無気力ニートな元神童、無自覚チートに無双する~の感想
【あらすじ】
帝都の名門校を首席で卒業した神童イルヴィスは労働意欲ゼロのダメ人間で2年間ニートをしていた。
働き者の妹アリサに「追放するよ?」と言われ、仕方なく冒険者を目指して帝都最大クラン『黒竜の牙』の求人に応募する。
イルヴィスは「学生時代の成績は社会で役に立たないよな?」と謙虚に試験を受け、無自覚なままに無双してしまう。
圧倒的な成績だったが、クランの支配者オルフレッドは凄腕の団員たちが無名の新人に倒された事実を隠そうと不合格にする。その判断を悔いても――もう遅い。フリーの冒険者となったイルヴィスの活躍によって『黒竜の牙』は衰退していく。
これは元神童が「社会は厳しいんだよな?」と勘違いしたまま無自覚に無双して成り上がる物語。
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【あらすじを読んだ感想】
なろう小説の特徴として、『冒険者』『ギルド』といった要素は暗黙の了解として、どのような施設かというのは読者がわかっていることを前提に描かれます。
で、大体なろうで出てくる『冒険者学校』というのは、冒険者ギルドで働くにおいて戦闘やそれに準ずる知識を得る場としてたびたび登場します。
その為、現代の日本教育と違い、冒険者学校において培ってきた技術や知識は将来の役に立つと大いに考えられるのですが、この小説では学校で学んだことは将来役に立たないと考えていますね。
しかし、学校を首席で卒業しながら無自覚に無双……ギャグのつもりならジャンルをコメディにしていただかないと、せっかく無駄な長文タイトルであほくさい内容を説明していただいているのに、肝心のギャグになってない主人公の池沼要素が全然タイトルから読み取れません。
でもって、好成績を収めたのになんかよくわからない理屈で不合格……サブタイトルをバカの頂上決戦にでもしたらいかがでしょうか。
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【本文を読んだ感想】
主人公は全く勉強も訓練もしていないのに座学は満点、剣術はトップクラスだったそうです。
頭の悪い人が思い描く天才ってこんな感じですよね。何もしなくても、あらかじめ知っているから何でもできると思っているのでしょうか。
少なくとも、多少なりとも教科書を読んだり素振りなりしているんですけどね。
まあ、なろう小説で成り上がろうとするような知恵遅れはチートがないと何もできない腑抜けでしょうから仕方ないですね。
就職のためクランとやらの試験を受ける主人公。2年間のブランクがあっても世界最強。試験官を圧倒します。
せめてその力を人類の敵とかに向けてくれればいいんですがね。いくら周りが自分より弱い奴だらけだからといって、「え?これが超高速の剣技なの?」とかイキられても痛々しいだけなんですが……
次に魔術の試験。初歩の魔術で的を木っ端みじんに破壊します。
これ以上的を壊されると困るとして主人公を止めるも、「まだ3発目を撃ってない!」という池沼丸出しの駄々をこねます。
仕方なく3発目を許可したところ、力を抑えきれずにやはり的を破壊します。
力を制御できなかったことに対して主人公は「社会人は『ちょうどいい』ができなければならない。出る杭は打たれるのだ」とほざきますが、他人を傷つける可能性のある技術が制御できないことの問題を全く理解していませんね。似非の天才だからこのような茶番になるのでしょう。
しかし一応は規格外の能力を見せつけた主人公。試験官は合格だろうと思っていました。
それに対しクランのトップであるオルフレッドは主人公を不合格としました。
ここでクランマスターのオルフレッドについて解説しますと、五十代でも帝都最大の戦力と評される存在であり、二十半ばから三十年近くトップとして、生ける伝説として君臨する巨魁です。
彼が主人公を不合格とした理由ですが、自分の実力をよく理解していないから危険な存在……
だからではなく、最強の一角であり敗北が許されない試験官が敗れるという事実を隠したいから、だそうです。
なんでも、試験会場には王女が観覧しており、王族の前で最強の肩書を汚されることはメンツをつぶされるようなものだから事実をもみ消したい……何言ってんだこいつ。
何故『試験官を打ち負かすほどの超新星が現れた』みたいな言い訳をしないのでしょうか。
百歩譲って、御前試合でライバルのクランに負けたからもみ消すとかならわかるのですが、自分達最強軍団に入りたいという受験者に負けた事実をもみ消す……
やっぱりこの小説の副題はバカの頂上決戦でいいんじゃないでしょうか。
どっちがより馬鹿らしい馬鹿をするのか、単純な殺し合いによる勝ち負けによらない新感覚の戦いで面白いと思います。
今後どのような馬鹿をやらかすのか、もしかしたら次回に続くかもしれません。




