外れスキル<回避>は特定の条件で<壁抜けバグ>に化ける!~の感想
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
-羽生善治-
【あらすじ】
妹のため、冒険者としてお金を稼がなくてはいけない少年――アンリ。
しかし、〈回避〉というハズレスキルしか持っていないのと貧弱すぎるステータスのせいで、冒険者たちに無能と罵られていた。
それでもパーティーに入れてもらうが、ついにはクビを宣告されてしまう。
そんなアンリは絶望の中、ソロでダンジョンに潜る。
そして偶然にも気がついてしまう。
特定の条件下で〈回避〉を使うと、壁をすり抜けることに。
ダンジョンの壁をすり抜ければ、ボスモンスターを倒さずとも報酬を手に入れられる。
しかも、一度しか手に入らないはずの初回クリア報酬を無限に回収できる――!
壁抜けを利用して、アンリは急速に成長することに!
一方、アンリを無能と虐めてきた連中は巡り巡って最悪の事態に陥る。
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【本文を読んだ感想】
妹のためというお金を稼ぐ動機があるのは結構ですが、なんで冒険者に固執するんですかね。
別に冒険者にこだわらなくとも、金を稼ぐ手段はいくらでもあると思うのですが……。
これはアレですかね、「なろうで冒険者と言ったら一攫千金の職業に決まっているだろ!」という暗黙の了解の強制でしょうか。
でしたらこちらとしても、「ランキングに載るなろう小説と言ったら、小説の体を成していない追放を題材にした大喜利大会だろ」と反論させていただきます。
荷物持ちとしてパーティに加入した主人公。加入時には『パーティーに入ってしまえば後は何とかなる』という心境だったそうです。
ちなみに主人公はあまりに弱すぎるため、あらゆるパーティから加入を断られ続け、やっとの思いで加入させてもらったそうです。
そんなお情けで入れてもらったのにもかかわらずこのような軽い心境なら、パーティをクビにされてもおかしくないと思いますが、なろうは追放側が10:0で悪いというのが決まりですから、パーティはこの後破滅するそうです。
まぁ、一応強くなろうという気はあったようですが、あまりにも弱すぎて敵にダメージが通らないそうです。
そんな状況でどうやって強くなろうとしたのか、もし小説に入れたら主人公を小一時間問い詰めたいですね。
ちなみに主人公が冒険者を目指す前は、父と妹と三人で暮らしていたそうです。
しかし冒険者の父は冒険中に命を落とし、12歳の主人公とその妹が残される結果となりました。
このことから、本小説は他のなろうと同じく、冒険者は命がけの職業であることが分かりますが、自分が死んだら幼い妹を残してしまうというのに、なお冒険者を志す主人公。
作者から成功を約束されているからこのような行動をとるのでしょうね。そうじゃなければただの馬鹿だよこいつ。
パーティ追放後、仕方なくソロで活動することにした主人公。
入ったのは最低難易度とされるファッシルダンジョン。冒険者になりたての初心者が真っ先に向かうダンジョンです。
ちなみにこの初心者用ダンジョンですが、『初心者殺し』という別名がつけられています。
この部分、あまりに酷すぎてさすがの私も失笑を禁じ得ませんでした。
その後、あらすじ及びタイトル通りにダンジョンをすり抜け、初回クリア報酬とやらを入手した主人公。
入手したのはそこまで強くない剣でしたが、初回クリア報酬は誰もが1回しか入手できないレアものとして高額で売れました。
しかし後日、主人公が再びダンジョンをすり抜けた結果、1回しか入手できないはずの初回クリア報酬をまたもや入手しました。
さらにそれを同じ場所で換金するも、店主から盗みを疑われることはありませんでした。
もうさ、主人公を特別扱いするならさ、神様でも作者でもいいから出してさ、「お前は俺に選ばれたから、何やっても成功するぞ」とか言ってやればいいんじゃないかな。
そっちの方がコメディとして納得できるんだが。笑えるかは別として。
ちなみに追放したパーティですが、冒険者の間でも悪名高く、主人公の稼ぎを強奪するといった不法行為を繰り返します。
そして一線を越えたために主人公に殺されます。正確にはちょっと違いますが、大体そんな感じです。
どうせ特別扱いするなら、「こいつのパーティには入っちゃダメ」とか助言すればよかったのにね。
というか、普通こんな不法者が大手を振って歩ける業界の冒険者とか、安定した稼ぎを望むなら真っ先に候補から外れると思うのですが……って言っても主人公が接待されてるから、第一選択になるんでしょうね。
本作はこんな感じで、主人公を接待しながら進みます。
読みたいなら読んでみればいいんじゃないかな。




