第二十五話 授業選択
全速力で教室に到着した私たちは何も始まっていないのにも関わらず既に疲労困憊状態でした。
「皆さん全員いますねー。って何でそんなに疲れてるんですか!?」
大げさなリアクションをとりながら一人の女性が入ってきた。橙の長い髪を後ろに纏め黒縁のめがねをかけています。
「早速ですが自己紹介させてもらいます。このクラスの担当になりました。ダリア・コルテーゼです。何か不慮の事故でもない限りは私が一年間担当を続けます。」
「質問先生宜しいでしょうか?」
「はいどうぞ。」
「もし仮に先生が気にいらないので私と今すぐ戦ってくださいと仰ったら如何します?」
カモミールさん初対面でその質問は流石にひどいです。エリザベスさんもちょっとそれは不味いよという表情をしています。クリスちゃんはクリスちゃんで顔がDVモードに変わっています。戦闘を始めたら混ざる気満々って顔をしてます。
「そんな怖いことを質問しないで下さいよー!?先生去年此処卒業して教師をやるの今年が初めてなんだからー!。」
去年卒業でもう教師として働けるという事はそれなりに優秀な方なのでしょうか?人は見かけによらない者なんですね。
「ちょっとアスピラスィオンさんその見下した表情やめてください!一番傷つくので!」
何と無く学園生活が少しだけ楽しみになりました。先生を弄るの楽しいですね。
「私このクラスで教師続けられる自信ないですよ校長先生ー!書類だけ見たら可愛い子ばっかりとか思ってたのにー!」
1人で叫ぶ教師。それを弄る生徒というまあ、私は魔法が学べることができれば他はどうでもいいので
「先生授業選択用の資料ください。持ってますよね?」
とさり気なく恐喝する。
「あ、はい持ってます。」
若干あたふたしながらも資料を配布する先生。攻撃魔法と防御魔法と治癒魔法と料理魔法と錬金魔法というのもあるんですね。私の興味のある科目はこの編ですね。普通授業は決まっていて開いている時間に時間の設定された設定科目を組み込む形のようです。午前中が一般教科で午後が選択授業ですね。
「私は治癒魔法と状態回復魔法。あんまり取りたいのも無いし。」
クリスちゃんは少し残念そうに呟きました。
「私は今年は錬金魔法だけでいいかな。取りたい奴はあるけど取得条件満たしてないし。」
そう言えば取得条件もあるんですよね。私が取る科目はそう言うのは無かったので少し驚きました。
「私は料理魔法と調合魔法ですわ。料理魔法の時はご一緒させてください。」
「はい、同じクラスだと良いですね。」
パンフレットを眺めていたら人数が多い場合はクラスを分けると書いてありました。
「リーズさんは料理魔法以外は何を習得するおつもりですか?」
「取り敢えず決まっているのが攻撃魔法と料理魔法と錬金魔法と治癒魔法
ですね。」
そう言うとエリザベスさんは吃驚してました。
「沢山とるんだ。」
「取っておいても損は無いですから。」
その分お金もかかるでしょう。けどこの国に来る前にたくさん貯めましたので問題はないでしょう。貰った紙に選択したい授業を書き込んで先生に提出した。
「今日はこれでお終いです。授業は三日後に始まりますので授業料と教科書代を忘れずに持ってきてください。ではさようなら。」
そういうと先生は走り出していきました。そんなに怯えなくてもいいと思うんです。だって私は手を上げることは無いでしょうからね。
「皆さんは授業が始まるまでは如何なさいますか?」
「私はケーキ食べたい!」
クリスちゃんがキラキラと輝いた表情で言った。確かに私もケーキ食べたいですね。
「でも私は授業料稼ぎたいからギルドに行って依頼受けたいんだけどいいかな?」
「なら、今日これからギルドに行って何か簡単そうなのを選びに行きましょうか。」
「オッケー。」
「分かりましたわ。」
「了解。」
それにしても久しぶりにギルドに行きますよね。
「やっぱりやるなら討伐だろ!」
興奮してやる気満々のクリスちゃん。
「良いですわね久しぶりに血が騒ぎますわ。」
ペロリと舌なめずりするカモミールさん。それを見て若干怯えるエリザベスさん。まあ私も久しぶりに暴れたい気分です。なるべく近場で強そうなモンスターの討伐と行きましょう。




