お茶
「お待たせしました!ティアが可愛すぎて愛でてました。」
「…ルカ様。恥ずかしいです。」
待たせていたリズも席についていて安心する。さすがに緊張している感じでいつもと様子が違う。
「ルカーシュ殿下、こちら私の婚約者であるリズ·バレルです。このような場に参加させて頂きありがとうございます。」
「ティアの親友なのでしょ?来てくれてありがとう。最初一緒に居た令嬢だよね?あの日は心配かけたよね?ごめんね。」
「リズ·バレルです!宜しくお願いいたします!とても心配しましたがティアに何も無くて良かったです。」
「2人は婚約して長いの?」
「10才からなので長いですね。最初は政略結婚ですが仲良くさせて頂いてます。」
アレン様とルカ様が話している間に、リズに話しかける。
「待たせたよね?ごめんね。」
「全然だよ。その服可愛いね。」
「可愛いよね?!ティアに凄く似合ってるよね。」
「わかります!ティアは肌が白いからこういった感じが似合います。」
何故かリズとルカ様が私の話で盛り上がっている。先程まで話をしていたアレン様もびっくりしていて困っている。
「遅れました。ルカーシュ様は皆様に迷惑かけてないですか?」
遅れてきたカイ様が席に着く。お茶をいただきながら話に花が咲く。週明けから本格的に留学してくる予定のカイ様を羨ましがり、留学しようとするルカ様を止めるのが大変だった。
「そういえばティア。後で私の両親が会いたいって。」
「…!私真っ先に挨拶に伺うべきでしたよね?!婚約者にして頂いたのに。勝手に入国して挨拶もせずに…申し訳ありません。」
「やめてよ!私が会わせて無いだけなんだからね?会わすと絶対しつこいんだよね。」
「お会いしたいです。」
じゃそう言っておくねと周りに指示を出している。ルカ様の両親に会うの緊張しちゃう。うまく出来るかな。
「今日は客室用意したから皆泊まっていってね。何日でも居てくれても大丈夫だよ。ティアは自分の部屋使ってね。」
「え?いいの?帰るつもりだったのに。」
アレン様もありがとうございますと頭を下げている。明後日からまた学校があるので明日には帰らないといけない。また会えなくなるな。寂しい。
「この後少し職務に戻るけど、夕食は一緒に取ろうね。」
「忙しいのに急に来てゴメンね。」
「ティアならいつでも大歓迎だよ!伸び伸びになっていた私の婚約が進んだから、少し忙しくなっただけなんだ。皆嬉しい悲鳴をあげているよ。」
「それは本当ですからね!国民皆大喜びなのです。セレスティア様は何も気にせずルカーシュ様の側に居てください。」
ではルカーシュ様お時間ですとカイ様に告げられ、わかっているけど離れたくないと言い泣いていた。諦めたルカ様は早く終らせてくるねと、私のこめかみ辺りに口づけを落とし仕事へと向かっていった。
「皆様はごゆっくりしてください!」
とカイ様も後を追って行った途端、リズがニヤニヤしてこちらを見ている。アレン様はリズを止めるがリズのニヤニヤは止まらない。
「溺愛じゃない!不安になっていたけど何も心配いらないね。」
「うん。こんなに歓迎してくれるとは思ってもなかったよ。」
「卒業したらこちらに来るんだよね?」
「その予定だよ。けどリズと離れるのは寂しい。」
「卒業までいっぱい遊ぼうね。」
頷き約束をする。リズもその頃にはアレン様に嫁ぐ。本当にほぼ会えなくなってしまう。私1人で来るんだなと急に現実を感じる。
「ルカーシュ殿下はセレスティア嬢を大事にしているし、きっと不安な事など無いよ。時間はあるのだし度々訪れていれば、親しい人も出来るだろうし。リズをあまり貸してはあげられないけど…極稀になら貸すよ。」
「アレン様はリズ大好きですものね。大丈夫です。来るのは受け入れているので、これから少しずつ居場所を探します。あ、侍女を連れてきていいか聞かないとだ。」
急に温かいものに包まれる。もちろんいいよと耳元で囁かれ嬉しくなる。
「お待たせ。急いで終わらせてきた。侍女連れてきたいなら受け入れるよ。ティアの願いなら何でも受け入れるからね。」
「ありがとう。」
「ゆっくりしてるとこ悪いのだけど、今から会えるって言うから行こうか。2人は待たせてしまうけどまた夕食で。」
ついに対面!ドキドキしてしまう。どんな方達だろうか。
「ありがとう!セレスティアさんのおかげで本当ありがとう!!」
会ってすぐ王妃様に抱きしめられる。ルカ様が離してくださいと怒っている。引き離されるとルカ様に抱きしめられる。
「あの誰に会わせても断り続けた子がまさか本当に夢姫に出会うだなんて…良かったわ。」
「当たり前ですよ。絶対居ると言ったでしょ。実物がこんなに可愛らしいとは思ってもいませんでしたけど。嬉しい誤算です。」
「ありがとう。嫌がらずこの子を受け入れてくれて。これで我が国は後継者問題に悩まされずにすむわ。」
「後継者問題?」
「この国は結婚してないと継げないんだ。結婚する相手に出会えなかったんだから仕方無いよね。今は会えて幸せだよ。」
呆気にとられる私を見て可愛いって言っている。会えないからって突っぱねていい事では無いと思うが…そしてルカ様は私に可愛いって言い過ぎじゃない?
「来月辺りにとりあえずお披露目会をしたいの。またこちらに来て貰えるかしら?ご両親ともお会いしたいわ。」
「はい!来ます!両親にも伝えておきます。宜しくお願いします!」
何故かルカ様が離してくれないので、後ろから抱きしめられ守られる様に腕の中に居る。この状態で初対面の両陛下と会話をしていて、そろそろ怒った方がいいのかな?
「この子ずっと貴方に会いたかったのよ。昔から何を言っても聞かなくて、それこそ国中から令嬢を集めて会わせたけどダメでね。急に出かけたと思ったら婚約するって。私達も本当に嬉しかったわ。会いたかったのは私達も同じなの。この子をよろしくね。」
「私もずっと会いたかったです。こんな素敵な方だとは思っていませんでしたが、会えるのをそれこそ夢に見てました。不束かな私ですがこちらこそよろしくお願いいたします。」
両陛下は優しく笑ってくれ、お嫁に来てくれる日を楽しみにしてると言ってくれる。
「ティアありがとう。疲れたよね?夕食までゆっくりして。」
両陛下と別れた後、何故かルカ様の部屋に居る。足の上に乗せられ抱きしめられている。ゆっくりとは?しかし初日からこうなので少し慣れた気がする。
「ルカ様はくっつくの好きですね。」
「明日が終ったらまた会えない。私のなのに。でもティアに嫌われたくない。」
「好きですよ。嫌わないです。」
ん…ルカ様ダメですよ…首筋に噛みつかれ舐められる。唇が塞がれ苦しくなり息を吸った瞬間ルカ様が入ってくる。口の中を舐められ、好きってルカ様が何度も口にしている。
「ダメです!」
服に手が入ってきたので、さすがに止める。恥ずかしすぎる。ルカ様全然止まらないし食べられるかと思った。
「…ごめん。我慢します。」
叱られた子犬のようにしょげている。ルカ様が悪いのに何故か止めた私が罪悪感…。
「もうすぐカイが呼びに来るだろうしね。また夜にね。髪乱しちゃったね。侍女呼ぶからちょっと待って。」
夜にとかじゃない!私死んでしまう。




