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4−11 和解交渉
翌日の放課後。 私たちは再び、あの薄暗いパソコン部の部室に集まっていた。
「い、いいい、行きますよ……? 本当に、これで大丈夫なんですよね……?」
小島くんは、マウスを握る手をガタガタと震わせている。画面には、パパのアドバイス通りに作成した「和解案」のメールが表示されていた。
『部活動のために偶然取得したものです。悪意はありません。取得費用と移管手数料を負担していただければ、お譲りします』
文面は至って冷静で紳士的。だが、送信ボタンを押す彼にとっては、爆弾のスイッチを押すようなものなのだろう。
「大丈夫。パパの言う通りなら、向こうはこれを待ってるはずだから」
私が背中を押すと、彼は意を決して「送信」をクリックした。それから数時間。部室の空気が張り詰める中、通知音が鳴り響いた。
「き、来ました……!」
小島くんが恐る恐るメールを開く。すると、そこに書かれていたのは、昨日の罵詈雑言が嘘のような、平身低頭な文章だった。
『大変失礼なメールを送ってしまい申し訳ありませんでした! 更新担当者が退職して引き継ぎができておらず……。ぜひその条件でお願いします!』
「……変わり身、早っ」
<つづく>




