借金まみれ公爵家から追放されたので、隣国で世界最強の冒険者になる~の感想
【タイトル】
借金まみれ公爵家から追放されたので、隣国で世界最強の冒険者になる~なんでも【擬人化】できる俺、魔神になった嫁たちに溺愛されています~
【あらすじ】
豊かな国のマイクロ公爵家の子として生まれた【擬人化】を持つアルム。
魔法の才能を望まれて産まれたアルムに、その才能が無いと見るや親兄弟から奴隷や冷遇した扱いを受ける。
それでも家族に愛されようとアルムは必死に努力し、自身の魔法を【擬人化】することで複数の魔法を同時に使えるようになっていた。
さらに草や石などを【擬人化】したアルムは、家庭内の掃除、洗濯、事務をすべて一人で背負っていた。
しかしある日、その努力が認められず、アルムはマイクロ公爵家から追放を言い渡される。
だが、【擬人化】した魔法は本来人が所有できる魔力量を大きく超えており、比較にならないほど強力な魔法を放つことができた。
そしてマイクロ家を追放されたアルムは隣国で、昔からの夢だった世界最強の魔法使いを目指すことにする────。
これは、魔法の才能がないと言われたアルムが、無自覚に世界を救っていく話である。
【感想】
タイトルからしてすごいですよね。『借金まみれ公爵家』と、タイトルの時点でもう追放側が凋落してるんですよ、この作品。
やってることが沈みゆく泥船から追い出しているようにしか見えないのですが、これで『ざまぁ』はできるのでしょうか。
作品の内容ですが、タイトル通り公爵家嫡男として生まれた主人公は追放を言い渡されます。理由は魔法が使えないからとのこと。
主人公の魔法は【擬人化】といい、触れたものや概念に対ししゃべれるよう知恵を与えるといったものでした。要するにディズニー映画でよく見るあれです。ハハッ
それで草や石を操ることができ、使用人100人で4日かかる掃除量を1日で終わらせられるそうです。
が、そんな能力でも周りからは理解されなかったそうです。
作者「理解するなよ!?理解したら物語から消すぞ!」
そんな裏話があるかもしれませんが、他の作品もやっているからということで特に考えずやっているんでしょう。
追放された主人公ですが、実は予め自身の魔力の属性を擬人化し、世界各地で修行をさせていたそうです。
数年間魔法が使えないという(ちょっとばかりの)リスクを背負った対価は、王国最強の炎使いである兄を上回る力でした。
その擬人化した手下も主人公の意のままであり、最早主人公は世界最強と言っても過言ではない状態です。
2話の時点でこれなので、あとは女性に擬人化した手下とイチャイチャしながら弱い者いじめをし、幕間に実家の凋落パートを挟んでおわりという流れになるんでしょ。きっと。
追放された主人公は「もう終わりだよこの国」と見切りをつけ、隣国へと向かうことにしました。
道中の護衛のために冒険者を雇いましたが、実質主人公の強さに「すごいすごい」と感嘆するだけの太鼓持ちです。
太鼓持ちを鳴かせるために主人公は何をしたかって?魔法一発で山を3つ消し飛ばしました。
多数の命が失われただろうことは想像に難くありませんが、自分の力で命を吹き込むことのできる主人公にとっては些細な事なのでしょう、「狙いを外した」と落ち込んで終わりです。
王道な物語ならやっていることが倒されるべき敵ですが、邪道ななろう小説では主人公です。いつものこと。
冒険者ギルドに登録し、早速薬草採取の仕事を受ける主人公。……ですが、ここまでの流れで擬人化した下僕に大量&レアな薬草を取ってこさせる展開はみんな容易に予想できたと思うのでカットします。
擬人化した下僕は大量の薬草を、文句ひとつ言わずにとってきますが、それに対し主人公は軽く頭をなでて「もう採取しなくてよい」と指示を出して終わり、対価らしい対価を(おそらく不要とは言え)払いません。
追放を宣言した父でさえ、使用人に対し給金を支払うという概念があるのですが、主人公はこの世界の特権階級にいるのでそういったことはしません。まあ、邪道だからね。こうなるのも当然。
採取を終えた主人公ですが、そこに少女が登場。友人が魔物の毒を浴び解毒草を求め山を探すも見つからないとのこと。
見つからない原因は主人公なのですが、持ってたレア薬草を渡し感謝され、ハーレム要員からも持ち上げられます。
マッチポンプでいくらでも主人公を持ち上げられますから、そのうち世界を破滅させる宣言を取りやめることで、優しいだの名君だの喝采を浴びる展開が出てくるんじゃないですか。
ちなみにその後も草を擬人化してこき使う展開があるのですが、今まで名付けていたのを面倒くさくなったのか『雑草ズ』と呼んで命令を下します。十数話読んで主人公に1㎜も好感を持たないのは初めてかもしれません。
追放側ですが、使用人を雇う金もないのに主人公を追い出したため、首が回らなくなります。
そうとも知らず兄は放蕩生活を続けており、さらに「物価が安い国は底辺の国、高い国は貴族の国」という認識を持って、父よりも積極的に破滅への道を歩み始めます。
最近のなろう作家は兄に対してコンプレックスがあるのでしょうか。少なくとも最初に書き出した奴にはあるんじゃないですかね。
兄の放蕩に注意できない父は、他国で開かれる魔法剣術大会で優勝するよう言います。後継者を決定するための儀式という建前ですが、目的は優勝賞金です。
この魔法剣術大会は単なる大会ではなく、選手同士リスペクトする精神が強い大会です。
ですが兄は初戦で敗退し、対戦相手から「お前弱すぎ」とリスペクトのかけらもない言葉を浴びせられます。
追放側を馬鹿にするためなら、数行前に書いた設定なんか糞くらえという作者の意志でしょう。
初戦で敗退した理由?知らん。詳しい戦いの様子とか全然語られないし。
まだ物語は途中なので、そのうちわかるんじゃない?
それまで主人公凄いコールが鳴り響くのが耐えられないので、私は離脱しますが。




