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五年間働いていた治療師ギルドを不当解雇された“最弱”な俺。~の感想

ダイナミック自滅回

【あらすじ】

そうかそうか。やはり今日がルインの誕生日だったか! ……よしっ!それじゃお前は今日でクビだ」

五年間、虐げられながらも必死に働いていた治療師ギルドを、十五歳の誕生日である今日クビと宣告された。

悔しさと自分への情けなさに絶望するが……絶望していているだけでは明日のご飯は食べることはできない。


治療師ギルドで薬草の仕分けと雑用だけをしてきた少年が、治療師ギルドをクビにされたことで、植物の仕分けでしか使用していなかった最強スキルが開花する。

これは明日を生きるために必死に藻掻き、藻掻いた最強のスキルを持つ少年の最底辺からの大逆転の物語。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

【本文を読んだ感想】

クビになった理由ですが、特に大したものではありません。

国の命令で主人公を雇っていましたが、制約がなくなったのでクビにしたそうです。

まあ、どんな制約かというのは描かれていませんけどね。


ギルド長は農民の出である主人公を快く思っておらず、顔を見るのも嫌だからクビにしたそうです。

農民や平民とか、どう考えても貴族より多いと思うのですが……。

道を歩くだけでそのような輩とエンカウントする環境、どう見ても考えを改めた方が身のためだと思うのですが、作者特製のできの悪いお人形ですからこの程度でしょう。


主人公をクビにした後、いつものように破滅の時が訪れました。

王族用に作成した薬を服用した者が、意識不明の重体になったようです。

その報告を受けた際のギルド長は、薬に副作用が存在したことに驚いていました。


ここで薬について解説させていただきます。

全ての薬には作用があるのと同様に副作用が存在します。

製薬の際には効能と同時に副作用を治験によって同定し、確認が取れてから販売されます。

この小説の世界が現実と同じとは限りませんが、人の命、ましてや王族の命に係わる仕事ですから副作用について熟知していると考えているのが自然でしょう。


しかし、作中では副作用が存在しないかのような会話が繰り広げられています。

副作用が存在しない薬は作用も存在しないのですが、知識のない方ならこのような勘違いするのは仕方ないでしょう。


ところが、薬に毒性が出てきた理由がおかしいことになっております。

読者の方は「どうせ主人公が薬草の仕分けをしなくなったからなんだろう?」と思われる方がいるでしょう。

大体あっていますが、本当の理由はもっと斜め上にずれています。


何故薬が毒性を持つようになったのか。

その理由を知るべく、興味のない主人公パートをすっ飛ばし、ギルドの破滅パートのみを追った結果、理由が分かりました。

薬の材料には猛毒を持つ植物を使用しているのですが、同じ毒草でも毒を消し去ることができる『最低品質』の毒草を使用した場合にうまくいくようです。

主人公は植物の具体的なパラメーターを見ることができるため、最低品質の毒草の仕分けをしていたんですね。

ですが、この仕分けの仕事を主人公は「やらされていた」と記述されています。

つまり、ちゃんとした毒草を使用しなければ、薬が毒性を持つということをギルド側は知っているはずなんですね。

そうでなければそのような仕分けをさせる理由がありませんからね。

しかし、ギルド長は薬が毒性を持ち始めた理由が分からずじまいのまま破滅します。ギャグなんかね。笑えんけど。


ちなみに主人公はギルドが破滅した知らせを聞いても、特に思うものはなかったようです。

追放物のくせにざまぁ成分が摂取できないとか、なろう小説の面汚しですね。

追記

一晩寝て考えましたが、このような展開はどうでしょうか。

薬が毒性を持つようになった原因を知ったギルド長。

しかし、問題解決できるのは毒草を見分けられる主人公だけ。

このまま手をこまねいて破滅するか、下賤の出である主人公に対し、屈辱に打ち震えながら土下座して頼むのか。

ギルド長の下した決断は......。


月並みな展開ですが、これなら辻褄が合いますし、ざまぁ成分もふんだんに摂取できるのではないでしょうか。

まぁ、今からでは軌道修正不可能な所まで進んでしまったので、完全な蛇足でしかないですが。

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