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JK紬のセキュリティ相談室2、女子高生がセキュリティの力で事件解決しちゃいます  作者: 雨後乃筍
6章 確証バイアスと誤認〜霊媒師紬 爆誕〜

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6−1 心霊現象

 南智子は、今日も遅くまで物理部の部室で作業していた。

 下校時間限界の6時半まで、あと少し。他の部員はみんな帰っちゃったけど、今日はこれだけ終わらせて帰る。

 智子は、物理部の副部長だ。3年生最後の活動で、電磁誘導の実験と発表を行う。そのためのプレゼンテーションを作成していた。

 これができれば、3年生は参加できなくても文化祭の発表に花を添えられる。


 智子は愛用のトラックボールマウスを操作した。普通のマウスより手への負担が少ない。最初は戸惑ったけど、今は手に馴染んでいる。


 ……と、


 突然、マウスカーソルが見えなくなった。 見ると、いつの間にかマウスカーソルが画面の左上に移動していた。


 (……なんなのよ! もう)


 智子は、トラックボールマウスをガチャガチャと揺らして、操作した。

 そういえば、後輩がこんなことを言っていた。


 部室で夜一人でいると、昔自殺した女子生徒の霊がでて、勝手にものを動かしたり、PCの電源を入れたりするとか……。智子は恐る恐る、誰もいない教室を見渡した。もちろん誰もいない。


 外はすっかり暗くなっている。突然、窓ガラスがガタっと揺れた。


「か、風だよね?」


 智子は誰に言うまでもなく呟いた。

 すると、今度はマウスカーソルが勝手に右上にスーっと移動し、画面上を無数のウインドウが埋め尽くしていった。まるで合わせ鏡のように……。


「ひっ!」


 自分のカバンを掴んで、部室から逃げるように出て行った。


 <つづく>


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