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世界最強の魔女、始めました 〜私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます〜の感想

【あらすじ】

「SSSランクのスキルを発現させるとは恥さらしめ」


そんな勘違いによって、実家から捨てられてしまった落ちこぼれ少女ローナ。

お金も食べ物も力もなく、このまま野垂れ死ぬしかないと思ったとき。


「……攻略うぃき?」


ローナは正体不明だったSSSランク固有スキル【インターネット】の使い方に気づく。

それは異世界知識を――そして、この世界の『攻略サイト』をも見ることができるチートスキルだった。

試しにその攻略法に従ってみると、神話クラスの武器があっさりと手に入ってしまい――。


「あれ、もしかして私……世界最強になってる?」


装備やスキルの入手法も、国家や人の裏事情も、この世界のシステムさえも――このスキルがあれば知り放題。


こうして、いきなり世界最強になったローナは、インターネットを頼りに無自覚に世界を揺るがせていき――。


【感想】

いつもの「ぼくのかんがえたげえむ」を披露するような内容です。


スキル鑑定ではずれを引いたから追放といういつもの流れから始まります。

この世界では最低ランクはGなのですが、主人公はSSSというはるか下のランクだからとゴミ扱いされます。

むしろそこまで低かったら、いったいどんな効果があるのかと気になりそうなものですが、追放側がそんな興味を持つことは作者から禁じられております。


追放され途方に暮れた主人公は、とりあえずインターネットを使用しました。

すると、この世界についての情報を閲覧できるようになりました。

今後は何が起こるのかネットで調べたうえで展開が進むため、まるで初見のゲームを攻略情報を見ながら進めるという面白みが期待できない展開が予想されます。なろうだからいつものことだが。


ネットでマップを見た主人公は、隠し通路なるものを発見します。

それはゲームで例えるなら、隠しボスを倒すことで知ることができる合言葉で通ることができる、最強武器がある場所への通り道でした。

しかし合言葉さえ知っていればボスを倒す必要はなく、その合言葉もネットに載っていました。

当然主人公を接待するため以外の理由のないガバガバセキュリティですが、なろう作家に力量を期待するのは無駄です。


攻略情報をもとに最強の杖を手に入れた主人公。

前代未聞の力を手にした最初の感想は、


>レベルは2だけど、これだけの魔力とMPがあったら、ひとりで国を相手取ることもできるかもしれない。


確かに国を破壊するのも可能な力であり、だからこそ恐れみたいなものを感じるべきだと思うのですが、なろう小説では主人公が絶大な力を持って暴走しても不問……というか問題行動など起きなかったことにされます(作者によって)。


杖を手に入れ、日が暮れて来たため野宿することにした主人公は、焚火のために杖を使って炎魔法を使用します。

案の定、初級魔法を使用したつもりが爆炎となり、一帯の森を焦土へと変えました。

森にすむあらゆる生命体は死に絶えましたが、ゲームのように経験値を得て大幅レベルアップというギャグで誤魔化しました。

追放側が追放したら死に等しいレベルの報いが待っているのに、主人公が大量虐殺しても成り上がりの前置きにしかならないという、見事なまでのなろう要素が濃く浮き出ております。


ちなみに主人公が杖を入手することで実家の没落が始まるのですが、実家は領内にある『霊脈』とやらを守り続けることで利益を享受してきたそうです。

その霊脈の正体は主人公が掠め取った杖なのですが、無くなったことで霊脈が消滅し実家が存亡の危機に立たされたそうです。

なのですが、この『霊脈』というのがどういうものなのか、全然説明されません。

分かることは、守れなかった貴族は周りから無能の烙印を押されるということだけです。

ですが、詳しく説明されなくてよかったのかもしれません。

もし霊脈は生命体が活動できる環境を維持しているという設定だったら、知らずとはいえ奪った主人公は人類の敵みたいなものですからね。

設定は主人公を持ち上げるものであり、陥れる危険のある要素は最初から触れないで置こうという作者の考えでしょうか。姑息というほかありませんが。

ちなみに主人公が森を燃やしたことは、周りから見たら魔王が再来したと思わせる魔力を観測したそうです。

なので霊脈が消えたから無能とかそういうレベルでなく、人類存亡の危機として周りに呼びかければ没落する可能性なんて部屋の片隅にある埃程度の物なのですが、例によって追放側は最善手を打つことを禁じられております。


森を焦土にした主人公は、平和に生きたいだけなのにと愚痴をこぼしながら街を目指しました。

ならその手の杖をもとの場所に戻してくればいいのですが、分不相応な力でも持っておきたいのでしょう。どう見ても破滅を呼ぶ杖にしか見えないのですが、ナローシュは死なないどころか負けません。

どうせ行く先々でサンドバッグ用の屑が配置されるでしょうからね。


道中の森でゴブリンの待ち伏せに遭遇した主人公。

ネットでマップを見ているので罠にかからず、魔法で巨大な竜巻を放ちゴブリンを虐殺します。

ネットで検索したら落とし穴がわかるという時点で既存のインターネットを上回るテクノロジーなのですが、作者はインターネットを何でもありと日本語訳したのでしょうか。なろうのせいで風評被害が広がっていくように思われます。


森を抜ける際、森のヌシと呼ばれる巨大イノシシと遭遇しますが瞬殺します。

その際の説明が、杖の効果で威力が2倍になってースキルの効果で威力が何とか倍になってー弱点着いたから何とか倍になってーみたいになっていますが、エンドコンテンツの最強武器を手に入れてどうせ楽勝なんだろうと思う読者から見たらどうでもいい設定ばかりで、字数稼ぎとしか思えません。


町に着いた主人公は、衛兵から犯罪歴がないか、なろう小説御用達のステータスオープンの石板で調べられます。

なろうでは珍しくステータスをスキルで隠蔽していなかったため、杖で底上げされたステータスを見られます。

天変地異が起こった森から、前代未聞のステータスを持った少女がやってきたという、刑事ものに出てくる様な無能のかませ刑事でもまさかと思うような状況ですが、石板の故障という結論で片付けられます。

故障しているにもかかわらず犯罪歴無いから通ってよしという無能采配が下されますが、なろう小説なのでこんなもんです。というか、ここのナーロッパでは森を焼くのは犯罪ではないっぽいですね。相変わらずの無法っぷりに逆に安心します。


その後はネットでネタバラシされるせいで冒険と言えない冒険が続き、実家の陰謀を潰したことで実家は没落します。

攻略情報を見ながらゲームを初見で進めるつまらなさがよくわかる内容でした。

……そういう意図ですよね?この内容は。

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