第二十二話 もう一つのバトル
リーズが誘拐犯と戦っている間こっちはこっちで戦いが始まっていた。
「こんなところに呼び出して何のつもりだ!」
よりにもよってリーズが戦っているときに呼び出すなんて後でぶん殴る。怒りに震えていると無駄に優雅にこっちに近づいてきやがった。
「会いたかったからそれじゃダメかな?」
前の時よりもファンシーな服装をしているのが視界に入ると余計に苛々してきた。
「俺は会いたくねえよ!」
思い切り顔面めがけて拳を向ける。拳は当たる前に相手に防がれた。
「ダメだよ。女の子が暴力なんて。」
そう言うと
「敵の動きを封ぜよ石化」
ビシビシと拳と足が石化していった。嘘だろ!前にリーズにもらったお守りがあるのに何で!?若干パニックになっていると、見透かしていたように
「探し物ってこれ?」
そう言ってお守りを目の前にぶら下げてきた。いつの間に盗ってたんだこいつ!?動揺していると行き成り首に結んできた。
「はい帰すね。あの時は魔法が効かなかったからもしかしてと思ってね。探してみたんだ。そしたらビンゴってわけ。僕は帰るよそろそろ終わるころだしまたねクリスちゃん。次に会うときはクルトって呼んでくれるとうれしいな。」
そう言って彼奴は消えた。未だかつてないほどどす黒い感情が胸の中にあるのを感じた。今すぐに彼奴をボコボコニしてやりたいそんな気持ちでいっぱいだった。早くリーズに会いたくて会場に戻った。リーズと一緒ならこのもやもやは消えてくから。
その頃のクルトとアダム。
「君にしては中途半端に食らったよね。」
技を喰らうことを前提に話が進んでいた。
「いやー思ってたより威力が強くて思わずな……ってやっぱり見てたのかよ。」
「リーズちゃん強くなってたね。僕も戦ってみたいな。」
クルトはまるで自分の事の様に嬉しそうに話していた。
「無視かよ!てっきり力でごり押ししてくるかと思ったらまさかの強力魔法これはもう受けるしかねえだろ!」
「相変わらずだね。この変態。」
この男は昔から攻撃を受けてダメージを受けるのが好きだった。そのおかげか今では直強力な魔法でないと傷を負うことは無かった。
「いやいや女装趣味のお前に言われたくねえよ。」
不機嫌そうに言うもののこの二人相性は良かった。周りからは変態コンビと呼ばれていたが。




