お披露目会前夜
「ルカ様!凄い可愛い!これ私が着て良いんですか?」
ティア以外に着られると私が困ってしまうと笑っている。白地のドレスに紫色で花柄の刺繍が入っていて、ふんわりとしたデザインがとても可愛らしい。アクセサリーもシルバーにアメジストと全てルカ様使用になっている。
「お花がとても素敵です。」
「夢のお花畑をイメージしたんだ。ティアといえばお花畑で笑っている感じがするから。」
「嬉しいです!明日頑張れそうです。」
お時間ですと呼ばれルカ様と客間へと向かう。
「ランドルフ殿今日は来て頂きありがとうございます。ティアを連れて来て頂き感謝しております。」
「お招きありがとう。ルカーシュ殿の大切なセレスティア嬢を守るのは当然ですよ。」
握手し頷き合っている。ランドルフ殿下は本当に私を連れて来てくれた。道中も色々お話をしてくれてとても楽しく過ごす事ができありがたく思う。ありがとうございますと私もお礼を言うと優しく微笑んでくれる。
「ランドルフ殿は良い方だけど、私よりランドルフ殿を選ばないでね?」
「私にはルカ様だけです。ランドルフ殿下にも失礼ですよ。」
「本当溺愛ですね。私も愛しい人が欲しくなっちゃうな。」
ランドルフ殿下は婚約者がまだ居ない。何故だがわからないが卒業までは作らないと宣言していて、明日はパートナーとして妹のクラウディア殿下が一緒に参加される。今日都合がつかなくて明日こちらへ来られる事になっている。
「今日と明日ゆっくりしていってくださいね。何かあればすぐ言ってくれれば対応しますので。」
また食事の時にと失礼をする。ランドルフ殿下は穏やかに微笑み、またねって見送ってくれる。ランドルフ殿下は数年前に初めてお会いしたが、出会ってから今まで本当に優しく接してくれ良くしてくれる。
「ランドルフ殿と仲良いの?」
「出会ってからずっと優しくしてくれて、兄より本当のお兄様みたいに感じる時もあるの。不思議よね。」
そっか…私も仲良くしてもらおうと笑いながら次の来客対応へと向かう。私の両親や兄と談笑していたら、少し外すねとルカ様が退室していった。
「セレスティア…我々こんな良い客室に案内されたけどいいのかな?」
「ルカ様に確認したけど、私の家族なら当たり前だよって…聞いてくれなくて。」
「大事にされている様で安心だよ。」
コンコンと扉がノックされルカ様が戻ってきた。何故か少し気まずそう。
「あの来ているのですが…入らせても大丈夫ですか?」
「誰が?」
私達一家は不思議そうに聞き返す。あの…両親が…って。え?!待たせてるの?
「は?来てるのですか?!そこまで?」
「無理なら戻らそうと思って…」
「両陛下に無理とか無いですから!!!すぐ入って…いや!こちらがいきますから!」
それは大丈夫。じゃ入ってもらうねと扉に向かって行った。
「お待たせしてすいませんでした!」
「いえ、我々が急に来て申し訳無い。」
両親が震えている。初対面がこれでは少し可哀想。ルカ様何故連れてきたのか…。
「セレスちゃんはお母様似ね。可愛らしい娘が出来るのを楽しみにしているのよ。長年待ち続けたから可愛くて可愛くて。」
「ありがとうございます!ルカーシュ殿下だけでなく両陛下にも可愛がっていただけているとは…。」
「ルカーシュは溺愛し過ぎよね。私達にももっとセレスちゃんを貸して欲しいのに離さないのだから。」
「当たり前です。私のですから。」
何故か親子で私を取り合ってて…私の両親とお兄様は呆気にとられ困惑している。
「私の両親が騒がしくてすいません。」
「とんでもない!セレスティアが大事にされていて喜ばしい事です。」
「隣国へ嫁がすのは心配でしょうけど、私達が大切にしますから。セレスちゃんがこちらに来ても、いつでも会いに来てくださいね。」
ありがとうございますとお父様達が頭を下げている。うんうんと頷きながらルカ様はくっつくてくるのでペシッと手を叩く。両親の前ではやめてください。
「ルカーシュ…明日もお披露目会では少しは我慢しなさいよ?見慣れない貴方の姿に皆驚いちゃうからね。」
「わかってますよ…ティアが可愛すぎるからつい…。」
「先に伝えとくのですが…この子は幼い頃から様々な令嬢を無下に断り続け、待ち続けたセレスちゃんと出会ったものだから溺愛が爆発しちゃってるの。だからこの国の人達はこんなルカーシュを見たこと無くて…令嬢に冷たいのが当たり前というか…。」
両親は、はぁ…?という感じになっている。確かに私もそんな彼を想像出来ない。ルカ様は気まずそうにしている。本当なのかな。
「明日は周りの反応に驚くかも知れないですが、楽しんでくださいね。」
「ありがとうございます!我々は何も出来なくて申し訳ありません。」
「いいの!この子が全部やって私達にもさせて貰えないのよー。ドレスとか選びたかったわ。」
ダメですとルカ様がはっきり言っている。本当に全部してくれているんだ。嬉しいな。
「ティア愛しているよ。」
明日に向け早めに就寝しようと用意していた時にルカ様が部屋に訪ねてきた。今日はあまり2人っきりになれなかったから補充って、
いつも通り足の上に抱っこされている。私早く寝ようとしていたのに…いつ解放されるのか。私遠い目をしながら早く終わる事を祈る。




