第十九話 波乱の入学式
「さあ皆さんこんにちは、このバルチナス学園の入学試験その名も入学したければ先輩を蹴落としていくんだ!バトルをしていただきます。私は司会者のアイスです。よろしくお願いします。」
蹴落とすって……この学園の入学者は4人しかいないのにもしも私達が誰も入学できなかったらどうするんでしょうか?
「おいリーズ先輩を蹴落とすんだってよ楽しみだなあ。」
クリスちゃんはやる気満々ですね。私も今のうちに気に入らない奴を数人始末しておいたほうがいいでしょうか?
「校長先生質問があります。」
カモミールさんが手を上げて質問しています。
「なんですか。」
「先輩とは一人何人まで戦えますか?」
こっちも複数の先輩を消す気満々ですね。先ほどからエリザベスさんは自分の身が心配なのか顔色が悪くなってきています。
「あんまり生徒が居なくなるとちょっと困るので1人5人まで相手していいですよ。」
というか校長先生5人でも十分多いと思います。それに先ほどのカモミールさんの発言で如何にもな感じの先輩たちが殺気だっていますね。手前何言ってくれてんだ的な感じで、しかも久しぶりにステータスを見てみたらあらビックリ。ステータスの情報がABCのランクではなく数字で表示されるようになったんですよ。
ABCと数字表示だとかなり差がありますね。自分と相手の差が分かりやすいです。ちなみに校長先生のステータスは?表示相手のレベルにかなり差があると見れなくなってしまうようです。
ちなみに如何にもな感じの先輩方のステータスを見てみたら私やクリスちゃんと比べるとなにこれチョー余裕といった感じでした。カモミールさんの数値も私たちと同じくらいですね。エリザベスさんは私たちと比べると少し低いぐらいで如何にもな感じの先輩方に余裕で勝てるレベルです。
でも視線が怖くてかなりおびえてますね。だれから行きましょうか。
「順番はなにで決めますか?」
「俺一番目がいい」
其処だけは譲らないとばかりにクリスちゃんが割り込むように言ってきました。
「では、私は二番で」
「私最後は嫌だから三番で」
「じゃあ私が最後ですね。」
揉める事も無くあっさりと決まりました。
「クリスちゃん頑張ってください。」
「おう、行ってくるぜ!全員一撃で倒してやるぜ!」
未だかつてないほどの凶悪な笑顔で先陣を切ったクリスちゃん。それを見てムカついている先輩方(もうすぐ消えますけど。)五人いてもクリスちゃんのステータスを上回ることすら出来ていないという貧弱な人たちですけどクリスちゃんが倒すまでに何分かかるでしょうか?
「それではクリス・ベルリオーズVS二年五名の勝負開始!」
自己紹介それでいいんですか!?
「それでは行くぞ!フォーメーションD!」
五名の先輩は掛け声とともに縦一列に並びました。
「どうだこれがフォーメーションDだ壁の様に並んでいるから一撃で俺たちを倒すことなどできないだろう。」
いやむしろパワーのある人なら結構倒し易いと思います。しかも周りの先輩方はスゲーとか出たぞ!とか盛り上がってますけどあのフォーメーション自体に何の意味があるのか分かりません。カモミールさんもエリザベスさんもレベルの低さに唖然としていました。
そういえば先程から気になっていたのですが。観客の方を覗くとどことなく見覚えのある顔がちらほらと、後で会うことになりそうですけど。
「おりゃあ!」
気合の入った右ストレートが先頭に居た人の腹にめり込み後ろにいた人たちも吹っ飛ばされていました。
「ゴフッ」
「カウントとります!5!4!3!2!1!0!勝者クリス・ベルリオーズ!」
クリスちゃん宣言通り一撃でノックアウトしました。流石ですね。
「クリスちゃんおめでとうございます。」
「おう、宣言通り一撃でやっつけたぜ。」
「次はカモミールだぜ負けんなよ!」
「ええ、頑張りますわ。」
ステージまで優雅な足取りで向かうカモミールさん。次の対戦相手はどんな人でしょうか?
「それでは第二回戦カモミール・エマニエルVS魔法使いチーム試合開始!」
魔法使いチームはカモミールさんを囲むと一斉に魔法を唱え始めました。
「後輩のくせになめやがってくらえ!合体魔法ゴッドファイヤー」
今まで見たなかでも強力な魔法攻撃がカモミールさんに直撃する。ステータスを見ていても体力には何の変化もみられない。魔法が消えた後を見るとやはりそこには無傷のカモミールさんが優雅に立っていた。
「おっとカモミール選手合体魔法を直撃したのにもかかわらず無傷で立っています!」
「何故あれを食らって無傷でいるんだ!?」
効果音をつけるならガーンと言った風にショックを受けている人たちを
嘲笑うかのようにカモミールさんは一瞬でそれぞれの人たちの背後に回り急所に拳を打ち込んでいました。その時女性だけの方の血を一瞬で吸っていました。
隣でエリザベスさんがしきりに目をこすっていましたが、それは幻覚を見たわけではなく現実に起こったことなのだと言いたかったですが、本人も人前なだけあって余りばれないようにしていたのでネタばらしは後にしようと思います。




