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5−1 虚像と、現実と
「つ・む・ぎ! 大ニュース! 学園の秩序を揺るがす大スキャンダルだよっ!」
朝、教室のドアをガラガラと開けたところで、七香に抱きつかれた。
「あのさ、七香?せめてカバンを。机まで行かせて?」
「カバンなんて、あと、あと!」
七香は学校1のトラブルメーカーであり、学内の情報を異常な速さでキャッチする情報通だ。彼女がこうして目を輝かせている時は、ロクなことがない。
「……七香、声が大きい」
「これ見て! さっき届いた通知!」
七香が私の顔の前に、スマホを突き出す。画面には、若者に大人気のSNSアプリ『BeReal.(ビーリアル)』の投稿画像が表示されていた。
「BeReal.か。通知が来たら、2分以内に写真撮って投稿しなきゃいけないやつだよね?」
「そう!内カメラと外カメラで同時に撮られるから、『盛れない』『映えない』のが逆に『リアルでいい』って流行ってるじゃん?」
<つづく>




