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JK紬のセキュリティ相談室2、女子高生がセキュリティの力で事件解決しちゃいます  作者: 雨後乃筍
6章 確証バイアスと誤認〜霊媒師紬 爆誕〜

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6−5 悪魔の代弁者

「悪魔の代弁者とは内部であえて反対意見を言う役割を作って、全員が同じ思い込みをしていないか確認する役割だ」


「それって、自分の意思に反してってこと?」


「そうだ。もちろん嫌われる役回りだから、あまりやりたがらないが、セキュリティ上は重要な機能だ。だから自分の中に常にこの「悪魔の代弁者」を設定して考えないといけない」


「つまり、自分が信じていることに反論する自分を考えろってことね。難しそう」


「もちろん、簡単なことではない。では、その子は物理部で、電磁波の実験をしていたんだな?」


「うん、そう聞いている」


「そしてトラックボールマウスを長年使っている」


「うん、そうだね」


「仮にウイルスや遠隔操作だったとして、その目的はなんだと思う?」


「ウイルスや遠隔操作の目的?えっと、それは……やっぱり情報を盗んだりアカウントの乗っ取りとか?」


「その場合、できるだけ目立たないほうが都合が良いだろう?気づかせるような動きは避けるはずだ、するとウイルスや遠隔操作の可能性は低くなるだろう?」


「そっか、そうだね。前の事件でもそんなことがあったね!」


「そして、マウスやキーボードがワイヤレスで誤作動を起こした。この事実だけで考えられることは?」


「え? なんだろう。ウイルスでもないし、地縛霊でもない事例って」


「霊だけにな」


 一瞬部屋の温度が下がった気がした。おもわずブルブルっと身震いをする。


 (……これも地縛霊の仕業……、いや『自爆』した『例』だから『自爆例』って事……?)

 私は再度ブンブンと頭を振った。頭の中の除霊をしたほうが良さそうだな。パパの霊、いや『例』に侵食されているみたい。


 (……悪霊退散!)


 <つづく>


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