表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/24

<#16 目的地なんて何処にもないさ>

……死んだ…確実に…絶対だ…

そうであれ…もう疲れたんだ…

意味も分からないところに連れてかれて…そして殺されるだなんて…


もう二度と…生きてやるものか─────


 ザワザワ

   ザワザワ…


最悪だ…まだなにか聞こえる…


  ザワザワ…

    ザワザワ…


嫌だ…なんで……どうして


  ザワ…ザワ……

    コソ……コソ……


なんだよ…何が言いたい…


『……はっ…!』

目が開く

眩しい

周りを見渡す


長い椅子…椅子……椅子…

本で見た教会の長い椅子に似たものがいくつも並んでいる


青い水のような見た目のナニか…

機械のような…ロボットのようなナニか…

動物のようなナニか…

手足の長い…人間のようなナニか…


様々な〝ナニか〟が座っていたり歩いている


『ここ……は…お部屋の中……?』

研究所を思わせるような白い壁

目の前には大きな大きな窓ガラス

その先には下の階の様子が見える


窓ガラスの左右隣にはピンクに光る通路と

紫に光る通路…

けれどその先は窓ガラスから見える下の階のはず…


分からない

後ろを振り向く

入口も何もない

ただ長い椅子が続く通路


ボクは通路のど真ん中で立ち尽くしていた


『あれ……』

服が違う…

さっきまではボロボロの茶色の服…

でも今は藍色のローブ…

膝上くらいの丈…

後ろは長いリボン状になっていた

中には黒いハーパンに…シャツのようなもの


袖がヒラヒラしてて少し邪魔くさい


  〖◣…灯向サン…コンにチハ…◢〗


そんな声が背後からした

また振り返る…最初と同じ方向

先程までは大きな窓ガラスしか見えなかった

けれど…今はその手前にペンギンのような姿形の機械がいた


青い光を纏って浮いている


『…えと…ロボッ…ト…?』

〖◣…マァ、ソンなトコロデスね…◢〗


澄んだ青年の声…心の落ち着く声だった

機械のような声ではないのは確かだった

話し方も発音も…スラスラとして聞きやすい


不快なノイズ音はしなかった


〖◣…雑談ハさテオキ…灯向さン…

突然ナノデスが…◢〗


ボクは首を傾げる

いや、傾げながらも心の中で肯定した

(うん、そうだよね…突然ここに来たと思ったら突然ナニかいるし…突然ペンギンいるし…)

混乱故の冷静さ


   〖◣アナタは今、死ニまシタ◢〗


はい!!知ってます!!


『…え、あ、はい…まぁ…うん…』

〖◣知ッテた…?◢〗

『うん』

〖◣ソウ…デすカ…ナラ話ガ早ク進ミマス

仕事モ増エズにスミマスし…◢〗


仕事増える増えないで判断してる人なんだー


『で…ここは…どこですか…?えと……』

〖◣…守蛾巳デす…


ココは〝天国と地獄の狭間〟


と呼バレル場所デス◢〗

『……天国と地獄の…狭間…』


〖◣エェ、デハ早ク説明ヲ済まシテ…私ノ仕事ヲ減ラシマショウか…◢〗

(わー、自分中心人間だぁー)

『は、はぁ……』

〖◣アナタハ死ニマシタ…トイウこトハ…

天国ト地獄、何方ニ堕チルのか…

教エテアゲナくテハ、ナリまセン…◢〗


堕ちる…?

行く…ではなく?

地獄ならば分かる…落ちるという意味も

でも…天国も…?なんで…


…というかなんだこの人この人(コイツ)


『まぁ…いっか……


わかりました…でも…ボクどっちに行けとか…言われてなくて…閻魔大王とか…そんな感じの…居るんですか…?』

よく聞く閻魔大王…死んだら三途の川を渡って…という風に


〖◣フッ…◢〗

『笑った!?今笑いました!?』

〖◣エェ、マぁ…閻魔大王さまハイラッシャイまセンガ…決断ハ出テイマス…◢〗


空気が張り詰める

ボクの行き先はもう決まっているらしい

さすが…仕事大好き人間…

勝手に名付けたけど…っ


というかまずこの人、人間じゃなくない?

ロボットじゃん…


ゴクリと唾を飲む音


〖◣ナンデス?張リ詰メたヨウナ雰囲気デモ作りタインデス?◢〗


んだこいつ…№18よりヤバいのでは!?


『いいえ…なんでも』

気が遠くなる…これ…

めんど!!

〖◣アナタの行キ先ハ…


 -̀͏̗ 地獄 ́͏̖-


デスね、デハゴ案内シマショうカ◢〗


『ペンギンさんが案内してくれるんですか』

〖◣エェ………………ペンギンさん?◢〗


は?とでも言うように凄いスピードでこちらを振り向く


『うん、ペンギンさん』

〖◣ペンギン…アァ…こノ姿ノセイカ…


コレデモ一応…元、人間デスがネ…◢〗


へぇー、ペンギンさんペンギンさん(これ)が…


『元……え、あ、そうじゃなくって…

え、ボクほんとーに地獄行きなの?』


それを思い出した瞬間に血の気が引いた


…でも……目的地なんて…行きたい場所もない…

あの研究所にももう戻れないんだから


 諦めて地獄すらも楽しんでやろうじゃないか

『ONEマイライフ!#16』を読んでくださりありがとうございます!!


新キャラ登場…若干久しぶり…?ですかね!はい!!それでは!!(?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ