第二十三話 登校
入学式から一日が経過して私たちはそれぞれの自宅にいったん帰り、現在はそれぞれ学園生活に向けての準備をしています。
「リーズちゃんどう?似合ってる?」
バルチナス学園の制服に身を包んだクリスちゃん。制服は全体的に白をメインとしたベストとフリルの付いたスカートに白い長めの靴下と歩き
やすいローファー。
とても可愛いです。嬉しそうに笑みを浮かべながら鏡で身だしなみをチェックしている姿はまるで天使のようです。
今は私も同じ制服を着用していますが自分が着ているのを眺めていてもつまらないですし。それに最初の一日目は授業の説明とその教科の教科書販売だそうです。
「クリスちゃんはやっぱり治癒魔法の習得をメインに授業選択しますか?」
やっぱり友達の事は気になりますよね。さり気なく情報収集をする。
「そうだな。誘拐犯の事もあるし状態回復魔法を片っ端から習得してやる。」
ギリギリと拳を握りしめてドスのきいた声で宣言していました。
「リーズちゃんは魔法メイン?」
「そうですね。」
私自身覚えた魔法の数は少ないわけでは無いですけどやっぱり魔法というのは覚えておいても損は無いと思うのでこれを機に色々勉強させてもらいます。
「料理魔法というのも興味ありますね。」
「料理魔法?」
「何でも料理に自分の魔力を練りこんで能力を少しだけ上昇させるという魔法があるそうです。選べる授業は一つだけというわけでは無いので三つか四つくらい習得しておこうかと色々調べてみたんです。」
せっかく魔法のレパートリーを増やせるのだから、別のジャンルに手を出して見るのもいいかもしれないと思っていました。ケーキだけじゃなくて他のお菓子も食べてみたい。上手に作れたたら皆でお茶会をするのも良いですね。
「料理かーでも私お料理は苦手だからなー。」
そう言えばクリスちゃんは生粋のお嬢様ですよね。普段の事を思い出すと
どうも忘れがちになります。取り敢えず制服を着用し荷物を入れられそうな鞄を持ってそれではバルチナス学園へ
「しゅっぱーつ。」
そう言うとクリスちゃんはドアを飛び出しスキップをしていました。
「待ってください!」
私も急いで追いかける。クリスちゃん何で高速でスキップできるんですか!?走ってもなかなか距離が縮まらないんですけど!?




