表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/82

第十二話 大会

「やあ、おはようリーズ、クリス」


「「即死魔法、永遠の闇」」


 前回の誘拐事件があったので、この変態にはそれなりの対応をすることにしました。クリスちゃんには、状態以上に掛かりにくくなる魔法アイテムを、プレゼントしたので石化魔法だけでなく、ほかの状態以上に掛からないので、こいつがいるときには即死魔法か状態以上魔法シリーズを使っています。


 でも、今日は最悪の日になりそうです。今日は年に一度開催される、ギルドのナンバー1実力者を決める大会の日なんです。Sランクの人は強制参加。私とクリスちゃん。あと、誘拐事件の変質者達もSランク。よってこうして鉢合わせしている。というわけなんです。


 それと、


「何故、変質者如きが私とクリスちゃんの名前を、呼び捨てで呼んでいるんですか。汚らわしいです。二度と口に出さないでください。」


「ひどいなあ。名前を呼ぶくらいいいと思うんだけど。それと俺の名前はクルトだよ。」


 そんなこと、私には関係ないです。今後、こいつの名前を私が呼ぶことは、一生ないでしょうから。


「昨日はよくも変な魔法をかけてくれたな。今日の試合で、倍返しにしてやるから覚悟しておけよ変態野朗。」


「こっちもこっちでひどいなあ。俺はただ自分のコレクションを増やそうとしただけなのに。」


 それを世間一般では誘拐、または監禁というんですけどね。まったく、とんでもない悪質な犯罪者ですね。ここまでくると、救いようが無いですよ。特に自分が悪いと思ってないところが最悪です。


 ちなみにクリスちゃんは、一回戦から変質者と対戦することになっています。なのでさっき宣戦布告をしていたんですが、私は名前も知らない、その他のSランクの方と戦うことになっています。今回は自分の戦闘より、クリスちゃんがあの変質者をどんな風に痛めつけていくのかが楽しみでしょうがないです。


 状態以上魔法が効かなくなる魔法アイテムをプレゼントしたので、前みたいなことは無いでしょうから、クリスちゃんのほうが幾分か有利なんですよね。 

 

 さあクリスちゃん、あの変態を思う存分痛めつけてください。ちなみにこの

大会は、殺すのはだめですが、致命傷になる、ぎりぎりのダメージはOKだそうですから、素手でぼこぼこにするぶんには、レッドカードは出されないはずです。


最初はクリスちゃんからです。


「クリスちゃん頑張ってくださいね。」


「ああ、あの変態を半殺しにしてやるよ。」


「殺すのはルール違反ですからね。」


「大丈夫だそこんところは分かってるつもりだぜ。」


 クリスちゃんなら、うっかり殺ってくれちゃいそうなんですが、まあ今回は大丈夫でしょう。


「それでは、ギルドのナンバー1選手を決める大会を開催する。1開戦の選手は結界内に入れ。」


「それじゃあ行ってくるぜ。」


 そう言うとクリスちゃんは、男らしく堂々と結界内に入っていきました。DVクリスちゃん、何時にもまして男らしくなっていますね。相手は自分を誘拐した相手だというのに、堂々と歩いて行くとかある意味尊敬しますよ。


「それでは一回戦クリスVSクルト始め!」


「また、クリスをコレクションにする機会ができてうれしいよ。」


「くたばれ!この変態野郎が!」


 クリスちゃんは、相手選手の顔をぼこぼこに殴りました。昨日のこともあったのでしょうけど、相手がかわす隙も与えずに、容赦なくぼこぼこにしています。これでしばらくは、あいつの顔を見ることはなさそうですね。私もぼこぼこにされていくあいつの顔を見ていたら、すっきりしました。


 クリスちゃんにマジックアイテムをプレゼントしただけで、これほどまでにあっさりと決着がつくとは思いませんでしたけど、あいつのとりえは状態以上魔法のみということですか。ずいぶんとつまらない奴でした。


 思い出せば、動きももう少し速かったような気がしましたが、あれも状態以上魔法の一つだったのでしょう。テレポートはもう一匹のほうが使っていましたし。


「一回戦勝者クリス!」


もう終わりました。


「今回は俺が勝ったぜリーズ。」


「そうみたいですね。前みたいに、私が王子様になるのは面倒なので嫌ですから。」


「王子様みたいなリーズもいいが、俺はお姫様ってがらじゃないから遠慮しておくぜ。それに誘拐されるなんて、もうごめんだしな。」


 そう言うと、クリスちゃんは照れくさそうに笑っていました。けど私的にはクリスちゃんは可愛いので、王子役でもお姫様役でもどちらでも似合うと思うんですよね。


「そんなことより、次はリーズの番だろ?行ってこいよ。」


「そういえば、もうそろそろ呼ばれてもおかしくないですよね?」


「一回戦リーズVSカモミール選手は結界内に入れ!」


 丁度いい感じのタイミングで呼ばれました。それじゃあ行ってきますか。


「はじめまして、わたくしカモミールと申します。今日はよろしくお願います。」


「こちらこそ、今日はよろしくお願いします。」


 相手は、いかにもな感じの貴族みたいな人です。此処って冒険者ギルドですよね。私みたいにお金が必要だったりする、強欲な人ばっかりだと思ってたんですけど、それに冒険者にまともな人がいることにも驚きなんですけど。今まであってきた人は変な人が多かったですし。


 クリスちゃん、二重人格っぽい、お母さん論外、クルト誘拐犯、その他全員何処かしら変。


 まともな挨拶をしたのだって、久しぶりのような気がします。まともと言えば、才能は無かったけど、比較的性格はまともだったゴンザレス君は何処へ言ったんでしょうか?ちゃんとあの時はギルドのほうにテレポートさせたはずですが・・・。というか考え事をしている場合では無いです。今はカモミールさんと戦わなくては・・・。


「うふふふふ。」


 ああ、やっぱりこの人もまともじゃないみたいです。なんかいきなり笑い出すって今までに無い反応です。


「うふふふふふ、リーズちゃんですよね。前から思っていたのですが、とても可愛らしい方ですわね。ジュルリッ」


 何だか寒気がしてきました。


「それではいただきますわ。ガブリッ」


「痛っ」


 ゴクゴク


 痛い痛い!、首噛まれました!というか血を吸われてるみたいなんですけど、いたたたっ!これ、このまま動かしたら余計に悲惨なことになりそうなんですけど、この状態でテレポート使うにしても痛みで集中力が、ああどうしましょう。


 とりあえずナイフで切りつけてみる。ザクリッ


 ナイフを腕に刺しても動かないし、血を吸い続けるってどういうことですか!確かに猫耳美女や悪魔族なんかを見つけた時点で、こんなのもいるとは予想はしてましたけど、こういう場面でこういう行動をとられるとは思いませんよ、いたた!というか


「いつまで、人の血を吸い続けているんですか!氷魔法、氷棘アイスニードル!」


 こんな状況で、私の得意な無属性魔法はあまり使えませんし、雷魔法だと私も

感電してしまいますので氷魔法を使用してみました。


「ああ、何て美味しいんでしょうか。こんなに美味しい血は久しぶりですわ。もっと、もっと飲みたいですわ!」


「氷魔法氷結!」


 カチン。


とりあえずは凍らせてみましたが、この場合は私の勝ちになると思います。


「カモミール戦闘不能リーズの勝利!」


 さすがに氷付けにしたら、こちらの勝ちになるみたいですね。


「リーズ!傷治すからこっちに来い!」


 クリスちゃんが呼んでいます。噛まれたときかなり痛かったですし傷はかなり深いみたいですね。だって血がだらだら流れてきています。


「治癒魔法リカバリー」


 傷が数分したら、治っていました。相変わらず、すごい治癒魔法です。でもちょっとくらくらします。貧血気味ですね。悔しいですけど今回は棄権しておきましょうか。これ以上被害に遭うのはごめんです。


「クリスちゃん、私棄権しますね。」


「はあ!?何で!?傷は今治しただろ!」


「さっき血を吸われてしまったので、貧血になってるみたいなので今日はもう家に帰って寝ます。」


 それに、この大会は優勝したらお金がもらえるとか賞品がもらえるとかじゃなくて、純粋にギルドのナンバー1を決める、いわばクリスちゃんのような戦闘狂や何かしらの目的がある人が出場する大会ですし。私はクリスちゃんみたいに戦闘狂でもないし、目的があるわけでもない。それに貧血気味なのも本当です。カモミールさん遠慮なく、豪快に人の血を吸いまくってくれたので、完全に貧血状態です。なので私は帰ります。


「私は帰りますから、クリスちゃん後は頑張ってください。」


「リーズがそう言うなら……。」


 何だか納得してなさそうですが、この際どっちでもいいです。テレポートで帰って寝ましょう。ではテレポート、


ボフッ


ベットINおやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ