番外編5−8 魔法使いプリパパ?
「紬ちゃーん」
ある日、学校から帰っている時、元気な声が私を追いかけてきた。
「明美ちゃん!今学校の帰り?」
「うん、紬ちゃんも?」
そうだ、こないだの話、明美ちゃんに言わなくっちゃ! 私が明美ちゃんを守らないと!
「明美ちゃん、この間の話だけど?」
「この間の話?」
「ほらBeReal.とかの」
「ああ、あれ? 先生が全部禁止にしたよ。こないだ学校集会で、SNSの勉強もしたんだ」
「ええ? そうなの?」
「うん、なんか保護者会とかあって、SNSの正しい使い方とかやってた。で、年齢制限のあるSNSは全部やめることになったんだ」
え?それはまた急な話……。
「そ、そうなんだ。良いことだけど、急だね?」
「そうなの! びっくりだよね。だからね、明美『先生、それって半ドンですよね?』って言って、……『ドーン!』って指さしてやったの!」
「……へ?」
「だって、紬ちゃん言ってたじゃない! 『お昼にドン』って。昼休みに、いきなり「ドン!」って言われたから!まさに半ドン!」
(……うー、いや、絶対意味違う!)
私は心の中で盛大にズッコケながら、必死に会話を繋いだ。
「そ、それで? 先生とか? 友達はなんて?」
「『喪黒福造?』って顔してた」
(……あ、そっちか。というか明美ちゃん、なんで喪黒福造知っているの……?)
「あ、それでね。急にSNSの正しい使い方とかのプリントも配られてさ、あ、ちょうど持っているよ」
明美ちゃんが、ランドセルからガサゴソとプリントを取り出した。
そこには……『SNSは人の心を繋ぐコード、それは同時に人の心を壊す』
(……ん? どっかで聞いたような……)
プリントを持つ手が震えて、思わず力が入る。
間違いない……。
これは、あの男の仕業……。
いや。魔法だ。魔法ということにしよう。
キュアップ、ラパパ!
<番外編5 SNSと年齢制限 完>




