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第二十四話 チーム名

 その後疲労状態で学園に到着した。クリスちゃんに心配されたがすぐに回復したので大丈夫です。とだけ言っておいた。


 学園の門を通り抜けるとエリザベスさんとカモミールさんが一緒にいるのを発見しました。クリスちゃんも気が付いたようで二人に手を振っていた。


「二人ともおはよう!」


「おはよう昨日ぶりだよね。」


 元気いっぱいに挨拶するクリスちゃんとは対照的に普通に挨拶を返すエリザベスさん。


「そう言えばチーム名はお決めになりましたか?」


 優雅に喋るカモミールさん。そう言えば授業のことで頭がいっぱいでチーム名を考えるのをすっかり忘れてました。クリスちゃんとエリザベスさんを見ると二人も忘れていたようでそれぞれあちゃーという表情をしていた。


「でしたらそれぞれ共通点を探してみるというのはいかがでしょうか?」


確かにその方が決めやすいですよね。


「無難に自己紹介とかしてみる?」


「そう言えば四人全員が集まるというのは今まであまり無かったですよね。」


 今更思い出したけれどクリスちゃんとは今まで一緒に居ましたけどエリザベスさんとカモミールさんは最近合ったばかりなんですよね。カモミールさんに至っては味方どころか敵でしたし。ある意味思い出したくない思い出ですね。


「では早速自己紹介いたしましょう。私の名はカモミール苗字はエマニエル。守護精霊は堕天使のダフネです。特技は格闘技です。趣味は紅茶の葉を収集することです。では次は誰がします。」


 あっさりと簡潔に自己紹介を済ますカモミールさんそう言えば私はいつも名前だけ名乗って苗字を教える事はあまりしませんでした。大体名前呼びが普通でしたし。


「じゃあ私がするよ。エリザベス・ブリュネ。守護精霊は妖精のフェアリー。特技といえるかは分からないけど色々武器を扱える。趣味は珍しい武器収集かな。終わりだよ。」


 フェアリーですか、後で見てみたいですね。きっと可愛らしい姿をしているはずです。というか残るは私とクリスちゃんどちらが先にしましょうか。相談しようとクリスちゃんの方を向くと何やら目線で次私が自己紹介する!ていうかしたい!といった顔をしていました。


 私は無言でただ微笑みました。私の了解を獲たと認識して笑顔で自己紹介を始めました。


「リーズちゃん大好きなクリス・ベルリオーズ。守護精霊は天使のエンジェルとよく分かんないキューちゃん。特技は治癒魔法を使う事かな。趣味はケーキをたくさん食べることだよ。」


 自己紹介を終えるとクリスちゃんは私に向けてパチリとウインクしてきました。とってもかわいいです。


「私もクリスちゃん大好きです。リーズ・アスピラスィオン。守護精霊は聖獣のペガサスと座敷童の青ちゃんです。特技は暗記です。趣味はクリスちゃんとケーキの食べ歩きをすることです。」


 これで全員が自己紹介を終えました。共通点は全員守護精霊を所持している。くらいですね。周りの反応を眺めても考えていることは同じのようで全員と目があいました。


「守護精霊を連想させるチーム名かな。」


「確かにそれが無難ですわね。」


「私が思いつくのはガーディアンとかアミュレットとかですね。」


「取り敢えずみんなの守護精霊出して見る?」


「個人情報を公開した後に言うのもなんですがそう言えばここ校門ですよね。移動した方が良いんじゃないでしょうか?」


 校門の前で自己紹介とか何だか頭の悪い集団の集まりみたいですよね。人通りが全くと言っていいほどなかったこともあって普通にしてました。取り敢えず急いで裏庭に移動しました。周りに人がいないのを確認してそれぞれ守護精霊を召喚する。


「ペガサス、青ちゃん。」


 ペガサスと青ちゃんを召喚しました。青ちゃんに会うのは久しぶりな気がします。さっきの戦闘で憑依しただけだったということもあって余計に久しぶりな感じがするんでしょうか。思わずヒシッと青ちゃんに抱き付きました。青ちゃんも嬉しそうにしてくれました。


「ダフネ。」


 カモミールさんの守護精霊は可愛いと綺麗の中間といった感じです。見た目は天使そのものでストレートの長い金髪に紅い瞳、背中には悪魔の羽が生えていました。


「フェアリー。」


 エリザベスさんの守護精霊は想像通りで、薄い黄緑色の髪に瞳はエメラルドグリーン。エリザベスさんの手のひらに乗るくらいのとても小さなサイズです。


「エンジェル、キューちゃん。」


キューちゃんは見たことはありますが、エンジェルの方は聞いたことがあるだけで実際に姿を見たことは無いんですよね。改めて観察してみるとクリスちゃんにそっくりです。髪が長かったクリスちゃんの姿と瓜二つです。今は髪が短いので間違えることはありませんが、遠くから見たら間違えそうです。エリザベスさんとカモミールさんも似ていると思ったのか


「似てるね。」


「まるで双子の姉妹のようですわね。」


と驚いていた。


「それで肝心のチーム名は如何しましょう。思いつく言葉がガーディアンとかアミュレットくらいしかないのですが他に何かありますか?」


「可愛い守護精霊が多いからプリティーとか?」


「私はラブリーとかホープくらいかな。」


「クローバーやビューティフルとかはいかがでしょうか?」


取り敢えずそれっぽい単語をそれぞれ出して見ましたけどこの中で組み合わせると……。


「アミュレットホープ?」


「プリティーガーディアンは如何かな?」


「ラブリーガーディアンとか?」


「ビューティフルアミュレットはいかがですか?」


 全員が同時に言ったのはいいんですがものの見事にバラバラですね。お母さんから聞いたあれ使ってみましょう。早速紙を用意して文字を書く。私が何をしているのか皆気になったようで不思議そうに眺めていました。


「リーズちゃんそれ何?」


 クリスちゃんが不思議そうに質問してきたので問いに答えました。


「これはあみだくじと云われる物らしいです。」


「「「あみだくじ?」」」


「はい、さっきの四つのチーム名候補を下に書いてその上に線を引いて更にその間に線を書き足していくんです。」


「その後は如何するの?」


エリザベスさんも興味津々といったところでした。


「この後はチーム名のところを見えないようにして……。出来ました。取り敢えずカモミールさん番号の書いてある所の線のどれか一つを選んでください。」


 カモミールさんは自分が呼ばれたことに驚きながらも四番を選択しました。書き足した線を通っていくと、あ、アミュレットホープになりました。


「というわけでアミュレットホープに決まりましたー。」


 あみだくじを空に向けチーム名が決定したことを報告するとおーと歓声が上がりぱちぱちと拍手されました。


「これからチーム名はアミュレットホープでいいんだよね。」


「チーム名が決まるとなんかカッコいい感じがするね。」


「そうですわね。さて、チーム名が決定したところでそろそろ教室に向かいませんと遅れてしまいますわ。」


 その言葉を聞いて時計を確認すると時間は八時二十五分指定された時間は八時三十分。現在地点は裏庭。目的の場所は三階の一番手前の教室。


 その後全員が全速力で教室まで走り抜けたのは言うまでもないでしょう。何というか今日は良く走る日ですね。私は早くも疲れました。

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