番外編5−5 SNSとメンタル
「SNSが依存にたよる構造だってことね?でもそれって年齢関係ないよね?」
「ギャンブルだって年齢制限あるだろう?」
「それはそうだけど……あれ? そもそもなんでギャンブルって18歳未満はダメなんだっけ? 若いうちから楽な金儲けを知ると働かなくなるから?」
そういえば、考えたことなかった。なんで?
「ハハッ、それもあるかもな」
「違うの?」
「幾つか言われているが…まあ、ギャンブルの理由は今は置いておこう。SNSの話だったな」
パパはノートPCを操作しながら言った。
「SNSの若い人への影響で良く言われているのは、メンタルヘルスへの影響だな。実際にSNSの普及と比例して若年層の不安症、うつ病、自傷行為が急増したデータがある」
「なんとなく聞いたことあるけど……でも、なんでSNSでメンタルがやられちゃうの?いじめとか?」
「SNSには、通常良いことしか載せないだろ?どこかに遊びに行ったとか、楽しいことをしたとか。あまり『今日は誰とも喋らなかった』とか『今日は何もない1日だった』とかはアップしない」
「うん、だってそんなの見ても楽しくないし、誰も喜ばないし」
「そうすると、どうなるか?SNS上ではたくさんの人の楽しそうなキラキラの話に溢れることになる。ところが現実は、毎日がそんなにキラキラしているわけではない。そうするとSNSから見える世の中の人が楽しそうなのに、自分はつまらないという自己嫌悪や自己肯定感が著しく低下することになる」
「うん、なんとなくわかる。いいなとか思っちゃうこともあるよね」
「また承認欲求の暴走も問題だな。人からの「いいね」やフォロワー数の増減を気にして、それが得られなかったりすると孤独感や拒絶感を感じてしまう。LINEとかの「既読スルー」問題と似ているかもな。だから目を引くような極端な行動に走ってしまう」
「そっか、バズりたい欲求ってあるもんね」
私は、今までニュースとかで見てきたSNS炎上騒ぎを思い浮かべていた。今回の七香の件も同じかも。
<つづく>




