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第三十三話 急展開

 急いで自宅に帰りベッドに寝っ転がってもクリスちゃんが心配で眠ることができませんでした。取り敢えず急いでクルトの自宅に向かいます。


「クリスちゃんはどうなりましたか!?」


思わずドアをぶち破り侵入した。


「もう全員四天王揃ったみたいだけど、どうする?」


 だから仲間を作るの早すぎますよクリスちゃん。クリスちゃんの友好関係の広がりの速さに喜ぶべきなのか悲しむべきなのか複雑です。


「残りの二人の情報ください。」


「三人目から行くよ。ニーノ・ウルビーニ男14才一国の王子で冒険者になりたくて家出。その後歩き回っているところにリーズたちを発見腕試しをしたところ大敗。その後クリスの仲間になる。」


どうして男ばかりなんでしょうか?


「何故男しか仲間にならないのですか?」


思わずアダムを睨み付ける。


「俺のせいじゃねえよ!?」


目が怖いっと叫びまたしてもクルトの後ろに隠れました。


「最後の四天王はマリエル・ミュラトール。シスターを目指す女の子。でも治癒魔法が使えず不良化して家出。丁度クリスが治癒魔法を使うところを目撃してそれに嫉妬して戦闘開始。当然のごとくクリスの勝利。そして仲間になる。と言う感じにクリスは見事三日で四天王を集めたわけだね。」


 四天王全員が男という最悪の事態が回避されたことに安心しています。不良化したシスターとはいえ女の子なら大丈夫なはずです。


「取り敢えず私は修行します。」


「そっか頑張れよ。」


他人事のように手を振っているアダム。


「貴方達にも手伝ってもらいます。」


「何で俺たちが手伝わなきゃいけないんだよ!?」


不満があるのか文句を言ってきました。


「原因はそちらにもあるんですからしっかり手伝ってもらいます。」


これ以上文句なんて言わせないつもりで睨み付けました。


「しょうがないか。」


「うっ。めんどくせえ。」


と嫌そうな顔をしています。


「取り敢えず魔法は後回しにして体術の強化を中心に修行します!」


 体術と言ってもパワーはあるけれど体力がそこそこの私が使えるのは武器をメインにした戦い。私は小回りの利くナイフを愛用しています。


「取り敢えず早速ですが一対一の手合わせをお願いします。」


ナイフを両手に装備して戦闘態勢に入る。


「体術なら俺の出番だな。」


とあれだけ人に文句を言ってきた人物が嬉しそうな顔で前に出てきました。


「頼んだ私が言うのもなんですが、あれだけ嫌がっていたのに笑顔で戦闘準備をするとはどういう心境の変化ですか。」


思わず胡散臭い物を見るような視線を向けました。


「だって……。なあ。」


と嬉しそうな顔を隠そうともせずにクルトとアイコンタクトをとっている。


「ほらアダムはMだからね。」


その言葉を聞いた瞬間私の中の感情が一気に冷めました。


「そうでしたね。急所だけを狙いますね。」


 右手に装備したナイフでアダムの首を切りつける。ザクリとアダムの首の皮が切れて血が流れる。


「っいいぜ、やっぱり戦いってのはこうじゃなきゃな。」


 自分の血を眺めて興奮していた。私は人体の急所を刺し続け上手く急所にあたるようになりました。ただ刺してもすぐに傷が治るってどいう事ですか!?


「リーズはSと言う称号を手に入れた!」


「ふざけたこと言わないでください。」


クルトにナイフを向ける。


「いやん。」


何故か楽しそうに逃げ回っています。


「何で当たらないんですか!?」


 かなり早めの攻撃に加えて急所を連続で狙っているのに全然当たらないどころかかすりもしません。しかも挙句の果てにわざと可愛いでしょうとでも言いたげなポーズをとっています。


「あ!ずりーぞ俺をもっと傷つけてくれ!」


 私はクルトを追いかけアダムは私を追いかけるという不思議で不気味な光景がありました。


「これじゃあ修行にならないんですけど!」


 攻撃が当たらないのと後ろから追いかけられるという嫌な状況に私の方が先に痺れを切らしました。

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