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追憶の彼方ー夢に出てくる人に求婚されたら、溺愛始まりましたー  作者: 漆原 凜


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12/15

決意

「ティア!元気だった?」


最近の日課であるルカ様との連絡会。会いに行って以来、数分だったり何時間も話したり日によって違うが毎日連絡をくれる。


「元気だよ。毎日お話してるのに。」

「毎日心配なんだよ。今週末会いに行って良い?日帰りになっちゃうけど時間取れそうなんだ。」

「本当?凄く嬉しい!家に来る?どこか行く?」

「ご両親の時間取れそうならご挨拶しようかと思っているよ。あの日バタバタだったし、お礼しないとね。お披露目会にも来てもらうのに申し訳無いから。」

「じゃあ、都合聞くね?」


お願いって言ってくれたから、アンナを呼んでお父様に都合を聞いてきてもらう。少ししたら扉がノックされお父様が入ってきた。


「殿下失礼します。こちらに気を使っていただきありがとうございます。週末予定を開けてお待ちしております。」

「良かった。改めてご挨拶させて頂きますね。急な訪問受け入れて頂きありがとうございます。」


では失礼しますと出て行った。ルカ様が家に来るなんて変な感じがする。


「会えるの楽しみにしてるね。」

「ティアが可愛すぎる。今日はもうちょっと仕事しないといけないんだ。短くてゴメンね。」


無理しないでねと話をしながら通話を切る。ルカ様が来るなんて!嬉しすぎる。アンナを呼ぶと忙しそうで聞いたら、お父様の指示で家中の一斉片付けが始まったらしい。隣国の殿下が来るってなるとそうか…。翌日ほぼ新調されていて驚く事になる。


ティア会いたかった!馬車から降りてきたルカ様は一目散に私の元に来て顔を見るなり抱きつく。久しぶりの腕の中に安心し背中をポンポンとすると、嬉しそうに擦り寄る。


「ルカ様両親と兄のニコラスです。兄は初めてですよね。」

「ルカーシュ·クライネです。義兄上よろしくお願いします。」

「ニコラスです。殿下に義兄上と呼ばれるのは不思議な感じがします。セレスティアをよろしくお願いします。」


先日はありがとうございました。あの時は急遽来て頂き申し訳ありませんでした。とルカ様へ両親にも挨拶をして、和やかに話をしている。


「ルカ様中に入りましょう。美味しいお茶を用意してるので。」


ありがとうと微笑み私の手を取り、案内して?と歩き出す。本物のルカ様だ。


「今日も可愛らしね。いつも可愛いけどもっと愛らしいよ。」

「ルカ様に頂いたものです。とても気に入ってるのです。ありがとうございます。」


食べちゃいたいなって耳元で囁かれ恥ずかしくなる。気を抜くと色気を出して迫ってくるから恐ろしい。


「来月のお披露目会にも揃って参加させて頂きます。全て用意頂きありがとうございます。」

「ティアを大事に育てて頂いただけで充分ですよ!これからティアにかかる分は私が全て用意するので気になさらないで下さい。将来出会った時用にと、今まで沢山の自己資金を用意していますので。私個人で用意してますので大丈夫です。」

「え?!ルカ様が全部用意してくれてるの?それは悪いよ。」

「ティアを一生困らせずに面倒見れるくらいにはあるから大丈夫だよ。」


微笑み隣に座る私の手を握るルカ様は有無を言わせない雰囲気が出ている。いつから貯めていたのだろうか。昔から決めていたとは聞いているが具体的には聞いた事は無い。聞くのも怖いな。


「お食事をご用意しているのですが、お時間は大丈夫でしょうか?」

「ありがとうございます。ご一緒させて頂きます。」


食事まで一緒に散歩しようとルカ様を誘い庭に出る。ルカ様の手をギュッと握ると、ん?と首を傾け聞いてくれる。


「会えて嬉しいです。」


私もだよって満面の笑みで髪を撫でてくれる。大好きだよって髪を一房取り口づけをするルカ様はキラキラして格好良すぎる。鼻血出そう。


「あの!私ルカ様に見てもらいたくて!」

「何を?」


見ててくださいねって魔力を溜め水を放つ。キラキラと水滴が舞い草花に散水され、空に虹がかかりきらめいている。


「凄いね!綺麗だ。」

「まだまだ初級だし下手だけど私がしたいのはコレなんだよってルカ様にも見せたくて。昔お母様に見せてもらって目指したきっかけなんだ。キラキラして綺麗で私もやりたいって思ったの。」

「それを知らずに取り上げようとしてゴメン。今は応援してるからね。」


大好きと飛びつくと抱きしめられ唇が重なる。可愛すぎて大変なんだけどってため息をついている。


「あ、そういえば同じクラスで仲良くなった方が居て、ルカ様の所の騎士団長様宅に嫁ぐのですって。とても心強くて。」

「あの拗れマルセル?」

「名前は伺っていませんが、カイ様も拗らせていると言ってました。」

「じゃそうだ。ルーファスからはマルセルの婚約者は良い娘だと聞いているし、ティアと仲良いなら寂しくないね。」

「マルセルは素直じゃないから、婚約者が好きなのに冷たくしちゃうんだって。好きなら大事にすればいいのね。私みたいに。ね?」


そうですねと赤くなってしまう。ルカ様は甘過ぎる気はするが冷たいよりは断然良い。カレンを好きなら大事にしてあげて欲しいな。


「お披露目会のドレスも用意出来たんだ。とびっきり可愛いの用意したから、楽しみにしといてね。」

「ありがとう。失敗しない様に頑張るね。」


一緒に楽しく食事をし、また来月と帰って行った。凄く忙しいのに会いに来てくれて嬉しかったな。お披露目会まではマナー講師についてもらって、私恥ずかし隣国のマナーにちいて習っている。恥をかかさない様に頑張らないと!





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