<#12 え、アホじゃん>
№0と№5が話している
№0はぬいぐるみを見てぼーっとしている
一方その頃────────
『第一回、№6 由武見つけ出そうの会を始めるわ』
ピリピリとした空気
丸い机をグルっと囲むように座る3人
たった3人…
『議題を…』
♡№12がそう言うと♢№12がホワイトボードをガラガラと持ってくる
-̀͏̗ 議題:どうやって見つけ出すか(罠等) ́͏̖-
『さて…良い案が出るかしら…』
♡№12は指をツギハギに重ね合わせて口元を隠すようにもってくる
『…はいっ!わ、罠っ、お、おお、お菓子がいいと思うますっ!』
♢№12が手を挙げてガタッと立ち上がる
そして…噛む
『……………』
『……………』
そして沈黙
30秒くらいは固まっただろう
『………ぇ…』
♢№12の小さな一言でまた空気が動き出す
『…さて……良い案は出るかしら…』
『無かったことにした!?』
そう言ってから♢№12は静かに座る
『…なら、収容棟前になんかアイツがかかるような罠置こうぜ、罠なのは変わりねぇけど』
№1が小さく手を挙げて言う
『収容棟前…良いわね、でもどんな罠かしら…あっくんのようにお菓子で釣れるかしらね』
『いけっだろ』
『いけんの!?』
№1と♢№12は顔を見合わせる
『いけんだろ
あのあほ面したアイツのことだぜ?』
『あ、あほ面って……』
№1と♢№12がまた顔を見合わせる
『はぁ…ほら、そんな馬鹿みたいな案は欲しくないのよ、もっと真面目に参加してちょうだい…』
♡№12がため息をつく
『逆に聞くけど、アンタはなんかないのか?』
№1が問う
『…収容棟前は良い案だと思うわ』
『それになんか付け足す?』
『えぇ、看板を立てるのはどうかしら』
『なんて?』
『看板よ…「由武へ、帰ってきて」みたいに』
またまた固まるその場…
何も進んでいない
そう、ここには馬鹿とアホが集った場所だった…
研究所側も気付かない、カルテにも書けないほどに、馬鹿だった───────
キュキュ…キュ……
ホワイトボードには案が幾つも並ぶ
・お菓子
・看板
・お菓子の山
・叫ぶ
・ダンス
『ダンスってなんだよ、ダンスって』
№1がホワイトボードを見て言う
『知らないわ』
『アンタが出した案だろ』
♡№12が驚いたような顔をする
『あらま』
『あらまじゃねぇよ』
♢№12はとりあえず出された案を書き並べる
・お菓子
・看板
・お菓子の山
・叫ぶ
・ダンス
・巨大お菓子
♢№12が書き足す
『はぁ……、なぁ?』
『何かしら』
『な、何…?』
№12達が№1を見る
『由武を探すための会議?だよな…』
『えぇ、そうに決まってるじゃない』
『……由武探す要素何処だよ…
これじゃ、あっちから来るのを待つだけじゃん』
『あらやだホントね』
「誰が出した案かしら」と♡№12が自分の頬に手を当てて首を傾げる
『俺らだよ…』
№1がため息をついて立ち上がる
『何してんの〜?』
№5の声が響く
№0と話し終わって戻ってきたようだ
『由武を探そうの会よ』
♡№12が「案を出しあってたの」とホワイトボードを指さす
・お菓子 ・どうぶつを描く
・看板 ・歌う
・お菓子の山 ・架空新人しょうかーい
・叫ぶ
・ダンス
・巨大お菓子
・ねたーい
・帰りを待つ
と書いてあるホワイトボードを見て№5が笑顔のまま固まる
そして笑顔が消えて
ゆっくりとホワイトボードを指さして
『え、アホじゃん……』
『ONEマイライフ!#12』を読んでくださりありがとうございますっ
由武がいなくなってから2ヶ月と数日…第一回、№6 由武を探そうの会…なんと重い会議でしょう…っ
この謎会議の案は採用されるのか…!それは誰も知ることは…なかった…
#12はいかがでしたでしょうかっ、皆さんの息抜きになっていると幸いですっ




