番外編5−6 SNSと犯罪といじめ
「次に、ネットグルーミングやいじめの問題もあるな」
「ネットグルーミング?」
「ネットグルーミングは、性別や年齢を偽ってSNSでコンタクトをしてきて、裸の写真を送らせたり、実際に会ってしまって性被害に遭うことだ。要するに詐欺だな」
「うん、前のフリマ事件でもあったね」
「そうだな、あのように未成年が罪の意識なく犯罪に加担したり、逆に犯罪被害に遭うことだ」
私は過去に起こった事件を思い浮かべた。闇バイトの事件もその類かも。
「いじめはもっと深刻で、普通のいじめなら学校から出れば逃げられる。人によっては学校以外のサードプレイスを持つこともできる。だがSNSの場合は、どこに居ようとも追っかけてくる。逃げ場が無くなってしまうんだ」
「サードプレイスって?」
「サードプレイスとは、職場や学校、家庭以外に、自分の居場所を作って精神的な逃げ場を作ることをいう。趣味の集まりとか、スポーツのサークルとかだな」
「へぇ、初めて聞いたよ」
「平たく言うと趣味を持ちましょうということなんだがな。学生だと、バイト先もサードプレイスと言えるかもな」
私は…サードプレイスは無いかも?
いや、七香と行くファミレスとか図書室とかもそうなのかな?このパパとの時間もかな?
(……あれ? でも?)
私はふと疑問に思い、パパの顔を見上げた。
「パパ、やっぱり年齢関係なくない?SNSのキラキラへの憧れも、犯罪も、大人でもあり得るよね?」
「大人でも精神的保護が必要だ。そうなると『自己責任』とか『家庭や学校で』という論調が生まれてしまうかもな。自分でもできるんだから、相手もできるだろう、という理屈だ。ただこれは言ってみれば『安全地帯の強者の意見』だ」
(……まだ、なんかあるんだ……今回、長いな!)
<つづく>




