを言う時の衝撃が凄まじかったです。


「あれ、一人増えてる!?最後の人誰!?」


家出王子の事は情報が届いていなかったのか先生は困惑しています。


「ニーノだ。久しぶりー」


クリスちゃんはのんきに手を振っていました。


「そうですねお久しぶりです。」


 他の四天王も知っていたのか呑気に会話をしている。カモミールさんを見ると最後のセリフが面白かったのかやけにいい笑顔です。エリザベスさんは口を開けて唖然とした表情です。


「因みに家出王子はいつからこの学園の生徒になったんですか?」


「家に帰った後すぐにこの学園に入学しました。」


少なくとも最近入学しましたという事らしい。


「え、皆知り合いなの!?」


吃驚と言った表情で私たちの顔を眺めていました。


「先生は用無しですのでもう帰ってよろしいですよ。」


 有無を言わせない様に微笑みながらドアの方に追い詰めていくカモミールさん。


「じゃ先生は帰りますから。後は皆さんご自由に~!」


そう言うと先生は急いでドアから出ていきました。


「うわ~んまた、今日も負けたあ!」


 泣きながら走っているのだろう声が遠ざかり何処かグスグスといった音が聞こえました。


「いいの?あの先生追いかけなくて。」


「これが日常茶飯事ですから。」


 私たちが入学してからこのやり取りは毎日の様に続いています。私たち授業はまじめに受けているし赤点をとったわけでも無いですから。それにただあの先生がいじられキャラと言うだけで特に問題は無いのでこのままでいいんじゃないでしょうか。


「そう言えば四天王とかセリフまであるくらいなんだし、やっぱりそっちはチーム組んでるの?」


 色々と聞きたいのだろう興味津々と言わんばかりにエリザベスさんは質問している。


「チーム組んでるの?」


 イグナーツはよく分からないのか周りのメンバーを眺めてどうするか聞いている。


「私としては此奴とは組みたくないんだけど。」


マリエルはニーノを睨みながら拒否している。


「クリスはもうチーム組んでるのか?」


 あわよくばクリスちゃんとチームを組もうとしているのがまる分かりだった。


「私たちはもうチームを組んでいるので小さい男の入る隙は無いです。」


わざとらしくクリスちゃんの手を握り、小さい男の間に割って入る。


「俺は小さくねえ!」


私の言った小さいという言葉に三名ほど笑っていました。


「確かに小さいけど。」


マリエルはプルプルとお腹を抱えながら必死に堪えていました。


「身長も小さければ中身も小さいじゃないですか。」


思わず行ってしまった言葉に反応してマリエルがさらに笑い出す。


「あはははっはあゲッホゴホッ。」


最早笑いすぎて咽ている。


「俺は小さくねえっつってんだろ!」


 小さい男は剣を構えると私に切りかかってきました。私はナイフを取り出すと小さい男の剣を弾き背後に回り拘束魔法で拘束する。


「グハッ」


「私の勝ちですね。」


その日の小さい男との対決は私の勝利で終わったのだった。

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