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番外編6ー1 紬、絶体絶命
(……絶体絶命だ!)
私は、気付かれないように、素早くスマホを操作した。
(……もしこのことがバレたら、人生終了)
冷や汗を流しながらトイレの個室へと逃げ込み、私は鍵を閉めると同時に、七香へメッセージを送信した。
「緊急通報! 七香! 至急池袋のサンシャイン・アルパまで来られたし! 救援求ム」
わずか三秒後、七香からちいかわが激しくドラムを叩きながら『OK』と言っているスタンプが画面に降ってきた。相変わらず恐るべき回線速度だ。
「詳細位置は、リンクを確認されたし!」
今度は、ちいかわが首を傾げて『えー?』と困惑しているスタンプが送られてくる。
――さて、と。
七香が池袋に到着するまでの数十分間、一体どうやってこの絶望的なピンチから逃げ延びようか。いつまでもこの狭いトイレの個室に籠もっているわけにもいかないしね。
――っていうか、七香のこの『ちいかわ』っていうスタンプ、世間ではそんなに流行っているの?
<つづく>




