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公爵家から追放された俺、辺境の最強騎士団で英雄となる~の感想

【タイトル】

公爵家から追放された俺、辺境の最強騎士団で英雄となる ~剣術の鍛錬ばかりしていたら粗暴だと追い出されたけど、気付けばどうやら【剣聖】にまでなっていたようです~


【あらすじ】

「この恥晒しめ! 魔術の勉学に精を出す兄に対して、お前は剣術ばかりにかまけおって……! 今すぐ荷物をまとめて、屋敷から出て行け!」


 王都の名門ベルグマイスター公爵家の次男として生まれたオスカー。

 公爵家の者たちは代々強力な魔術の才能を持っていたが、オスカーには全くそれがなかった。

 魔術がろくに使えない彼は代わりとして剣術の鍛錬ばかり行っており、遂には剣術など粗暴だと咎められて公爵家から追放されてしまう。


 追放されたオスカーは辺境の騎士団へ入ることになるが、実は魔術が使えないオスカーの剣才は並外れており、採用教官であった女騎士リーゼロッテに一方的に勝利するほどだった。


「……俺って、そんなに強いのか?」


「うん、もう異次元」


 ずっと屋敷の中で鍛錬を行っていた結果、知らず知らずの内に無敵の剣術を身につけていたオスカー。

 さらに彼の入った騎士団は〝国家防衛の要〟〝最強の辺境騎士団〟として名高い『ヴァイラント征服騎士団』であり、常に最前線で戦う気高い強者たちの集まりであった。


 そんな騎士団の一員となったオスカーは瞬く間に頭角を現していき、いずれ【剣聖の英雄】とまで呼ばれるようになっていく。


【感想】

主人公の実家は魔術の名家なのですが、主人公だけ魔術を使えないからという理由で追放されます。

兄は国内で指折りの魔術師なのですが、何故か父は周りから主人公の件で馬鹿にされるそうです。

公爵という高い地位と素質十分な後継者がいたとしても敬意を払われないのがナーロッパもとい追放側です。最近は追放前から碌な目に遭っていませんね……もはや「追放側」と称するのも適切ではない時期かもしれません。


魔術を使えないため剣術に打ち込んだ主人公ですが、そこらの衛兵に基礎を聞いて庭で剣を振っただけで最強になったそうです。いつもの。

「じゃあ戦闘に駆り出されてもいいよな」と、追放後に送られたのは敵国との国境にある要塞でした。

メタ視点で見たら追放というより適材適所への配置ですよねこれ。もはや「追放物」と称するのも適切ではない時期と言っていいでしょう。

先の展開をぶっちゃけると、主人公の活躍で敵の侵入を防いだために女王から褒められます。

ただし褒められるのは主人公だけであり、追放側はどうあがいても、結果論でさえも評価されることは決してありません。

私から見たら作者がニチャニチャ音を立てながらサンドバッグを殴っているようにしか見えないので、是非ともやめていただきたいものです。


要塞に着いた主人公ですが、そこで騎士団の入団試験が行われているのを目にしました。

何故敵国との国境でやるのか、何故要塞の防備に当たっている騎士団の名前が「ヴァイラント『征服』騎士団」なのか、何故遠距離攻撃ができるであろう弓兵や魔法使いは募集しないのか、いずれも主人公が剣術で無双するという展開の前ではどうでもいいというのが作者の考えでしょう。


試験内容は騎士団のナンバー3と戦うことですが、当然主人公は合格するので詳細は省きます。

試験後、騎士団長に呼び出された主人公は色々聞かれますが、騎士団長はタバコをふかしながら聞くという無礼な態度をとります。

作者「ナーロッパでは失礼じゃないから」

ちなみに主人公の鍛錬ですが、頭の中で相手をイメージし、それに対して稽古していたそうです。

これまで数々のナローシュが卓越した想像力(笑)で魔法技術に革命を起こしてきたというのに、こいつは魔法に対して碌に想像力が働かなかったのか……。そう考えるとトンだ腑抜けですね、こいつは。


騎士団に所属してしばらくすると、突如敵襲が起こりました。

襲撃の詳細ですが、監視塔が爆破魔術で爆破されました。魔法が戦闘に有用なのが見て取れる描写ですが、要塞内で魔法を使える者も対処できる者も出てきません。

敵を有能にしすぎると勝てないし、味方を有能にすると活躍できないからですかね。

襲撃に対し主人公は、要約すると「敵が大軍だったら正面から堂々と来るはずだから、精鋭部隊による潜入作戦で、敵は少ない」と読みました。

普通なら潜入した少数部隊は内側から門を開けるために暗躍するものですが、この作品ではあまりに味方を弱く設定したせいか、騎士団長やナンバー3が狙われピンチになります。ちょっと不甲斐なさすぎんよー。


作者も書いててあまりに味方が弱すぎると思ったのか、「実は騎士団の一人はこういう状況をシミュレーションしていて、主人公の力で敵を迅速に駆逐できましたー」という展開にしました。

え?シミュレートしてた割に騎士団長が死にかけてるだって?タバコふかしながら話す老害なんかどうでもいいと思ったんじゃないですかね?知らんけど。

あらかた敵を片付けた主人公は、敵のリーダーと一騎打ちをしますが、敵が放った炎の魔術を主人公は斬って捨て、そのまま勝利しました。

当然ですが父も兄も主人公の剣術に付き合ったという描写はないですし、主人公の口からは「剣で魔術に対抗する術を会得した」としか語られません。

設定だけ付与して説得力で補強しないという、本当になんでランキングに載れるのかわからないことこの上ないです。


所変わって王都。

敵国が宣戦布告と同時に要塞に侵攻したことに関して、女王含めた貴族たちの会議が開かれました。

女王曰く、他国からの侵入に対処できるよう国策を進めてきたそうです。その割に要塞には腑抜けしかいませんでしたが……。

で、その会議の席に主人公の父もいたのですが、「活躍した主人公がなんであんな場所にいたのか」と詰問されます。

一応要塞の陥落や騎士団長の危機を救った英雄として語られているんですが、女王は父をろくでなしを見るように話をします。

作者的には「女王陛下は聡明だから、父のろくでもない性根を見抜いていたんだ!」とでも付け加えそうですが、何故かそのろくでなしを防衛の要であるもう一つの要塞に送ります。

先の展開を言うと当然父の要塞は陥落するのですが、その奪還に主人公を向かわせ、主人公が居た要塞には女王直属の近衛兵を送るそうです。

どう見ても後手後手のグダグダな采配です。女王は聡明という設定をつけるだけつけられた只の無能であることがわかりますね。


陥落した父の要塞を主人公が奪還しようとしますが……その先は3週間以上も更新が途絶えたため見ることはないと思います。

作者は後書きでやたらと評価を乞食していますが、こんな設定だけつけた独りよがりのお人形遊びに読者がまともに評価すると思っているのでしょうか。

で、評価されないから更新をやめたといったところでしょうか。作家としての心構えが何一つないのが、本編からも後書きからも見て取れますね。マイナス評価をつけてランキングから叩き落せるシステムが必要だと思います。

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